1月31日に【北の道リサーチニュース:第28号(2006年1月)】を発行しました。
このメールニュースは、北海道開発土木研究所道路部が寒地道路技術の情報発信基地を目指して、行政や民間企業、大学等の専門技術者等へ研究・調査成果等の最新情報を提供するものです。
皆様の事業推進や技術向上にお役立ていただければ幸いです。
メールニュースについて、お気づきの点がありましたら、下記までよろしくお願いします。
▼お問合せ
【北の道リサーチニュース】に関するお問合せや配信の申込/変更は下記まで
編集チームのメールアドレス:
▼【北の道リサーチニュース】のバックナンバーは道路部ホームページでも閲覧できます。
→ http://www2.ceri.go.jp/jpn/mailnews.htm
<開催要領>
日時: 平成18年2月21日(火) 13:30~16:30
場所: (独)北海道開発土木研究所 講堂
札幌市豊平区平岸1条3丁目1番34号
主催: (独)北海道開発土木研究所道路部
共催: 北海道土木技術会道路研究委員会
1 開会挨拶 13:30~13:05
相馬 和則 北海道開発土木研究所道路部長
2 基調講演1 「脱スパイクタイヤ政策の政策評価について」 13:05-14:00
浅野 基樹 北海道開発土木研究所道路部交通研究室長
3 基調講演2 「雪みちプロジェクトについて」 14:00-14:45
田村 桂一 北海道開発局建設部道路計画課開発専門官
質疑応答 14:45-15:00
休憩 15:00~15:15
4 話題提供
4-1 「冬道の安全運転をアドバイスする情報のニーズ
と提供方法」 15:15-15:45
山際 祐司 北海道開発土木研究所道路部防災雪氷研究室主任研究員
4-2 「歩行者転倒防止の取り組み~つるつる路面転倒
防止委員会~」15:45-16:15
佐々木 博一 北海道開発局札幌開発建設部道路調査課第2調査係長
質疑応答 16:15-16:25
5 閉会挨拶 16:25~16:30
(問い合わせ先)
交通研究室 高橋尚人 電話011-841-1738、FAX011-841-9747
--------------------------------------------------------------------
02:第13回寒地道路連続セミナー(舗装技術講演会)を開催します (道路部)
(リンク先未定)
--------------------------------------------------------------------
3月27日(月)15:00-17:00に開土研講堂において標記講演会を北海道土木技術会舗
装研究委員会と共催します。中国,華南理工大学道路工程研究所長の張肖寧教授を
講師に招き、中国の高速道路建設と舗装技術の現状についてご講演いただきます。
詳細は道路部ホームページで案内する予定ですので、ご覧ください。
--------------------------------------------------------------------
03:「第49回 北海道開発局技術研究発表会」に参加します。(道路部)
http://www.hkd.mlit.go.jp/topics/gijyutu/index.html
--------------------------------------------------------------------
平成18年2月22日(水)~23日(木)に「第49回 北海道開発局技術研究発表会」が、
札幌市コンベンションセンターにおいて開催されます。
道路部では、下記の内容において参加します。
【交通研究室】
2+1車線道路構造の導入効果~諸外国の事例を参考として~(浅野室長)
正面衝突事故対策としてのランブルストリップスの設置効果について(平澤主任)
冬期凍結歩道等における歩行者のモビリティに関する研究(徳永ロベルト)
濃霧発生条件下の道路付属物の視認性評価に関する研究(宗広)
フィンランドの冬期道路維持管理における性能規定書の概要と運用の実態(舟橋)
路上作業エリアの安全性向上対策に関する意識調査について(高田)
交通事故死者数の減少要因に関する一考察(小寺)
冬期道路管理の高度化に関する研究(秋元)
【防災雪氷研究室】
冬期道路の高度情報提供システムのフィールド実験(山際主任)
エゾシカと車両との衝突事故対策の検討(三好)
吹雪時を考慮した視線誘導施設の検討 マニュアル策定に向けた取り組み(武知)
高盛土に対応した高機能防雪柵の開発について(山田)
【維持管理研究室】
排水性舗装の寒冷期施工について(上野)
改質Ⅱ型混合物舗装の経済性評価と適用範囲に関する検討(工藤)
排水性舗装の機能低下要因と耐久性向上に関する検討(千葉)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■関連研究室ニュース
道路部の3研究室以外で道路事業関連の研究を実施している研究室からのニュース
をお伝えするコーナーです.
