2022年12月アーカイブ

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【北の道リサーチニュース:第231号(2022年12月)】
 "寒地道路のリサーチセンター"
 国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所寒地道路研究グループ発行
 http://www2.ceri.go.jp/jpn/
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■寒地道路研究グループニュース
01:国土交通省「第6回高速道路の正面衝突事故防止対策に関する技術検討委員会」に
 委員として出席しました(寒地交通チーム)
02:大宮研究員が「寒地技術賞(計画部門)」を受賞、令和4年度「第38回 寒地技術シ
  ンポジウム」に参加しました(寒地道路研究グループ)
03:「第20回ITSシンポジウム2022」に参加しました(雪氷チーム)
04:土研 新技術セミナーin 札幌(2022)で講演しました(雪氷チーム)
■研究紹介
05:(報文)2021年度冬期の交通流変動及び冬期道路交通の円滑化に向けた提案
 (寒地交通チーム)
06:(技術資料)プロピオン酸ナトリウムを用いた凍結防止剤混合散布手法に関する
 検討(寒地交通チーム)
■関連研究チームニュース
07:土木学会「第18回景観・デザイン研究発表会」で発表しました(地域景観チーム)
08:「第15回地盤改良シンポジウム」で「優秀発表者賞」を受賞しました
 (寒地地盤チーム)
■北の道ナビニュース
■道内・国内・海外ニュース
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■寒地道路研究グループニュース
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01:国土交通省「第6回高速道路の正面衝突事故防止対策に関する技術検討委員会」に
 委員として出席しました(寒地交通チーム)
→ https://www.mlit.go.jp/road/ir/ir-council/front_accident/doc06.html
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 「高速道路の正面衝突事故防止対策に関する技術検討委員会」は、暫定二車線の高
速道路における正面衝突事故に対して、効果的な対策の助言行うことを目的に設置さ
れています。令和4年12月6日に対面とWebで開催された第6回では、ワイヤロープ設置
個所の交通状況について(土工部・中小橋のモニタリング評価)、長大橋梁・トンネ
ル区間のセンターブロック・センターパイプの試行箇所の評価と今後の進め方につい
て報告されました。委員会には寒地交通チームの平澤総括主任研究員が委員として出
席しました。

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02:大宮研究員が「寒地技術賞(計画部門)」を受賞、令和4年度「第38回 寒地技術シ
  ンポジウム」に参加しました(寒地道路研究グループ)
 → https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000135.html
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 令和4年11月30日(水)~12月2日(金)に、札幌市教育文化会館で「第38回寒地技術シ
ンポジウム」が開催されました。
 寒地道路研究グループに関係するテーマとして、5本の論文を発表しました。
 また、令和3年度に、雪氷チーム 大宮哲研究員が発表した「少雪地域における集
中降雪の実況把握~積雪深以外のアメダスデータを用いた降雪量推定」と題した技術
論文が、寒地技術開発の向上に資することが評価され「寒地技術賞(計画部門)」を受
賞しました。

■大宮哲研究員の受賞論文の概要はこちら
 → https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000127.html
■令和4年度の論文発表者名と発表タイトルはこちら
 → https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000129.html

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03:「第20回ITSシンポジウム2022」に参加しました(雪氷チーム)
→ https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000136.html
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 「社会で機能するITS~次世代モビリティサービスの社会実装のために」と題して
12月8日(木)~12月9日(金)に、千葉県柏市 柏の葉カンファレンスセンターで開催さ
れました。当チームより櫻井俊光研究員が「飛雪粒子の残像による吹雪画像の視認距
離」と題した発表を行いました。
 また、千葉県柏市柏の葉地区で長期営業運行実証実験を行っている、「レベル2:
自動運転バス試乗会」に参加しました。

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04:土研 新技術セミナーin 札幌(2022)で講演しました(雪氷チーム)
→ https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000134.html
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 12月1日に開催された 土研 新技術セミナーin札幌(2022) において、寒地道路研究
グループの職員が技術講演を行いました。
「AIS3(凍結防止剤散布支援システム)」 寒地交通チーム 大廣主任研究員
「AI画像認識を用いた路面雪氷推定システム」 寒地交通チーム 齊田研究員
「吹雪時の視程推定技術と情報提供」 雪氷チーム 國分主任研究員

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■研究紹介
 寒地土木研究所月報に最近掲載した研究事例を紹介します
 くわしくはこちら→
  https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_geppo_year/
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05:(報文)2021年度冬期の交通流変動及び冬期道路交通の円滑化に向けた提案
 (寒地交通チーム)
→ https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_detail/70698/
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 2021年度冬期の札幌市内の交通実態を把握する為、画像及びプローブデータで交通
流変動を整理した。除排雪作業計画支援システムを試作し、冬期道路交通の円滑化に
向け交通需要マネジメントへの導入について提案を行った。

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06:(技術資料)プロピオン酸ナトリウムを用いた凍結防止剤混合散布手法に関する
 検討(寒地交通チーム)
→ https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_detail/70703/
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 防錆効果を有するプロピオン酸ナトリウムについて、湿式散布、乾式散布、溶液散
布により塩化ナトリウムと混合して散布した結果、湿式散布による混合散布が最も防
錆効果や散布効果が期待できることを確認した。

