主要研究
・道路構造と風向の変化を考慮した吹雪視程予測技術に関する研究 (令和4年度~令和9年度)
・急激な気象変化に伴う雪崩災害に対する道路管理 (令和4年度~令和9年度)
・過去の暴風雪・大雪災害のデジタルアーカイブを用いた 冬期道路管理への活用に関する研究 (令和4年度~令和9年度)
・防雪柵の性能評価手法の標準化に関する研究(令和4年度~令和9年度)
・新たな樹種構成や複合的施設配置による 防雪林の機能確保・向上技術に関する研究 (令和4年度~令和9年度)
重点研究
・沿道環境を考慮した吹雪量推定技術に関する研究 (令和2年度~令和4年度)
・ICT技術を活用した吹雪障害検知に関する研究 (令和3年度~令和5年度)
基盤研究
・レーザーを用いた落氷雪事故防止技術の開発に関する研究 (令和2年度~令和4年度)
・道路における斜面積雪の安定性評価手法に関する研究 (平成30年度~令和4年度)
▲道路構造・道路周辺環境など視程予測に影響する条件をデータ化(イメージ)
▲暴風雪時の判断支援システム(イメージ)
【研究目的】
道路構造及び道路周辺環境や風向の経時的変化を考慮した吹雪視程予測の評価手法を提示することで、路線に応じた吹雪視程の予測精度向上を図ります。
上記評価手法を用いて予測した吹雪視程を道路管理者に提供する技術を開発します。
予測した情報を道路管理者に提供することにより、除雪や道路通行止めの判断を効率的かつ高精度に行うための環境構築を図ることで、道路管理者の判断を支援し、現場作業の負担軽減に貢献します。
【研究内容】
【パンフレット・代表的な報文など】
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【先行研究など】
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▲厳冬期の多量降雨による雪崩災害事例
▲降雨や気温上昇による雪崩発生過程の概念図
▲雪崩災害の発生条件(イメージ)
厳冬期における多量降雨や急激な気温上昇などの気象変化に伴う雪崩災害に対して、冬期道路交通の安全性確保を図り、道路管理を支援する手法の開発を行うことを目的としています。
【平成28年度-令和3年度】極端な暴風雪等の評価技術に関する研究
▲視界不良対策として整備されている防雪柵
▲吹きだまりの形成の調査状況
▲数値シミュレーション計算結果の一例
防雪柵周辺の吹きだまりの形成などを再現する数値シミュレーションプログラムを活用し、吹雪対策施設の効果検証方法を検討します。
防雪柵の効率的かつ効果的な整備に貢献し、安全で安心な冬期道路交通サービスの提供と道路管理の効率化に寄与することを目的としています。
▲道路防雪林の生育不良
▲間引材を活用した防風柵
▲低木の導入効果(イメージ)
▲模擬実験を活用した防雪林の評価(イメージ)
近年、頻発する暴風雪に対して、防雪林は最も高い防雪効果が期待できます。しかし、現行の設計手法では、常緑針葉樹を苗木植栽するため、防雪機能発揮まで時間を要するうえ、枯死・育成不良も課題になっています。本研究では、要求される防雪性能を念頭に、樹種構成の変更や複合的施設配置を検討し、メンテナンス性・景観等も考慮した、防雪林の防雪機能の向上・確保技術を提示します。
【平成28年度-令和3年度】防雪林の安定的な防雪性能確保に関する研究
近年、極端気象がもたらす暴風雪により除雪能力を大きく上回った吹きだまりが発生し、多くの立ち往生車両や道路通行止めを伴った吹雪災害が発生しています。
このような吹雪災害が及ぼす社会的影響を軽減するためには、道路通行止めの判断や除雪計画などの道路管理をより適切に行って行くことが重要です。
道路管理の判断支援に資する、道路沿道環境に応じた吹雪量及び吹きだまり予測技術の開発が求められている。
本研究では吹きだまり発生などに大きく寄与すると考えられる吹雪量の推定技術の高度化を目指しています。
▲各種センサーの設置イメージ
▲吹きだまりの検出事例とセンサーのイメージ
複数個所にセンサーを設置することで、視程障害や吹きだまりの発生をリアルタイムで監視し、道路管理者へ通知するシステムの開発を行います。
パトロールや除雪作業の最適化、および通行止め判断の効率化など、道路の維持管理の高度化・迅速化、安全性の向上を目的としています。
▲着雪および冠雪を除去しているところ
▲CO2レーザーによる雪氷の融解(イメージ)
案内標識、道路情報板などに、雪や氷が付着したのち落雪することで、車両が破損する事故が発生しています。
レーザーの雪氷の融解能力などを調査し、落氷雪事故を未然に防止することを目標にしています。
▲降雪後の積雪斜面状況の例
▲積雪安定度SIが2.5以上となる降雪終了後からの時間
▲試験計測結果からの測定誤差
雪崩による通行規制の解除を客観的に判断するため、カメラ等の画像から簡易的に斜面積雪の状況を判断することを検討し、降雪後の斜面積雪安定性の評価手法を提案することを目的としています。