・構造研究室:地震,落石,厳しい寒さなどから橋や道路を守る技術
・土質基礎研究室:北海道に広く分布する泥炭地盤特有の問題や凍上被害対策
・材料研究室:厳しい自然環境に適応したコンクリート構造物技術
・地質研究室:崖崩れなどの監視システムや予測技術
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
04:「平成17年度年次技術研究発表会」(土木学会北海道支部主催)で研究成果を
発表します。(構造研究室、土質基礎研究室、材料研究室、地質研究室)
http://www.jsce.or.jp/branch/hokkaido/jsce-hc.html
--------------------------------------------------------------------
2月2日~3日に札幌コンベンションセンターで開催される標記発表会で以下の論
文を発表します。
【構造研究室】
・北海道の地域特性を考慮した設計入力地震動の検討(佐藤研究員)
・主鉄筋比を変化させたRC梁の重錐落下衝撃実験(今野主任研究員)
・北海道BMSにおける優先順位付けの検討(國松研究員)
・強制加振実験による十勝河口橋の固有振動特性評価(西副室長)
・2004年台風18号による大森大橋の被災および応急復旧について(石川室長)
・橋梁全体系を模擬した壁式RC橋脚模型の性能評価に関する解析的研究(岡田研究
員)
・積雪寒冷地におけるRC床版の耐久性向上に関する研究(安達研究員)
・高靭性セメント複合材料で上面増厚した鋼床版の水中輪荷重走行試験(三田村主
任研究員)
【土質基礎研究室】
・固化材の飛散防止を目的とした不良土改良機械の開発(佐藤主任研究員)
【材料研究室】
・ダム景観の事後調査による評価手法に関する検討(三原主任研究員)
・PVA短繊維を混入した軽量コンクリート製RC版の押し抜きせん断耐荷性状(栗橋研
究員)
・建設から10数年および約40年経過した防波堤での塩害・凍害調査(遠藤研究員)
・貝殻を用いたポーラスコンクリートの凍結融解抵抗性に関する研究(小尾研究員)
【地質研究室】
・遠心力模型実験による岩盤斜面の安全率評価法(日下部主任研究員)
--------------------------------------------------------------------
05:「第46回年次技術報告会」(地盤工学会北海道支部主催)で研究成果を発表
します。(土質基礎研究室、地質研究室)
http://www.jiban.or.jp/organi/shibu/hokkaido/hokkaido.html
--------------------------------------------------------------------
2月6~7日に札幌市民会館で開催される標記報告会で以下の論文を発表します。
【土質基礎研究室】
・製紙工場から排出されるRPF灰の盛土材としての検討(城戸研究員)
・直接基礎地盤における極限支持力の寸法効果に関する検討(福島主任研究員)
・鋼管杭における動的水平載荷試験法の開発(冨澤主任研究員)
・浅層混合処理工法の強度に関する評価(橋本研究員)
・安定処理土の養生温度と発現強度について(佐藤主任研究員)
・深層混合処理工法による周辺地盤変形抑止対策に関する遠心力模型実験(澤井
研究員)
・高強度小経パイル(GCCP)工法の改良効果(林主任研究員)
・苫小牧液状化アレーで観測された2003年十勝沖地震の地震動の特徴(西本室長)
・屋外試験土槽による凍上試験における凍上圧と土中温度について(泉澤研究員)
【地質研究室】
・遠心模型実験による斜面崩壊時の微小電位計測(日下部主任研究員)
・先進ボーリングデータに基づくトンネル地山分類に関する分析(中川副室長)
・北海道内に自生する植物のファイトレメディエーションに関する調査について
(田本研究員)
--------------------------------------------------------------------
06:「第49回(平成17年度)北海道開発局技術研究発表会」(北海道開発局主催)
で研究成果を発表します。(構造研究室、土質基礎研究室、材料研究室、地質研究室)
http://www.jsce.or.jp/branch/hokkaido/jsce-hc.html