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■関連研究チームニュース
 寒地道路研究グループの研究チーム以外で道路事業関連の研究を実施している研究
チームからのニュースをお伝えするコーナーです。
・地域景観チーム:社会資本空間の景観向上や観光利活用などに関する研究
・寒地構造チーム:地震、落石、厳しい寒さなどから橋や道路を守る技術
・寒地地盤チーム:北海道に広く分布する泥炭地盤特有の問題や凍上被害対策
・防災地質チーム:崖崩れなどの監視システムや予測技術
・耐寒材料チーム:厳しい自然環境に適応したコンクリート構造物技術
・寒地道路保全チーム:寒冷地における舗装技術や道路保全技術に関する研究
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07:土木学会「第18回景観・デザイン研究発表会」で発表しました(地域景観チーム)
→ https://jscedesign.net/conference/2022 
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 令和4年12月9日~11日に標記発表会が岐阜大学で開催されました(完全現地開催)。
地域景観チームからは、笠間主任研究員と榎本研究員が以下の通り発表を行いました。

【口頭発表】12月10日 セッション「知覚とデザイン」
・円柱および角柱形状の物体の直射日光下における色彩の認知に関する実験の試行
 :笠間主任研究員 

【ポスター発表】12月10日~11日 ポスター発表セッション
・景観重要樹木の選定に関する一考察-札幌市の樹木を対象としたケーススタディ-
 :榎本研究員

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08:「第15回地盤改良シンポジウム」で「優秀発表者賞」を受賞しました
 (寒地地盤チーム)
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 12月9日(金)~10日(土)に那覇市で開催された「第15回地盤改良シンポジウム」
で、寒地地盤チームの御厩敷研究員が「優秀発表者賞」を受賞しました。
発表論文は、以下の通りです。

・のり面凍上対策のためのワンパック断熱フトン篭の試験施工および熱伝導解析によ
 る対策効果の検証:御厩敷研究員

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■北の道ナビニュースhttp://northern-road.jp/navi/(携帯版:http://n-rd.jp/)
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北の道ナビ新着情報には、道路の開通や割引キャンペーンなど、知って得する北海
道の道路関連ニュースが掲載されています。ぜひ、ご覧ください。
北の道ナビ新着情報 →  http://northern-road.jp/navi/

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■道内・国内・海外ニュース
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[国内]

・土木学会北海道支部
 期間:2023年1月28日(土)~1月29日(日)
 開催:かでる2・7
 論文申込み:〆切済
 https://www.jsce.or.jp/branch/hokkaido/_contents/active/2022/221017/index.htm

・ゆきみらい2023 in 会津
 期間:2023年2月8日(水)~9日(木)
 場所:福島県会津若松市文化センター
 論文申込み:〆切済
  http://www.thr.mlit.go.jp/yukimirai_aizu/

[海外]
・TRB第102回年次総会(米国運輸研究会議第102回年次総会)
 期間:2023年1月8日(日)~12日(木)
 場所:米国・ワシントンD.C.
 アブストラクト提出:〆切済
 https://www.trb.org/AnnualMeeting/AnnualMeeting.aspx

・TRB道路気象と冬期管理に関する国際会議
 期間:2023年5月9~10日
 場所:米国・ワシントンD.C.
 https://trb.secure-platform.com/a/page/wintermaintenance
 アブストラクト提出:2023年1月20日

・第16回世界交通学会(WCTR:World Conference on Transport Research)
 期間:2023年7月17日(月)~21日(金)
 場所:カナダ・モントリオール市
 https://wctrs-society.com/world-conference/
 論文提出:2022年11月15日(火)

・第15回アジア交通学会国際会議(15th EASTS Conference)
 期間:2023年9月4日(月)~7日(木)
 場所:マレーシア・クアラルンプール市
 http://easts.info/
 本論文提出:2023年1月15日(日)

・PIARC第27回世界道路会議
 期間:2023年10月2日(月)~6日(金)
 場所:チェコ共和国プラハ市
 https://www.wrc2023prague.org/
 アブストラクト提出:〆切済
 本論文提出:2023年1月31日(火)

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■編集後記
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今年度は第4期中長期計画が終わり、研究成果の普及に向けて、国内外の学会発表
や技術資料案の作成に取り組んでいますが、新たに始まった中長期計画は、研究フ
レームの検討や冬期の観測準備など、まだ緒に就いたばかりです。
札幌管区気象台から北海道の3か月予報が発表されましたが、向こう3か月は、平均
気温と降水量は平年並みの見込みですが、1月から2月の前半を中心に大雪や猛ふぶ
きの恐れがあるとのことです。少ない観測の機会を逃すことが無いようしっかり準
備をして備えたいと思います。
 今年も残すところあと僅かとなりましたが、皆様よい新年をお迎えください。
                    雪氷チーム 上席研究員 西村 敦史
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 寒地道路研究グループでは寒地道路に関する様々な研究について、情報提供と意見交換の場として寒地道路連続セミナーを開催しています。さる令和41129日に第45回寒地道路連続セミナー「寒地道路研究グループ 第4期 中長期計画 研究成果報告会」をオンラインにて開催しました。

