2023年1月アーカイブ

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【北の道リサーチニュース:第232号(2023年1月)】
 "寒地道路のリサーチセンター"
 国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所寒地道路研究グループ発行
 http://www2.ceri.go.jp/jpn/
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■寒地道路研究グループニュース
01:第66回(令和4年度)北海道開発技術研究発表会で発表します
02:ゆきみらい2023 in 会津に参加します(寒地道路研究グループ)
03:第45回 寒地道路連続セミナーを開催しました(寒地道路研究グループ)
04:第102回TRB(米国運輸交通研究会議)年次総会に参加しました(雪氷チーム)
05:令和4年度 第2回地域ITS研究会で講演を行いました(雪氷チーム)
■研究紹介
06:(報文)凍結防止剤散布支援システムの試行運用による効果検証(寒地交通チーム)
07:(技術資料)斜面積雪深の計測手法に関する検討(雪氷チーム)
■関連研究チームニュース
08:令和4年度 北海道建設部技術職員専門研修で講師を務めました
 (耐寒材料チーム、寒地道路保全チーム)
09:土木学会北海道支部 令和4年度 年次技術研究発表会に参加します
 (耐寒材料チーム、寒地道路保全チーム)
10:北海道の土木技術向上のための講習会 ~ 土木技術の最近の動向 ~ で講師
 を務めます(耐寒材料チーム)
■北の道ナビニュース
■道内・国内・海外ニュース
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■寒地道路研究グループニュース
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01:第66回(令和4年度)北海道開発技術研究発表会で発表します
  → https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/jg/gijyutu/slo5pa000000vc3i.html
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 2月13日(月)~16日(木)、札幌第1合同庁舎、北海道開発局研修センター、および、
web配信のハイブリット方式により開催される、第66回(令和4年度)北海道開発技術研
究発表会に、以下の発表を行います。

【寒地道路研究グループ:寒地交通チーム、雪氷チーム】
・自動運行補助施設である磁気マーカの施工・維持管理      (宗広主任研究員)
・スムーズ横断歩道や二段階横断施設等の人優先の交通安全対策に関する事例報告
                               (四辻主任研究員)
・凍結防止剤散布支援システムの開発と実用化         (大廣主任研究員)
・防錆効果を有する新たな凍結防止剤の散布効果試験        (村上研究員)
・冬期の路面状態別の車両挙動に関する特徴             (齊田研究員)
・ラウンドアバウトの環道外径の可変による運転挙動の変化について  (倉田研究員)
・冬期の路面状態別の車両挙動に関する特徴            (奥村研究員)
・防雪柵の開口部対策に関する技術資料(案)について    (松下総括主任研究員)
・暴風雪・大雪の評価技術および冬期道路管理への活用案について(原田主任研究員)
・斜面の積雪深計測手法に関する検討-実験場における積雪法面測定 (吉井研究員)
・赤外レーザー照射による遠隔融雪技術の開発           (櫻井研究員)
・既設道路防雪林の防雪機能に関する一考察          (松島主任研究員)

【寒地保全技術研究グループ:耐寒材料チーム、寒地道路保全チーム】
・北海道における実橋梁の空気量と耐凍害性に関する調査    (吉田主任研究員)
・表面含浸材を使用したマクロセル腐食抑制に関する研究    (遠藤主任研究員)
・コンクリート表面が早期にスケーリング劣化する要因に関する調査
                              (佐藤主任研究員)
・火山ガラス微粉末混和材による覆工コンクリートの品質向上に関する検討
 -新稲穂トンネルR側仁木工区における取組み-         (長谷川研究員)
・寒冷環境下における軽微なひび割れの早期補修による劣化進行抑制効果
                                (内田研究員)
・アスファルト舗装の縦継目止水対策および層間付着強化に関する対応事例
                             (星総括主任研究員)
・深層学習およびAI-OCRにより舗装欠損部および緯度経度情報を検出
 判別する手法の検討                    (佐藤主任研究員)
・北海道内におけるアスファルト再生骨材の現状について      (上野研究員)
・移動式たわみ測定装置(MWD)による舗装体支持力計測に関する調査検討
                                (紅林研究員)
・写真測量技術を用いた舗装ひび割れ部欠損量の定量的評価手法に
 関する一検討                         (松本研究員)

