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【北の道リサーチニュース:第234号(2023年3月)】
"寒地道路のリサーチセンター"
国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所寒地道路研究グループ発行
http://www2.ceri.go.jp/jpn/
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■寒地道路研究グループニュース
01:防雪柵・防雪林に関わる技術資料を公開しました(雪氷チーム)
02:令和4年度 冬期PWC着雪氷防止技術研究クラスター講演会で講演しました
(雪氷チーム)
■研究紹介
03:(技術資料)積雪わだち路面における走行時の主観的評価と車両挙動の関係
(寒地交通チーム)
■関連研究チームニュース
04:コンクリート舗装の設計者向け講習会(札幌)で講師を務めます
(寒地道路保全チーム)
05:「景観検討にどう取り組むか-景観予測・評価の手順と手法-【III. アンケート
評価編】」を公表しました(地域景観チーム)
06:グアテマラおよびパラグアイにてJICA「道の駅」国際研修の現地指導と講師を務
めました(地域景観チーム)
07:「恵庭市 土木技術職勉強会」で講師を務めました(地域景観チーム)
■北の道ナビニュース
■道内・国内・海外ニュース
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■寒地道路研究グループニュース
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01:防雪柵・防雪林に関わる技術資料(案)を公開しました(雪氷チーム)
→ https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000150.html
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雪氷チームでは、吹雪による吹きだまりや視程障害を防ぎ、冬期道路交通の安全性
を確保することを目的とし、雪氷災害を軽減するための技術開発を行っています。
そのうち、防雪柵・防雪林に関わる、調査研究結果から得られた知見をとりまとめ
た、以下の2編の技術資料(案)を公開しました。
多くの道路技術者の参考資料として、広くご活用いただけると幸いです。
■防雪柵開口部の対策施設に関する技術資料(案)
→ https://www2.ceri.go.jp/jpn/pdf2/202303-CERI_Document-Snow_Fences.pdf
■下枝の枯れ上がりが見られる防雪林の管理手法に関する技術資料(案)
→ https://www2.ceri.go.jp/jpn/pdf2/202303-CERI_Document-Snowbreak_Woods.pdf
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02:令和4年度 冬期PWC着雪氷防止技術研究クラスター講演会で講演しました
(雪氷チーム)
→ https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000149.html
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本クラスターは、着雪氷害について、産学が共同で知識や技術を出し合い、着雪氷
害を防止する技術開発を行うことを目的としています。
令和5年3月23日に千歳市で、臨場,Web配信のハイブリット方式で開催された講演会
に、松下総括主任研究員が「大気現象としてみた着氷の発生機構」と題した講演を行
いました。
■講演内容などは、こちらをご参照願います
→ https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000149.html
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■研究紹介
寒地土木研究所月報に最近掲載した研究事例を紹介します
→ https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_geppo_year/
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03:(技術資料)積雪わだち路面における走行時の主観的評価と車両挙動の関係
(寒地交通チーム)
→ https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_detail/70869/
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本研究は積雪わだち走行試験から、車両挙動データと積雪わだち深さを取得し、被
験者アンケートを行った。結果として単路部で一定以上のヨーレートが見られた場合
路面整正等を必要とする可能性を見出した。
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■関連研究チームニュース
寒地道路研究グループの研究チーム以外で道路事業関連の研究を実施している研究
チームからのニュースをお伝えするコーナーです。
・地域景観チーム:社会資本空間の景観向上や観光利活用などに関する研究
・寒地構造チーム:地震、落石、厳しい寒さなどから橋や道路を守る技術
・寒地地盤チーム:北海道に広く分布する泥炭地盤特有の問題や凍上被害対策
・防災地質チーム:崖崩れなどの監視システムや予測技術
・耐寒材料チーム:厳しい自然環境に適応したコンクリート構造物技術
・寒地道路保全チーム:寒冷地における舗装技術や道路保全技術に関する研究