 

 本セミナーは寒地道路研究グループが第4期中長期計画(平成28年~令和3年度)の6年間に取り組んできた凍結路面対策、交通安全対策、吹雪・視程障害対策や雪崩対策等の研究の中から6つの研究テーマについて話題提供を行い、これらの研究成果を広く知っていただくことを目的としたものです。

 

 話題提供の中では参加者の方からの質問による活発な議論も行われました。例えば、雪氷チームの大宮から講演した北海道内を対象とした気象レーダを用いた吹雪障害の推定手法においては、北海道外における吹雪障害も同様の推定手法によって予測することが可能かといった質問があり、今後の研究への展開を見据えた議論ができました。

 

 本セミナーへは北海道開発局や地方自治体の行政機関やコンサルタントなどの民間企業から61名の申し込みがあり、希望者にはCPDを発行しました。お忙しい中、聴講いただいた方々にお礼申し上げます。寒地道路研究グループでは今後も研究成果の普及促進に努めて参りますので、よろしくお願い申し上げます。

 

 ▼話題提供のプログラム

 

 

 

 ▲配信会場(右端:発表者、他:運営担当)

 

  

  左:主任研究員 四辻、 右:主任研究員 松島

 ▲話題提供

 「ITSシンポジウム」とは、特定非営利活動法人ITS Japanが主催する産学官の研究討論会で、土木・機械・情報・人間工学などに限らず、社会心理学・経済学などの社会科学分野も対象とし、最先端ITS技術の情報交換を目的としています。
 平成14年度に東京都千代田区一橋大学での開催を皮切りに、国内各地で開催され、今年で20回目を迎えました。

 今年度は、「社会で機能するITS~次世代モビリティサービスの社会実装のために」と題して、12月8日(木)~12月9日(金)に、千葉県柏市 柏の葉カンファレンスセンターで開催されました。

 当チームより櫻井俊光研究員が「飛雪粒子の残像による吹雪画像の視認距離」と題した発表を行いました。
 また、千葉県柏市柏の葉地区で長期営業運行実証実験を行っている、「レベル2:自動運転バス試乗会」に参加しました。

 

 

▲柏の葉カンファレンスセンター      ▲会場前に設置された案内看板

 

▲開会式の状況              ▲東京大学 須田義大教授

 

▲「認識・センシング」セッション会場   ▲櫻井研究員のショートプレゼン

 

▲ポスター発表会場の状況         ▲櫻井研究員のポスター発表

 

▲自動運転バスに乗り込む参加者      ▲自動運転バスの内部状況

 

▲自動運転バスの運転席          ▲試乗会の質疑応答の状況

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■第20回ITSシンポジウム2022 Webサイト
 → https://www.its-jp.org/katsudou/its_symposium/20th2022/

■柏ITS推進協議会
 → http://www.kashiwa-its.jp/
■柏の葉キャンパス駅・東京大学の公道で「自動運転バスの営業運行実証実験」を開始
 → https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/press/z2017_00002.html
■柏の葉地区を走る自動運転バスが新しい車両になりました
 → https://www.u-tokyo.ac.jp/focus/ja/articles/z0205_00137.html

 令和4年11月30日(水)~12月2日(金)に、札幌市教育文化会館で「第38回寒地技術シンポジウム」が開催されました。
 寒地道路研究グループに関係するテーマとして、5本の論文を発表しました。

 
 また、令和3年度に、雪氷チーム 大宮哲研究員が発表した「少雪地域における集中降雪の実況把握~積雪深以外のアメダスデータを用いた降雪量推定」と題した技術論文が、寒地技術開発の向上に資することが評価され「寒地技術賞(計画部門)」を受賞しました。

 

■大宮哲研究員の受賞論文の概要はこちら
 → https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000127.html

 

■令和4年度の論文発表者名と発表タイトルはこちら
 → https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000129.html

 

▲「寒地技術賞」を受賞した大宮研究員

▲「寒地技術賞」表彰式の状況

 

▲開会式の状況              ▲質問を行う松澤グループ長

 

▲質疑に回答する原田主任研究員      ▲吉井研究員の発表状況

 

▲松下総括主任研究員の発表状況            ▲齋藤研究員の発表状況

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■寒地技術シンポジウムWebサイト
 → http://www.decnet.or.jp/project/ctc/

2022年12月1日に開催された 土研 新技術セミナーin札幌(2022) において、寒地道路研究グループの職員が技術講演を行いました。

 

「AIS3(凍結防止剤散布支援システム)」 寒地交通チーム 大廣主任研究員

「AI画像認識を用いた路面雪氷推定システム」 寒地交通チーム 齊田研究員

「吹雪時の視程推定技術と情報提供」 雪氷チーム 國分主任研究員

 

講演資料のダウンロード等、詳しくは以下のホームページをご覧ください。

 

土研 新技術セミナーin札幌(2022)

 

 

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