--------------------------------------------------------------------
2月22日~23日に札幌コンベンションセンターで開催される標記発表会で以下の論文
を発表します。
【構造研究室】
・曲げ補強シート接着長を変化させたRC柱の実験的検討(岡田研究員)
・積雪寒冷地におけるRC床版の耐久性向上に関する研究(安達研究員)
・岩盤斜面の不安定化に関する計測データ状況と挙動数値解析(國松研究員)
【土質基礎研究室】
・盛りこぼし橋台基礎杭の現場実試験成果を活用した設計施工管理法(橋本研究員)
・橋台背面における深層混合処理工法の合理的設計法について(澤井研究員)
・すき取り物による道路盛土のり面緑化工法について(佐藤主任研究員)
・複合地盤杭工法の実用的設計施工法(冨澤主任研究員)
【材料研究室】
・再生粗骨材を使用したコンクリートの鉄筋腐食に関する研究(下谷研究員)
・路面凍結防止剤の影響を受けるコンクリート橋の凍害、塩害調査(小尾研究員)
・コンクリート構造物の凍害劣化について(林田研究員)
・短繊維混入吹付けコンクリートと連続繊維メッシュを併用した既設RC桁の補修補強
工法(栗橋研究員)
・シラン系表面含浸材によるコンクリート保護効果に関する研究(遠藤研究員)
【地質研究室】
・レーザーカメラによる昼夜連続画像斜面監視システムについて(日下部主任研究員)
・遠心力模型実験を用いた岩盤斜面の安全率評価法(坂本研究員)
--------------------------------------------------------------------
07:「平成17年度 通年施工講習会」(通年施工推進協議会主催)に参加します。
(土質基礎研究室、材料研究室)
--------------------------------------------------------------------
2月15日に北海道庁別館地下1階大会議室において標記講習会が開催されます。こ
の講習会は、積雪寒冷地域における冬期の厳しい自然条件を克服し、冬期でも建設工
事を施工できる技術の研究・開発・普及活動の一環として通年施工推進協議会(会長
:国土交通省技監)が毎年行っているものです。西本土質基礎研究室長と嶋田材料研
究室副室長が講師として参加します。
--------------------------------------------------------------------
08:「技術講演会」(北海道土木技術会 鋼道路橋研究委員会主催)が開催されます。
(構造研究室)
--------------------------------------------------------------------
2月21日にホテルモントレ札幌で、標記講演会が開催されます。講演内容については、
次のとおりです。
・レベル2地震動による落橋防止ケーブルの非線形強度について(北大林川教授)
・複合ラーメン橋の今後の展望
・合成床版の最近の動向 -合成床版の施工・維持管理-
・コンクリートを充填した長大アーチ橋の新技術 -新西海橋工事報告-
・『新しい鋼橋の誕生Ⅱ』の改訂版の概要
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■北の道ナビニュースhttp://northern-road.jp/navi/(携帯版:http://n-rd.jp/)
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
★ドライブに役立つ情報満載!★
* 冬の安心ドライブチェック!→お役立ち情報はこちら
(冬の道路情報、冬道安心ガイド・ドライブ情報サイトへのリンクなど)
→ http://northern-road.jp/navi/info/fuyudrive.htm
* 道の駅NEWS 2006.1(Vol.48)を発行しました(北海道地区「道の駅」連絡会)
→ http://www.hokkaido-michinoeki.jp/
・吹雪の広域情報提供実験 スタート!~札幌圏の吹雪・降雪情報
現在の状況から6時間後までの予測情報を提供中(北海道開発土木研究所ほか)
→ http://fubuki.its-win.jp/pc/
