路面凍結による交通事故を防ぐには凍結防止剤散布が有効です。凍結防止剤に使われる塩化ナトリウムは、国土交通省北海道開発局札幌開発建設部だけで一冬約9,000tが散布されるなど使用量が多く、コスト面や環境負荷低減の面から、散布量の低減や効果的な散布方法などの提案が求められています。
しかし、作業従事者の高齢化・新規入職者の減少などのオペーレーター不足が生じており、自動散布による省力化に努めています。本支援システムは、国土交通省北海道開発局に10台導入されています。
また、塩化ナトリウムは輸入品が多く、近年の関税・為替レート変動や物価高の影響を受け、購入価格は、従前の1.5倍以上となっており、散布量の低減は喫緊の課題となっています。
今後、凍結・シャーベット・湿潤など、路面状況を適切に把握することで、散布量の最適化を図り、凍結防止剤の散布量縮減に寄与することを目的としています。

▲「自動散布支援システムAIS3」を新たなステージへ誘います

▲本研究のアウトカムイメージ