寒地交通チーム
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タクシープローブ調査の概要 タクシープローブ調査の分析 冬期路面プローブ調査の概要
分析結果
タクシープローブ調査の分析
タクシープローブ調査により得られた平均旅行速度を主たる指標として、以下のアプローチにより、冬期道路交通特性の分析や冬期道路管理諸施策の評価検討に取り組んでいます。

(1) 路線並びに道路区間別に平均旅行速度(V)の経年推移を把握(朝・夕ピーク時、昼間12 時間等)
(2) 札幌市全域の渋滞状況の面的な把握
(3) 交通量(Q)のデータも重ね合わせ、冬期道路条件別のQ -V 特性の把握
(4) 冬期気象状況(気温、降雪状況等)、路面状態等とのマッチング
(5) 除雪状況、凍結防止剤の散布状況等との冬期道路管理作業実態とのマッチング
(6) 道路構造(交差点形状、横断面構成等)並びに冬期特有の構造的要因(雪堤の出現や有効幅員の減少)を考慮した検討
(7) 上記を総括した適切な冬期道路管理、渋滞対策、費用便益の検討

以下に、タクシープローブ調査の出力例を示します。


平成18年度12月期の降雪に伴う札幌市都心部の旅行速度変化
札幌市内(都心部)の平均旅行速度(無雪期)[昼間12時間]
札幌市内(都心部)の平均旅行速度(無雪期)[昼間12時間]

札幌市内(都心部)の平均旅行速度(積雪期)[昼間12時間]
札幌市内(都心部)の平均旅行速度(積雪期)[昼間12時間]

降雪期には、ピンク色の区間、すなわち平均旅行速度20km/h以下、並びに赤い色の区間、すなわち平均旅行速度10km/h以下の区間が顕著に増加しています。上記で述べた無雪期(10月23日)は路面状態が乾燥路面ですが、積雪期(1月24日)は路面状態がほぼ圧雪路面であったと考えられます。


おわりに
本ホームページに紹介したものは、「タクシープローブ調査」による道路交通評価の一例に過ぎません。今後、現行調査のさらなるデータ分析を進めると共に、冬期道路交通の評価や行政成果指標としての利活用に関する知見を深めていく所存です。なお、タクシープローブデータの利活用に関して、お気付きの点がありましたら、当研究所寒地交通チーム(Tel.011-841-1738, Fax.011-841-9747)までコメント等をお寄せ頂ければ幸いです。

謝辞
本調査の実施に際しまして、東邦交通(株)のご協力を得ましたことに対し、心より謝意を申し上げます。

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