6月28日に【北の道リサーチニュース:第9号(2004年6月)】を発行しました。
このメールニュースは、北海道開発土木研究所道路部が寒地道路技術の情報発信基地を目指して、行政や民間企業、大学等の専門技術者等へ研究・調査成果等の最新情報を提供するものです。
皆様の事業推進や技術向上にお役立ていただければ幸いです。
メールニュースについて、お気づきの点がありましたら、下記までよろしくお願いします。
▼お問合せ
【北の道リサーチニュース】に関するお問合せや配信の申込/変更は下記まで
編集チームのメールアドレス:
▼【北の道リサーチニュース】のバックナンバーは道路部ホームページでも閲覧できます。
→ http://www2.ceri.go.jp/jpn/mailnews.htm
TRB(全米運輸研究会議)主催の「第6回除雪と雪氷対策技術に関する国際シンポジウム」が、6月7~9日に米国ワシントン州スポケイン市で開催されました。
このシンポジウムでは、冬期道路維持管理(政策、維持管理、事業評価)、冬期維持管理に関する道路利用者の評価、冬期気象(情報、予報モデル、データの質)、冬期路面温度と路面モニタリング、薬剤散布の評価と残留塩分、環境への配慮、冬期維持管理機械の改良、橋梁サポートシステム、大量の雪コントロール等について、56件の発表がありました。
道路部から7名が参加し、以下の6件の発表を行いました(発表順)。
・札幌圏における高度道路管理システムの開発(防災雪氷:山際)
・コンジョイント分析による冬期歩行空間の評価(交通:徳永)
・冬期道路情報の効果と評価(防災雪氷:加治屋)
・道路吹雪対策マニュアルの策定(防災雪氷:伊東)
・高機能防雪柵の開発(防災雪氷:松沢)
・タクシーGPSデータを使った冬期道路交通の評価(交通:高橋)
プログラムなど詳しくはこちらのURLをご覧下さい(英語)
→ http://www.trb.org/Conferences/Snow/
また、この会議に合わせて、ワシントン州道路局における冬期道路管理手法の視察を行いました。
会議の詳しい内容やワシントン州道路局の視察については、7月6日に開催する寒地道路連続セミナーで報告する予定です。是非ご参加いただければ幸いです。
![]() | ![]() | ![]() |
| ▲会場の様子、徳永の発表、伊東の発表 | ||
6/16~6/18に、ドイツのライン川沿いのビンゲン市で国際道路気象会議(SIRWEC)が開催されました。この大会は、前回2002年に札幌で開催された第11回大会に続いて開催されるもので、国際道路気象委員会(SIRWEC)の主催です。
道路部から交通の高橋、防災雪氷の松澤、三好が参加しました。12回目となる今回の会議には、21ヵ国から130人の参加者があり、5セッションで32のプレゼンテーションが行われました。また、4つのワークショップが行われ、道路気象予測、センサー技術、気象データの表現・解釈方法、冬期道路管理への活用などについて討議が行われました。
高橋は、GPSを用いたタクシーでの交通データ収集について、また三好は、雪崩危険度監視に関する発表を行いました。またワークショップでは、「道路気象情報の活用方法」をテーマとするワークショップに参加し、討議を行いました。
SIRWECのホームページはこちら(英語)
→ http://www.sirwec.org
![]() | ![]() | ![]() |
| ▲会場の様子と、三好の発表、ワークショップの様子 | ||
当研究所道路部では、積雪寒冷地における道路技術の向上を目指して、交通安全、道路構造、事業評価、冬期路面、吹雪対策、雪崩対策、道路情報(ITS)、舗装や道路施設の維持管理等に関する多くの研究課題に取り組んでおります。
このたび道路部の調査・研究のご紹介も兼ねて、寒地道路に関する様々な課題について、行政やコンサルタント等の技術者、また大学や他の研究機関の研究者の方々への情報提供と意見交換の場として、寒地道路の連続セミナーを下記のとおり開設することとしました。
記
■第1回(平成16年7月6日(火)13時30分~17時00分)
会 場 (独)北海道開発土木研究所 1階講堂
テーマ【欧米の冬期道路管理】
・基調講演「欧米の冬期路面管理の現状と日本の課題」
~最小限の負荷で、最大限の効果を目指す、欧米の冬期道路管理~
(講師:(財)日本気象協会北海道支社 石本敬志氏)