* 日勝峠の情報提供実験~一般国道274号日勝峠の気象情報、ライブカメラ画像な
どのリアルタイム情報を提供中。(北海道開発土木研究所ほか)
→ http://e-kaido.jp/route274/
* ボランティアの方々が冬道情報を発信!「しりべしe街道」実施中
沿道の方々から道路情報を投稿して頂き、その情報を提供する取り組み。
(北海道開発土木研究所ほか)
→ http://e-kaido.jp/shiribeshi/
* 安全に冬道をドライブするために(札幌開発建設部)
冬道を安全にドライブしていただくための心構えなどについて
パンフレットなど、情報提供実施中
→ http://www.sp.hkd.mlit.go.jp/mental/index.html
* 札幌発!雪みちを安全・快適に歩くための総合情報サイト
「転ばないコツ2005」を開設 (札幌開発建設部)
札幌圏で発生している歩行者の転倒事故を防止することを目的として、地域の
方々や観光客の皆様に、転倒防止につながる情報提供を行っています。
→ http://tsurutsuru.jp/
* お知らせ下さい道路の異常!【道路緊急ダイヤル】実施について(24時間受付)
道路の破損や雪崩などの緊急情報を24時間体制で受付中(北海道開発局)
→ http://www.hkd.mlit.go.jp/zigyoka/z_doro/9910/index.html
* 冬の峠案内の再開(旭川・網走・帯広開発建設部)
旭川~北見間の国道39号石北峠や国道450号浮島IC~白滝IC間、国道273号
三国峠や、国道38号狩勝峠は冬の寒さが厳しい上に、降雪の多い区間です。
この区間の気象情報、ライブカメラ画像などのリアルタイム情報を提供。
→ http://www.10ge.jp/pc/
* 道内高速道路の気象情報提供中!(東日本高速道路(株))
高速道路上を対象とした気象情報であり冬期間のみのご提供となります。
→ http://www.n-tenki.jp/kousoku/index.html
* ドライブに役立つ情報をお知らせする北の道ナビ・メールニュース!
メールニュースでは、北海道の道路情報総合案内サイト『北の道ナビ』の季節に
応じたコンテンツの更新や、ドライブに役立つ情報などをお知らせします。
配信登録希望者を募集中!
→ http://northern-road.jp/navi/mailnews.htm
※北の道ナビは、北海道内の道路情報を総合案内するサイトで、北海道開発局をは
じめとする道内主要道路管理者で構成する「北海道道路情報化研究会」の監修の
もと、北海道開発土木研究所が運営を行っています。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■道内・国内・海外ニュース
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
[道内]
・土木学会北海道支部 平成17年度 年次技術研究発表会(平成18年2月2日~3日)
札幌コンベンションセンター
http://www.jsce.or.jp/branch/hokkaido/
_contents/active/h18/060113/index.htm
・第49回(平成17年度)北海道開発局技術研究発表会(平成18年2月22日~23日)
札幌コンベンションセンター
http://www.hkd.mlit.go.jp/topics/gijyutu/index.html
・「野生生物と交通」研究発表会(平成18年2月24日) 札幌市教育文化会館
http://www.decnet.or.jp/project/2006wildlife_web/index.html
・第12回NORTH Internet Symposium 2006(平成18年3月17日)
札幌医科大学記念ホール2階
[国内]
・ゆきみらい2006 in 上越(2006年2月1日~4日:新潟県上越市)
http://yukimirai.com/index.html
[海外]
・第12回PIARC国際冬期道路会議(2006年3月27~30日:イタリア)
http://www.aipcr2006.it/pdf/en/bollettino3.pdf
http://www.aipcr2006.it/site_en/welcome.asp?p=1