【特別研究監:地域景観チーム】
・ビューポイントパーキングの計画・設計に関する一考察    (田宮主任研究員)
・新たに取りまとめ公開した「観光地等の屋外公共空間の診断
 マニュアル」について                   (笠間主任研究員)
・地域の景観イメージ形成に資する無電柱化対象道路選定の
 評価手法に関する考察                   (大部主任研究員)
・道路占用物による街路樹管理の課題と改善策           (榎本研究員)
・実車走行実験によるラウンドアバウト中央島のマウンドの効果の検証(増澤研究員)
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02:ゆきみらい2023 in 会津に参加します(寒地道路研究グループ)
  → http://www.thr.mlit.go.jp/yukimirai_aizu/index.html
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 「ゆきみらい2023 in 会津」は、国土交通省東北地方整備局などが主催し、克雪・
利雪技術の課題や研究に対する意見交換を通じて、雪国の未来を展望し、地域の活性
化を図ることを目的として毎年開催されています。
 令和4年度は、以下のとおり開催され、寒地道路研究グループから、4編の論文発表
を行います。
■概要
 開催日:令和5年2月8日(水)~9日(木)
 開催場所:會津風雅堂、会津若松市文化センターほか
 内容:シンポジウム、研究発表会、見本市、除雪機械展示など
■寒地道路研究グループからの論文発表
 ・暴風雪大雪の評価技術および冬期道路管理への活用案について(原田主任研究員)
 ・インターネットを利用した吹雪視界予測情報提供とその効果
            ~北海道での提供状況と青森県への展開(國分主任研究員)
 ・赤外レーザーを利用した遠隔融雪法と屋外試験の速報      (櫻井研究員)
 ・防錆効果と散布効果を高める凍結防止剤の混合方法の検討    (村上研究員)
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03:第45回 寒地道路連続セミナーを開催しました(寒地道路研究グループ)
  → https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000137.html
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 令和4年11月29日に第45回寒地道路連続セミナー「寒地道路研究グループ 第4期 中
長期計画研究成果報告会」をオンラインにて開催し、以下の話題提供を行いました。
 本セミナーへは北海道開発局や地方自治体の行政機関やコンサルタントなどの民間
企業から61名の申し込みがあり、今後の研究への展開を見据えた議論を行いました。
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04:第102回TRB(米国運輸交通研究会議)年次総会に参加しました(雪氷チーム)
  → https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000140.html
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 TRB(Transportation Research Board:米国運輸研究会議)とは、調査研究活動から
運輸交通のイノベーションと発展を促進することを目的とし、毎年開催されている国
際会議です。令和5年1月に開催された年次総会に参加し、櫻井研究員と、菅原研究員
が、防雪柵に関する研究成果を2編発表しました。
・期間:令和5年1月8日(日)~12日(木)
・場所:米国・ワシントンD.C.
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05:令和4年度 第2回地域ITS研究会で講演を行いました(雪氷チーム)
  → https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000141.html
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 北海道ITS推進フォーラムが主催する「地域ITS研究会」とは、産学官民連携により
ITS関連技術の啓発・普及活動の一環として、毎年2回開催されている技術討論会です
 「令和4年度 第2回地域ITS研究会」で、大宮研究員が研究発表を行いました。
・開催日:令和5年1月20日(金) 14:00 ~ 16:45
・会場 :TKP札幌駅カンファレンスセンター カンファレンスルーム2A
     ZOOMオンライン配信によるハイブリッド開催
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■研究紹介
 寒地土木研究所月報に最近掲載した研究事例を紹介します
 くわしくはこちら→
  https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_geppo_year/
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06:(報文)凍結防止剤散布支援システムの試行運用による効果検証(寒地交通チーム)
 → https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_detail/70732/
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 筆者らは、凍結防止剤散布作業をワンマン化にしても安全で確実に散布可能なシス
テム開発を目指している。本稿では、実際の作業に使用している散布車に搭載可能な
凍結防止剤散布支援システムを開発したので報告する。
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07:(技術資料)斜面積雪深の計測手法に関する検討(雪氷チーム)
 → https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_detail/70740/
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 雪崩発生の可能性がある斜面積雪状況は現地状況調査により行われるが、不完全な
状況把握となる場合もある。本稿において非接触の現地調査手法を考案し、試験計測
を行った結果、状況把握できる程度の精度が示された。
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■関連研究チームニュース
 寒地道路研究グループの研究チーム以外で道路事業関連の研究を実施している研究
チームからのニュースをお伝えするコーナーです。
・地域景観チーム:社会資本空間の景観向上や観光利活用などに関する研究
・寒地構造チーム:地震、落石、厳しい寒さなどから橋や道路を守る技術
・寒地地盤チーム:北海道に広く分布する泥炭地盤特有の問題や凍上被害対策
・防災地質チーム:崖崩れなどの監視システムや予測技術
・耐寒材料チーム:厳しい自然環境に適応したコンクリート構造物技術
・寒地道路保全チーム:寒冷地における舗装技術や道路保全技術に関する研究
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08:令和4年度 北海道建設部技術職員専門研修で講師を務めました
 (耐寒材料チーム、寒地道路保全チーム)
   https://www.hoctec.info/training/detail.html?mid=1&detail=2247863154523
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  1月26日(木)に、TKPガーデンシティPREMIUM札幌大通で開催された上記研修(主催:
北海道建設部・(一財)北海道建設技術センター)において、耐寒材料チームから遠藤
主任研究員、寒地道路保全チームから星総括主任研究員が講師を務めました。
■講演題目
 ・シラン系表面含浸材によるコンクリート補修に関する最近の話題について
                               (遠藤主任研究員)
 ・舗装の維持管理・長寿命化について            (星総括主任研究員)
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09:土木学会北海道支部 令和4年度 年次技術研究発表会に参加します
 (耐寒材料チーム、寒地道路保全チーム)
  https://www.jsce.or.jp/branch/hokkaido/_contents/active/2022/221017/
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 1月28日(土)~29日(日)に札幌市のかでる2・7で開催される上記発表会(主催:公益
社団法人土木学会北海道支部)において、耐寒材料チームから佐藤主任研究員、寒地
道路保全チームから上野研究員が論文を発表します。
 また、吉田主任研究員がセッション2の座長を務めます。
 ・冬期施工における養生条件がコンクリートの早期スケーリングに及ぼす影響
                              (佐藤主任研究員)
 ・北海道における既設コンクリート舗装の損傷事例        (上野研究員)
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10:北海道の土木技術向上のための講習会 ~ 土木技術の最近の動向 ~ で講師
 を務めます(耐寒材料チーム)
  https://www.doukenkyo.jp/pages/53/detail=1/b_id=25/block25_limit=10/p25=#b
  lock25-229
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  2月28日(火)に札幌ガーデンパレスで開催される上記研修(主催:一般社団法人北海
道建設業協会)において、耐寒材料チームから吉田主任研究員が講師を務めます。
■講演題目
 ・「コンクリートの品質向上に向けた取り組みについて(施工管理・対策・ひび割
  れ制御技術等)」(吉田主任研究員)
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■北の道ナビニュースhttp://northern-road.jp/navi/(携帯版:http://n-rd.jp/)
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北の道ナビ新着情報には、道路の開通や割引キャンペーンなど、知って得する北海
道の道路関連ニュースが掲載されています。ぜひ、ご覧ください。
北の道ナビ新着情報 →  http://northern-road.jp/navi/
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■道内・国内・海外ニュース
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[国内]