・話題提供「TRB除雪と雪氷対策国際シンポ報告と米国ワシントン州の冬期道路管理」
(交通研究室、防災雪氷研究室)
*今回のセミナーでは、欧米諸国の冬期の道路管理の現状を学び、我が国及び北海
道の冬期道路管理の今後のあり方を議論する機会になればと考えております。参加
は無料ですので、寒地道路技術にご関心のある多くの方々のご参加をお待ちしてお
ります。
<問い合わせ・申込先>
独立行政法人北海道開発土木研究所 道路部 寒地道路連続セミナー担当
Tel:011-841-1738(熊谷)、E-mail:road@ceri.go.jp
注)会場の都合上、参加を希望する方はできるだけ事前申し込みをお願いします。
なお、会場に余裕のある限り、当日でも参加は可能です。
--------------------------------------
<寒地道路連続セミナーの今後の予定>
注)特に記載のない限り、会場は当研究所1階の講堂で行います。
詳細が未定のものは、日程・内容・会場等の変更の可能性があります。
■第2回(平成16年7月30日(金)13時30分~17時00分)
テーマ【舗装マネジメントシステム】
・基調講演「舗装マネジメントシステム(仮称)」
(講師:北海道工業大学・笠原篤教授)
・話題提供・研究発表「舗装マネジメントに関する研究・試験発表」
(維持管理研究室ほか)
■第3回(平成16年8月30日(月)13時30分~17時00分)
テーマ【寒地ITS】
・基調講演「北海道ITSの今後の展望と期待」
(講師:北海道大学大学院・山本強教授)
・話題提供「セカンドステージのITSの方向性について」
(講師:北海道開発局建設部道路計画課・坂憲浩専門官)
・ワークショップ「地域に広がるITS」
(行政・民間関係者等&防災雪氷研究室)
■第4回(平成16年9月21日(火)13時30分~17時00分)
テーマ【感性工学から道づくりへのアプローチ】
・基調講演「感性工学からの道づくり~社会的合意形成プロセス」
(講師:東京工業大学大学院・桑子敏雄教授)
・話題提供「感性工学からの地域づくり」
(講師:(株)ジオスケープ・須田清隆氏)
■第5回以降未定
テーマ【地域エネルギーを活用した道路管理】
・基調講演「地中熱利用の可能性と欧米諸国の現状(仮称)」
(講師:北海道大学大学院・長野克則助教授)
・話題提供「ロードヒーティングへの地下水利用」
・研究発表「地域エネルギーの道路管理への活用に関する研究」
(維持管理研究室)
テーマ【冬期路面管理】予定
・冬期道路の路面管理に関して、すべり摩擦係数、凍結防止剤、冬期路面管理
水準、凍結路面の予測、凍結抑制舗装などの研究
(交通研究室、防災雪氷研究室、維持管理研究室)
テーマ【歩行空間の冬期バリアフリー】予定
・冬期歩行空間のサービスレベルや歩道の凍結対策などの研究
(交通研究室、維持管理研究室)
テーマ【ヒューマンファクターと道づくり】予定
・異常気象時の運転手の運転挙動と視線誘導・標識等に関する研究
(交通研究室、防災雪氷研究室)
「北の道ナビ」が、全国に約200ある国土交通省道路局関連のホームページ(地方整備局や道路事務所等)のアクセス数ランキング(5/1~31)で実ユーザ数32,062を記録し全国1位となりました。
他サイトからのリンクが非常に多く、また検索エンジンを経由して利用される方も多いため、不特定多数の方にまんべんなく使われた結果かと思われます。
また、北の道ナビでは、
1ページあたりの平均滞在時間 01:40
1接続あたりの平均滞在時間 02:55
とかなり長めになっていることが特徴的です。
距離と時間検索のように、実用的に使えるコンテンツがあるため、接続時間も長くなっているものと思われます。
今後ともコンテンツの充実を図っていきますので、どうぞよろしくお願いいたします。
6月1日に韓国建設技術研究院地盤研究部の金玲鎮博士が当所を訪問し、施設見学と意見交換を行いました。
金博士は地盤の凍上を専門に研究しており、土質基礎研究室の凍上試験装置や維持管理研究室の凍上抑制対策を考慮した舗装の設計方法等の研究に強い興味を示しておられました。また、当研究所との研究交流についても関心をお持ちでした。
韓国建設技術研究院は、道路分野をはじめとして水資源、環境、情報など広い分野で建設技術に関わる研究を行なっている公的機関です。
http://www.kict.re.kr/eng/index.asp
| 凍上試験機を視察 凍上抑制技術について議論 | ||