・第13回SIRWEC国際道路気象会議(2006年3月25~27日:イタリア)
http://www.sirwec.org/docs/sirwec2006.pdf
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
■編集後記
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
3月27日から30日までイタリア(トリノ/セストリエール)でPIARC(世界道路協会)
の国際冬期道路会議が開催されます。この会議は4年に1回開催されているもので、
前回の第11回大会は2002年1月に札幌で開かれ、世界64の国・地域から約2,300名
もの参加者がありました。会議では、“冬期における道路利用者の移動確保”をメ
インテーマに、口頭発表、ポスターセッション、シンポジウムの他、各国や企業に
よる冬期道路関連の展示やデモンストレーション(屋外)、現地見学会(テクニカル
ツアー)等が行われます。
当研究所道路部からは、10編の論文発表を行います。世界中から約120編の論文
発表がある中で、当研究所の論文発表はその1割弱を占めることになります。冬期
道路分野における国際交流は、現在非常に活発に行われていますが、当研究所が行
っている“雪みちに挑む新技術”の研究の数々は国際的にも注目されています。当
研究所の研究成果が、様々な北国の明日のモビリティ向上に少しでも貢献できれば
望外の喜びです。
道路部ホームページ(http://www2.ceri.go.jp/)に、10編の論文発表のリストを
掲載しています。また、帰国後には会議参加報告などを行いたいと考えています。
是非楽しみにしていただければと思います。
・PIARC2006国際冬期道路会議イタリア大会で10編の論文発表を行います。
→ http://www2.ceri.go.jp/mt_test/archives/000247.html
防災雪氷研究室長 加治屋安彦
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼お問合せ
北の道リサーチニュースレターに関するお問合せや配信の申込等は下記まで
・編集チーム・メールアドレス
E-mail: 
・バックナンバーなど
http://www2.ceri.go.jp/jpn/mailnews.htm
▼下記の道路部ホームページでも、道路部リサーチニュースを閲覧できます。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
Copyright(C)2003 北海道開発土木研究所
〒062-8602札幌市豊平区平岸1条3丁目1-34
道路部HP http://www2.ceri.go.jp/jpn/
案内図 http://www2.ceri.go.jp/annaizu.gif
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
平成18年2月22日(水)~23日(木)に「第49回 北海道開発局技術研究発表会」が、札幌市コンベンションセンターにおいて開催されます。
北海道開発局が所掌する事業に係る技術的諸問題についての調査、研究等の成果を発表することにより、技術の向上とその普及を図ることを目的として毎年開催しており、今回で49回目を迎えます。
北海道開発土木研究所 道路部では、下記の内容において参加します。
北海道開発局技術研究発表会の詳細については
こちら → http://www.hkd.mlit.go.jp/topics/gijyutu/giken/press/h17_pre_intra/notice.htm (北海道開発局)
■日時及び場所
日時 平成18年2月22日(水)~2月23日(木)
場所 札幌コンベンションセンター → http://www.sora-scc.jp/
札幌市白石区東札幌6条1丁目
■交通研究室
2+1車線道路構造の導入効果~諸外国の事例を参考として~(浅野基樹室長)
正面衝突事故対策としてのランブルストリップスの設置効果について(平澤匡介主任研究員)
冬期凍結歩道等における歩行者のモビリティに関する研究(徳永ロベルト研究員)
濃霧発生条件下の道路付属物の視認性評価に関する研究(宗広一徳研究員)
フィンランドの冬期道路維持管理における性能規定書の概要と運用の実態(舟橋誠研究員)