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04:コンクリート舗装の設計者向け講習会(札幌)で講師を務めます
(寒地道路保全チーム)
→ https://jcafukyu.jp/doc/siryo/21.pdf
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4月27日(木)に札幌コンベンションセンターおよびオンラインで開催される上記講
習会(主催:一般社団法人セメント協会)において、寒地道路保全チームの上野研究員
が講師を務めます。
■講演題目
「北海道におけるコンクリート舗装の現在とこれから」(上野研究員)
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05:「景観検討にどう取り組むか-景観予測・評価の手順と手法-【III. アンケート
評価編】」を公表しました(地域景観チーム)
→ https://scenic.ceri.go.jp/news2/archives/000084.html
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令和5年3月20日(月)、昨年度末に公表した「景観検討にどう取り組むか-景観予測
評価の手順と手法-」の【I. 基本編】と【II. BIM/CIM編】に続き、アンケート結果
の統計分析に特化した景観評価について解説した【III.アンケート評価編】を公表し
ました。「より良いもの(インフラ)をつくることを目的として、評価対象とする景観
の状況を多数の回答者に提示して、それに対する評価や印象を尋ね、その結果を統計
的に処理する。そのアンケート結果に基づき事業目的の達成度合いなどを議論・評価
し、計画・設計案の修正に反映する。」ための手順と手法を示しています。
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06:グアテマラおよびパラグアイにてJICA「道の駅」国際研修の現地指導と講師を務
めました(地域景観チーム)
→ https://scenic.ceri.go.jp/news2/archives/000086.html
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令和5年2月13日(月)~21日(火)に中米グアテマラで行われたJICA「中米統合機構加
盟国向け道の駅による道路沿線地域開発コース」の現地補完研修に、地域景観チーム
の岩田主任研究員が講師として派遣されました。
続いて、22日(水)~28日(月)には、R5年度から実施予定の南米パラグアイ国対象の
研修に向けて現地を訪れ、「道の駅」モデル導入予定施設での現地指導や、中央省庁
自治体・沿道施設運営者との意見交換「道の駅セミナー」で基調講演を行いました。
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07:「恵庭市 土木技術職勉強会」で講師を務めました(地域景観チーム)
→ https://scenic.ceri.go.jp/news2/archives/000085.html
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令和5年2月27日(月)に、恵庭市民会館にて行われた恵庭市土木技術職勉強会で、榎
本研究員が以下のテーマで講演しました。本勉強会には恵庭市役所の土木技術職員45
名が参加しました。
■講演題目
「街路樹の維持管理について」(榎本研究員)
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■北の道ナビニュースhttp://northern-road.jp/navi/(携帯版:http://n-rd.jp/)
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北の道ナビ新着情報には、道路の開通や割引キャンペーンなど、知って得する北海
道の道路関連ニュースが掲載されています。ぜひ、ご覧ください。
北の道ナビ新着情報 → http://northern-road.jp/navi/
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■道内・国内・海外ニュース
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[国内]
・日本雪氷学会北海道支部研究発表会
期間:2023年5月13日(土)~14日(日)
場所:北海道大学 学術交流会館
発表申込:4月3日(月)
https://www.seppyo.org/hokkaido/
・日本気象学会2023年度春季大会
期間:2023年5月16日~20日(日)
場所:東京大学 本郷キャンパス
論文提出:〆切済
https://www.metsoc.jp/meetings/2023s
・第67回土木計画学研究発表会・春大会
期間:2023年6月3日(土)・4日(日)
場所:福岡大学 七隈キャンパス
論文投稿期間:〆切済
事前参加申込締切:2023年5月22日(月)
https://jsce-ip.org/biannual-conference/
・土木学会全国大会
期間:2023年9月11日(月)~15日(金)
場所:広島大学 東広島キャンパスほか
講演申込期間:2023年3月3日(金)~3月31日(金)
https://committees.jsce.or.jp/zenkoku/
・第35回日本道路会議
期間:2023年11月1日(水)~11月2日(木)
場所:都市センターホテル(東京都千代田区平河町)
https://www.road.or.jp/conference/
[海外]
・TRB道路気象と冬期管理に関する国際会議
