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【試験施工した3種類の規格】 【一般道路利用者による走行実験】
 また自転車や2輪車の運転性に対しての危険性が懸念されていたので、当研究所々有の苫小牧寒地試験道路に、深さが異なる、9・12・15mmの3種類を施工しました。そして62名の一般道路利用者の方達に実際にランブルストリップス上を走行して頂き、その際の安全性を確認すると共に、ランブルストリップスに対するアンケート調査を行いました。その結果深さ12mmのタイプが最も好評であり、この規格を最適であると判断し、実道に設置する規格として採用しました。



【このような状況でも音と振動が・・・】 【晴れると雪が解けて表われる】 【凍結防止剤でくぼみの雪もどこかへ】
 冬期間の状況です。これは、当初予想していなかった効果ですが、左の写真のように路面標示が見えないときも音と振動の効果が発揮している事が明らかになりました。これは、雪国において路面標示が雪で見えなくなった場合でも、車線逸脱を警告する効果があることを示しています。また除雪と凍結防止剤の散布により、くぼみの雪も溶けるので、路面管理上で特に問題となるケースはありませんでした。

 従いましてランブルストリップスは、正面衝突事故対策の切り札となる可能性があると考えられます。北海道開発土木研究所ではこの技術が、早期に普及し、死亡事故から1人でも多くの人が、助かることを期待します。
【冬期路面条件下における効果】
平成16年1月20日(火) 一般国道274号日高町
冬期路面条件下でも、振動と音の効果が確認されました。これは積雪により、区画線が見えないときも有効です。


【冬期路面の状況下における制動停止試験】
苫小牧寒地試験道路で冬期路面の条件を再現して制動試験を行った所、
凹凸により制動停止距離は、ランブルストリップスの深さが深いほど短くなりました。

【ランブルストリップス上を走行したときの車内騒音】
 ランブルストリップス上を走行したときの車内の音の大きさは、通常の走行に比べ、15dB以上の音を発生します。ランブルストリップスの溝の深さが深くなるほど大きくなります。また走行速度が高くなるほど大きくなります。
【測定方法】
 助手席のヘッドレストに固定した騒音計で計測しました。計測条件は以下の通りです。
騒音計: 普通騒音計(NL-22) リオン社製
測定間隔0.1秒
測定車: 日産ウィングロード4WD・1800cc
平成13年車 タイヤサイズ 185R14
集計方法: ランブルストリップス上を走行した時の最大値を1回の測定値として、3回走行した測定値を平均して、各走行速度の値としました。
【ランブルストリップス上を走行したときの車内振動】
 ランブルストリップス上を走行したときの車内の振動の大きさは、通常の走行に比べ、10dB以上の振動を発生します。ランブルストリップスの溝の深さが深くなるほど大きくなります。また走行速度が60km/hで一旦小さくなりますが、それ以降は速度が高くなるほど大きくなります。
【測定方法】
 ハンドル軸上に固定した振動計で計測しました。計測条件は以下の通りです。
振動計: 汎用振動計(VM-82) リオン社製
測定間隔0.1秒
測定車: 日産ウィングロード4WD・1800cc
平成13年車 タイヤサイズ 185R14
集計方法: ランブルストリップス上を走行した時の上位10個の値を平均して1回の測定値としました。3回走行した測定値を平均して各走行速度の値としました。