路上作業エリアの安全性向上対策に関する意識調査について(高田哲哉研究員)
交通事故死者数の減少要因に関する一考察(小寺紳一研究員)
冬期道路管理の高度化に関する研究(秋元清寿研究員)
■防災雪氷研究室
冬期道路の高度情報提供システムのフィールド実験(山際祐司主任研究員)
エゾシカと車両との衝突事故対策の検討(三好達夫研究員)
吹雪時を考慮した視線誘導施設の検討-マニュアル策定に向けた取り組み-(武知洋太研究員)
高盛土に対応した高機能防雪柵の開発について(山田毅研究員)
■維持管理研究室
排水性舗装の寒冷期施工について(上野千草研究員)
改質Ⅱ型混合物舗装の経済性評価と適用範囲に関する検討(工藤謙研究員)
排水性舗装の機能低下要因と耐久性向上に関する検討(千葉学研究員)
交通研究室の浅野基樹室長は、平成17年12月26日付けで、博士(工学)の学位を授与されました。学位論文の題目は、「北海道における冬期道路管理の政策評価に関する研究」です。
本研究は、スパイクタイヤ規制を冬期道路管理における一つの大きな政策としてとらえ、北海道の地域特性や気象特性に基づいた政策評価を試み、目的や目標が達成されたかどうか、残された課題は何かを明確化したものです。
得られた主な成果は以下のとおりです。
まず、我が国、特に北海道における雪寒事業の歴史を、その時代の法制度や除雪防雪技術の特徴により区切って整理し、スパイクタイヤ規制以降、その技術の中心が路面管理に移行してきており、スパイクタイヤ規制は冬期道路管理の歴史上の大きな転換点であったことを示しました。
次に、スパイクタイヤ普及の背景、我が国におけるスパイクタイヤ規制に関する社会的背景、スパイクタイヤ規制法施行までの行政的経緯や技術及び社会的検討内容、およびスパイクタイヤ規制後の成果や課題について整理し、それら一連の経緯から、事前評価の不十分性やスパイクタイヤ規制法附帯事項の遵守としての冬期道路マネジメントの必要性を示した。
また、スパイクタイヤ規制に係わる帰着便益を計算し、スパイクタイヤ規制によって得られた良好な環境に対し、道路利用者は相当な対価を支払っていることを示した。
さらに、政策における投入、活動、結果、および成果の連鎖関係を明らかにするロジックモデルを用いて、評価を試み、スパイクタイヤ規制の目的は達成されたものの、事前評価の不十分性や付帯決議の遵守としての「冬期道路管理マネジメントシステム」の導入可能性を改めて指摘した。
最後に、今後の課題として、冬期道路管理技術のさらなる開発促進、冬期道路管理マネジメントに資するアウトカム指標のモニタリング、「冬期道路管理マネジメントシステム」の導入、および全国一律ではない北海道の地域特性・気象特性に合致した北国の街づくりが必要であることを指摘した。
浅野室長は、昭和56年3月に北海道大学工学部土木工学科を卒業し、同4月に北海道開発庁に採用になり、函館開発建設部を皮切りに、途中、経済企画庁および外務省への出向を挟み、北海道開発局釧路開発建設部道路第1課長、同建設部道路計画課補佐、同室蘭開発建設部苫小牧道路事務所長を歴任の後、平成12年4月から当研究所道路部交通研究室に勤務しております。
当研究所では、冬期道路管理に係わる研究、交通安全対策に係わる研究、高規格道路の構造や整備効果に係わる研究を実施しており、現在、札幌市のパーソントリップ調査検討会作業部会顧問などの公職や北海道土木技術会道路研究委員会幹事長などで活躍しております。

PIARC国際冬期道路会議は、世界道路協会(PIARC/WRA)が活動の一環として4年に1回開催しているものです。前回の第11回大会は2002年1月に札幌で開催され、世界64の国・地域から約2,300名の参加者を得ました。今回の第12回大会は、2006年3月27日から30日までの4日間、イタリア(トリノ=セストリエール)で開催されます。
本会議は冬期道路の維持管理、交通安全などをテーマとした国際会議で、世界中から冬期道路の専門技術者・研究者が多数集まることで知られています。会議では、口頭発表、ポスターセッション、シンポジウム等の他、各国や企業の冬期道路管理への取組み等の展示やデモンストレーション(屋外)、現地見学会(テクニカルツアー)等が幅広く行われます。また、本会議に併せて国際道路気象会議(SIRWEC)も開催されます。
PIARC2006国際冬期道路会議イタリア大会のホームページ(英語版)
