雪崩に関する基礎情報

雪崩が発生しやすい場所について

雪崩の発生しやすい地形

 Perla(1977)がアメリカ・スイス・カナダ・日本で発生した比較的規模の大きな面発生雪崩を調べた結果、ほとんどは傾斜35〜45°の斜面(スキーの上級者コースに相当します)で発生し、30°以下の緩やかな斜面(スキーの中〜初心者コースに相当します)や、60°以上の急斜面での雪崩は少ないことが分かりました。

 しかし、雪崩の発生頻度が少ないからといって、これからも雪崩が発生しないとは限らないので注意しましょう。

地表面の状態

 全層雪崩は地面との摩擦が特に重要です。樹木が少ない斜面や熊笹など滑り易い植生の斜面には注意が必要です。

雪庇(せっぴ)

 尾根や法面の雪がひさしのように張り出した吹きだまりを“雪庇”と言います。雪庇が崩れると、これに誘発されて雪崩が発生することがあります。