・ゆきみらい2023 in 会津
 期間:2023年2月8日(水)~9日(木)
 場所:福島県会津若松市文化センター
 論文申込み:〆切済
  http://www.thr.mlit.go.jp/yukimirai_aizu/

・第66回(令和4年度)北海道開発技術研究発表会
 期間:2023年2月13日(月)~16日(木)
 場所:札幌第1合同庁舎(開会式、基調講演)
    北海道開発局職員研修室(課題発表)
    (オンライン配信併用)
 https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/jg/gijyutu/slo5pa000000vc3i.html
 論文提出:〆切済

・第67回土木計画学研究発表会・春大会
 期間:2023年6月3日(土)・4日(日)
 場所:福岡大学七隈キャンパス
 論文投稿期間:2023年2月1日(水)~3月6日(月) 17:00
 事前参加申込締切:2023年5月22日(月)
 https://jsce-ip.org/biannual-conference/

・土木学会全国大会
 期間:2023年9月11日(月)~15日(金)
 場所:広島大学 東広島キャンパス ほか
 https://committees.jsce.or.jp/zenkoku/

[海外]

・TRB道路気象と冬期管理に関する国際会議
 期間:2023年5月9~10日
 場所:米国・ワシントンD.C.
 https://trb.secure-platform.com/a/page/wintermaintenance
 アブストラクト提出:〆切済

・第16回世界交通学会(WCTR:World Conference on Transport Research)
 期間:2023年7月17日(月)~21日(金)
 場所:カナダ・モントリオール市
 https://wctrs-society.com/world-conference/
 論文提出:〆切済