期間:2023年5月9~10日
場所:米国・ワシントンD.C.
https://trb.secure-platform.com/a/page/wintermaintenance
アブストラクト提出:〆切済
https://cvent.me/NX0PVv
参加登録:〆切済
・第16回世界交通学会(WCTR:World Conference on Transport Research)
期間:2023年7月17日(月)~21日(金)
場所:カナダ・モントリオール市
https://wctrs-society.com/world-conference/
論文提出:〆切済
https://symposia.cirrelt.ca/WCTR2023/en/registration
参加登録:2023年4月17日(月) (早期割引)
・第15回アジア交通学会国際会議(15th EASTS Conference)
期間:2023年9月4日(月)~7日(木)
場所:マレーシア・クアラルンプール市
http://easts.info/
本論文提出:〆切済
・PIARC第27回世界道路会議
期間:2023年10月2日(月)~6日(金)
場所:チェコ共和国プラハ市
https://www.wrc2023prague.org/
アブストラクト提出:〆切済
本論文提出:〆切済
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■編集後記
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今冬の道央圏は、1月に大雪により、国道5号など各地で立ち往生が発生した一方、
2月下旬以降は高温により、国道数カ所で雪崩による通行止めが発生しました。
寒地道路研究グループでは、雪崩の発生に際して、道路防災有識者として職員を現
地に派遣し、技術指導を行ったところです。引き続き、雪氷災害の被害軽減のため、
研究活動に加え、このような技術支援活動を進めていきたいと考えています。
引き続きご支援の程、よろしくお願いします。
寒地道路研究グループ長 松澤勝
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2023年3月アーカイブ
雪氷チームでは、吹雪による吹きだまりや視程障害を防ぎ、冬期道路交通の安全性を確保することを目的とし、雪氷災害を軽減するための技術開発を行っています。
そのうち、防雪柵・防雪林に関わる、調査研究結果から得られた知見をとりまとめた、以下の2編の技術資料(案)を公表しました。
多くの道路技術者の参考資料として、広くご活用いただけると幸いです。
■防雪柵開口部の対策施設に関する技術資料(案)
→ https://www2.ceri.go.jp/jpn/pdf2/202303-CERI_Document-Snow_Fences.pdf
防雪柵は、道路交差部などに開口部を設けることで、局所的な視程障害が生じる場合があります。開口部の視程障害を緩和する対策として、副防雪柵の設置手法や、それに関わる技術的事項をとりまとめたものです。
■下枝の枯れ上がりが見られる防雪林の管理手法に関する技術資料(案)
→ https://www2.ceri.go.jp/jpn/pdf2/202303-CERI_Document-Snowbreak_Woods.pdf
防雪林造成を開始してから40年以上が経過し、下枝の枯れ上がりに伴う防雪機能の低下が懸念されています。防雪機能の低下を緩和する対策として、補助柵の設置や、防雪林の管理手法などの技術的事項をとりまとめたものです。
■使用許諾条件
著作権、および隣接する知的財産権などは(国研)土木研究所 寒地土木研究所が有します。
本技術資料(案)を使用した際に発生した損害や不利益ついて、一切責任を負いません。
全体あるいは一部をインターネット、電子媒体などで再配布・販売することを禁じます。
記載内容の複写、引用に承諾は不要です。自由に、ご活用いただいてかまいません。
引用元として「寒地土木研究所」+技術資料名称、およびURLの明示をお願いします。
記載内容は、予告なしに変更する場合があります。
■問合せ先
国立研究開発法人 土木研究所 寒地土木研究所 寒地道路研究グループ 雪氷チーム
TEL:011-841-1746 (ダイヤルイン)
着雪氷防止技術研究クラスタとーは、寒冷地特有の課題である着雪氷害について、様々な現場において実際に生じている実害をお互いに共有し、産学が共同で知識や技術を出し合い、着雪氷害を防止する技術開発を行うことを目的としています。
令和5年3月23日に千歳市で、臨場・Web配信のハイブリット方式で開催された講演会に、松下総括主任研究員が「大気現象としてみた着氷の発生機構」と題した講演を行いました。
■着雪氷防止技術研究クラスターについて
→ https://pwc-chitose.jp/archives/c_cluster/1183.html
■開催趣旨
本講演会は、着霜に関する学術的な話題や、身近な生活での留意事項として、近年の雪害に関するトピックス、そして温暖化による気象状況の変化などの理解を深めることを目的としています。
■日時・場所
令和5年3月23日(木) 13:30~17:00
千歳アルカディア・プラザ 1階 多目的的ホール(千歳市柏台南1丁目3-1)
■講演内容
・「微細加工面を利用した着霜の低減と抑制」
玉川大学 名誉教授 大久保 英敏
・「大気現象としてみた着氷の発生機構」
寒地土木研究所 総括主任研究員 松下拓樹
・「昨今の雪害を振り返る -雪崩・暴風雪・除雪・転倒事故など-」
北海道開発技術センター 参事 金田安弘

▲講演会案内掲示 ▲講演会場の状況

▲公立千歳科学技術大学 平井准教授 ▲東氏による開会挨拶

▲玉川大学 大久保名誉教授 ▲北海道開発技術センター 金田参事

▲寒地土木研究所 松下総括主任研究員の講演状況(1)

▲寒地土木研究所 松下総括主任研究員の講演状況(2)