→ http://www.aipcr2006.it/site_en/welcome.asp?p=1
会議メインテーマ:「冬期における道路利用者の移動確保」
【技術論文テーマ】
テーマ1 利用者サービス、維持管理基準と戦略
テーマ2 事業・業績評価と財政
テーマ3 冬期交通の安全と移動しやすさ、社会との関連
テーマ4 冬期道路と環境
テーマ5 冬期道路維持・管理システム
テーマ6 雪氷対策技術
当研究所道路部からは、以下の10編の論文発表を行うこととしています。
【交通研究室】
・Evaluation of "No-studded Tire Policy" in Hokkaido (Motoki ASANO)
北海道における脱スパイクタイヤ政策の評価(浅野基樹)
・Study Technique with "Floating Car" Data for Winter Traffic Patterns in Cold,
Snowy Region - Sapporo's Experience with "Taxi GPS" Data- (Naoto TAKAHASHI)
タクシーGPSデータを用いた札幌市の冬期交通特性分析(高橋尚人・宗広一徳・浅野基樹)
・Mobility Evaluation of Winter Pedestrian Setting in Hokkaido Based Upon Subjective
Evaluation (Roberto A.TOKUNAGA)
北海道における主観的評価法に基づいた冬期歩行空間のモビリティ評価について(徳永ロベルト
・高橋尚人・浅野基樹・萩原亨)
・Winter Road Maintenance Method and Its Technical Issues in Hokkaido (Makoto FUNAHASHI)
北海道における冬期路面管理手法の基本的考え方と技術的課題(舟橋誠・高橋尚人・
浅野基樹・宮本修司)
【防災雪氷研究室】
・Needs for Winter Road Information in Hokkaido and Government-resident Partnership
in Gathering and Providing Information (Yasuhiko KAJIYA)
北海道における冬期道路情報ニーズと情報収集・提供における官民連携(加治屋安彦・
山際祐司・松田泰明)
・Research on a Safe-driving Support System for Winter Roads (Masaru MATSUZAWA)
冬期道路における安全走行支援システムに関する研究(松沢勝・加治屋安彦・鈴木武彦)
・Development and Use of the Highway Snowstorm Countermeasure Manual (Yasuhiko ITO)
道路吹雪対策マニュアルの策定と活用(伊東靖彦・松沢勝・加治屋安彦)
【維持管理研究室】
・Evaluation of Various Measures against Snow and Ice Accretion on Bridge Members,
and the Development of an Anti-Accretion Lattice Fence (Jun TAKOU)
橋梁の着氷雪対策工法の評価実験及び格子フェンス工法の開発(田高淳・岳本秀人・植野
英親・竹内政夫・千葉隆弘)
・Site-Selection and Evaluation of "Barrier-Free" Measures for Winter Pedestrian
Spaces (Tateki ISHIDA)
歩道冬期バリアフリ施策の評価と整備箇所選定手法の検討(石田樹・岳本秀人・植野英親)
・Effectiveness of Open-Graded Pavement as a Measure Against Snow/Icy Winter Roads
(Manabu CHIBA)
開粒度舗装の冬期路面対策としての効果検証(千葉学・岳本秀人・安倍隆二・豊田邦男)
![]() | ![]() |
| ▲PIARC2002国際冬期道路会議札幌大会 ▲PIARC2006国際冬期道路会議イタリア大会 | |
http://northern-road.jp/navi/access.htm