・第15回アジア交通学会国際会議(15th EASTS Conference)
 期間:2023年9月4日(月)~7日(木)
 場所:マレーシア・クアラルンプール市
 http://easts.info/
 本論文提出:2023年2月15日(水)

・PIARC第27回世界道路会議
 期間:2023年10月2日(月)~6日(金)
 場所:チェコ共和国プラハ市
 https://www.wrc2023prague.org/
 アブストラクト提出:〆切済
 本論文提出:2023年1月31日(火)

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■編集後記
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ファーストペンギンという言葉は、リスク覚悟で最初に飛び込むという意味で、ビジ
ネス界でも多く使われています。そのメリットは、先行者による利益独占ですが、課
題も多く、それを乗り越えるための思考やセンスが求められます。一方、セカンドペ
ンギンという言葉はあまり使われていませんが、リスクを回避し、先行した事業など
を少しの改良を行い、優位な立場を得ることを意味します。このような事例は多く見
られますが、研究にも少し当てはまることがあります。大きな成果を挙げるのは、フ
ァーストペンギンのような研究で、セカンドペンギンのような研究は、確実に成果を
挙げることができますが、小さな成果になりがちです。新年が明けても、私たちを取
り巻く世界は不確実な事ばかりで、私たちの生活基盤も課題が山積しています。寒地
土木研究所は、ファーストペンギンのような研究テーマで、今年も果敢に挑戦したい
と思います。
                 寒地交通チーム 総括主任研究員 平澤匡介
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 2月13日(月)~16日(木)、札幌第1合同庁舎、北海道開発局研修センター、および、
web配信のハイブリット方式により開催される、第66回(令和4年度)北海道開発技術研
究発表会に、以下の発表を行います。

 

・自動運行補助施設である磁気マーカの施工・維持管理      (宗広主任研究員)
・スムーズ横断歩道や二段階横断施設等の人優先の交通安全対策に関する事例報告
                               (四辻主任研究員)
・凍結防止剤散布支援システムの開発と実用化         (大廣主任研究員)
・防錆効果を有する新たな凍結防止剤の散布効果試験        (村上研究員)
・冬期の路面状態別の車両挙動に関する特徴             (齊田研究員)
・ラウンドアバウトの環道外径の可変による運転挙動の変化について  (倉田研究員)
・冬期の路面状態別の車両挙動に関する特徴            (奥村研究員)
・防雪柵の開口部対策に関する技術資料(案)について    (松下総括主任研究員)
・暴風雪・大雪の評価技術および冬期道路管理への活用案について(原田主任研究員)
・斜面の積雪深計測手法に関する検討-実験場における積雪法面測定 (吉井研究員)
・赤外レーザー照射による遠隔融雪技術の開発           (櫻井研究員)
・既設道路防雪林の防雪機能に関する一考察          (松島主任研究員)

 

■北海道開発技術研究発表会Webサイト
 → https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/jg/gijyutu/slo5pa000000vc3i.html

 ITSシンポジウムは、特定非営利活動法人ITS Japanが主催する産学官の研究討論会で、土木・機械・情報・人間工学などに限らず、社会心理学・経済学などの社会科学分野も対象とし、最先端ITS技術の情報交換を目的とし、2002年より毎年開催されています。
 令和4年12月20日に、櫻井研究員が、第20回ITSシンポジウム2022で発表した論文が、International Journal of Intelligent Transportation Systems Research(IJIT)に掲載されました。

 

■論文タイトル
Sakurai, T., Takechi, H., Kokubu, T. and Matsuzawa, M.
The visibility of the human eye in blowing snow with the effect of suspended snow particles' afterimages.
Int. J. ITS Res. (2022).

 

■論文の趣旨
 本研究は、吹雪時において視覚的持続時間、所謂「残像」が人の眼の視程におよぼす影響を明らかにすることを目的としている。
 吹雪時、動画で撮影した視認距離と目視視程と差異があるように感じることがある。
 原因は、目の前を通過する飛雪粒子の残像の影響と言われているが、不明な点が多い。
 本研究で構築したモデルは、視覚的持続時間が0.04~0.12秒程度のときに、吹雪時における人の眼の視程を表現した。
 その結果、人の眼による吹雪の視程には、残像が影響していることが明らかになった。

 

■掲載された論文はこちら
 → https://link.springer.com/article/10.1007/s13177-022-00338-w

 

■IJITとは
 ITSジャーナルとは、ITS全般をカバーする英文ジャーナルで、2003年からITS Japanが年3回発行しています。
 世界的に知名度が高いため、本ジャーナルに掲載されると、世界の研究者から検索される機会が増え、認知度と引用率の向上が期待されます。
 著名な海外研究者を編集委員に迎え、国内外の優れたITS論文を紹介するプラットフォームです。
 → https://www.its-jp.org/katsudou/its_journal/

 

■ITSシンポジウム令和4年度の開催状況はこちら
 → https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000136.html
 → https://www.its-jp.org/katsudou/its_symposium/20th2022/

 

■ITSシンポジウムWebサイト
 → https://www.its-jp.org/katsudou/its_symposium/

 北海道ITS推進フォーラムが主催する『地域ITS研究会』とは、産学官民連携により、北海道の高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport System)関連技術の啓発・普及活動の一環として、毎年2回開催されている技術討論会です。
 『令和4年度 第2回地域ITS研究会』で、大宮研究員が『気象レーダを用いた吹雪時の視程のリアルタイム推定』と題した研究発表を行いました。

 オンライン接続、臨場参加者を合計し、78名の参加がありました。

 

■開催日:令和5年1月20日(金) 14:00 ~ 16:45
■会場 :TKP札幌駅カンファレンスセンター カンファレンスルーム2A
     ZOOMオンライン配信によるハイブリッド開催
■Web  :北海道ITS推進フォーラム → http://www.hokkaido-its.jp/

 

■プログラム
・安全な自律移動モビリティ実現における高精度3次元地図データの役割
 雨谷 広道 (ダイナミックマップ基盤株式会社 執行役員)
・i-Snowについて
 在田 尚宏 (北海道開発局建設部道路維持課 維持第1係長)
・雪氷対策高度化の取り組みについて
 阿部 勝義 (東日本高速道路株式会社北海道支社技術部技術企画課 課長)
・気象レーダを用いた吹雪時の視程のリアルタイム推定
 大宮 哲  (寒地土木研究所 雪氷チーム 研究員)

 

 

▲研究会会場の状況            ▲雨谷氏の講演状況

▲大宮研究員の講演状況

 TRB(Transportation Research Board:米国運輸研究会議)とは、調査研究活動から、運輸交通のイノベーションと発展を促進することを目的とし、毎年開催されている国際会議です。
 令和5年1月に開催された年次総会に、当チームより、櫻井研究員、菅原研究員が参加し、防雪柵に関する研究成果を発表しました。

 

・期間:令和5年1月8日(日)~12日(木)
・場所:米国・ワシントンD.C.
・Web :https://www.trb.org/AnnualMeeting/AnnualMeeting.aspx

 

発表タイトルは以下のとおりです。

 

・櫻井研究員
 Arrangements of secondary snow fences as countermeasures for the end effect based on 3D  numerical simulation
 (副防雪柵設置後の数値演算シミュレーション検討結果)

・菅原研究員
 New countermeasures for mitigating the blowing snow at the apertural areas in snow fences
 (石狩実験場に設置した斜行柵の調査解析結果)

 

▲会場入口の状況

▲櫻井研究員の発表状況

▲菅原研究員の発表状況

▲講演会場の状況

ゆきみらい2023 in 会津に参加します

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 「ゆきみらい2023 in 会津」は、国土交通省東北地方整備局などが主催し、克雪・利雪技術の課題や研究に対する意見交換を通じて、雪国の未来を展望し、地域の活性化を図ることを目的として毎年開催されています。
 令和4年度は、以下のとおり開催され、寒地道路研究グループから、4本の論文発表を行います。

 

■概要
 開催日:令和5年2月8日(水)~9日(木)
 開催場所:會津風雅堂、会津若松市文化センターほか
 内容:シンポジウム、研究発表会、見本市、除雪機械展示など

 

■ゆきみらい2023 in 会津 Webサイト
 → http://www.thr.mlit.go.jp/yukimirai_aizu/index.html

 

■寒地道路研究グループからの論文発表
 ・暴風雪・大雪の評価技術および冬期道路管理への活用案について(原田主任研究員)
 ・インターネットを利用した吹雪視界予測情報提供とその効果

    ~北海道での提供状況と青森県への展開(國分主任研究員)
 ・赤外レーザーを利用した遠隔融雪法と屋外試験の速報(櫻井研究員)
 ・防錆効果と散布効果を高める凍結防止剤の混合方法の検討(村上研究員)

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