2025年12月アーカイブ

技士会「技術と環境」で講演を行いました。

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 本講習会は、一般社団法人北海道土木施工管理技士会が主催し、土木施工管理技術の習得のために行われている講習会です。
 寒地交通チームから、齊田主任研究員が「AI画像認識を用いた路面雪氷推定システムの開発」と題した講演を行いました。

 

■講習月日・会場
 令和7年12月8日(月)9時00分から16時40分まで
 TKP札幌ビジネスセンター赤れんが前 ホール5C
 札幌市中央区北4条西6丁目1 毎日札幌会館 5階

 

■技士会「技術と環境」Webサイト
 → https://www.hogishi.com/koushukai/tech_env/

 

■講習内容

1.自然由来重金属等の対策と公共事業におけるコスト縮減
  (公財)北海道科学技術総合振興センター 幌延地圏環境研究所 所長
  北海道大学 大学院工学研究院 名誉教授・客員教授 五十嵐 敏文 氏
2.積雪寒冷地域における冬期土工について
  寒地土木研究所 寒地基礎技術研究グループ 寒地地盤チーム
  統括主任研究員 武藤 秀樹 氏
3.AI画像認識を用いた路面雪氷推定システムの開発
  寒地土木研究所 寒地道路研究グループ 寒地交通チーム
  主任研究員 齊田 光
4.「堤防決壊時に行う緊急対策工事の効率化に向けた検討資料(案)」の概要説明と堤防決壊時の様々な対応事例の紹介
  寒地土木研究所 寒地水圏研究グループ
  上席研究員(特命) 前田 俊一 氏
5.北海道における地盤災害とその対策
  室蘭工業大学大学院工学研究科 もの創造系領域土木工学ユニット
  教授 木幡 行宏 氏

 寒地土木研究所 現地講習会は、当所で開発した技術及び研究成果を、公共事業の課題解決及びコスト縮減のために普及させること並びにこれらの普及を通して技術者の技術力を向上させることを目的に開催されています。

 

 12月4日(木)に(一社)函館建設業協会3階講堂で開催された「寒地土木研究所 現地講習会(道南ブロック)」に、齊田主任研究員が参加し「AIを用いた冬期路面状態の把握と活用について」と題した講義を行いました。

 

▲齊田主任研究員の発表のWeb配信状況(1/2)

 

▲齊田主任研究員の発表のWeb配信状況(2/2)

 北海道ITS推進フォーラムが主催する『地域ITS研究会』とは、産学官民連携により、北海道の高度道路交通システム(ITS:Intelligent Transport System)関連技術の啓発・普及活動の一環として、毎年2回開催されている技術討論会です。
 令和7年度 第2回地域ITS研究会では、齊田主任研究員が『深層学習を用いた路面雪氷状態推定システムの開発と活用』と題した研究発表を行いました。
 オンライン配信、臨場参加者の計70名の方々が参加し、活発な議論が交わされました。

 

■開催日:令和7年12月2日(火) 14:00~17:00
■会場 :北海道開発技術センター4F会議室(札幌市北区北11条西2丁目)
     ZOOMオンライン配信によるハイブリッド開催
■Web  :北海道ITS推進フォーラム → http://www.hokkaido-its.jp/

 
■プログラム

  講演:AIで交通事故発生予測 ? 情報系大学と北海道警察との連携の取り組み
    公立はこだて未来大学 教授 新美 礼彦 様
 話題提供1:深層学習を用いた路面雪氷状態推定システムの開発と活用
       寒地交通チーム 齊田 光
 話題提供2:AIを使った交通誘導システムに関する話題提供
       株式会社大光警備 大八木 貴厳 様

 話題提供3:AIを活用した積雪によるスタック検知
        ~SNS・画像解析・プローブデータ等からリスクをリアルタイムに可視化~
       株式会社Spectee 村上 建治郎 様、岩井 清彦 様
 

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▲講演会場の状況

 

▲齊田主任研究員の発表状況

原田主任研究員が、2025年11月27日~28日に開催された令和7年度国土交通省国土技術研究会<イノベーション部門II>において、「優秀賞」を受賞しました。

 

■受賞論文のタイトル
 暴風雪・大雪時の災害デジタルアーカイブを用いた道路管理判断支援システムの試作

 

■著者名
 原田裕介・武知洋太・越國一九・松下拓樹

 

■概要
 本研究は、過去の暴風雪・大雪災害時の道路管理履歴情報(デジタルアーカイブ)と気象予測情報を統合し、冬期道路管理の判断支援システムを設計・試作したものです。
 気候変動に伴い自然災害の激甚化や頻発化する中で、生産年齢人口が減少しつつあります。このため、冬期道路管理の熟練者の経験に基づく暗黙知を適切に引き継ぐことが求められます。本研究では、北海道の国道を対象とした暴風雪・大雪時の災害デジタルアーカイブの要件整理と基本設計を行い、過去38冬期185事例の道路管理、気象、交通障害・災害の各履歴情報を収集して、デジタルアーカイブのデータセットを作成しました。
 このデータセットと暴風雪や大雪の評価技術(警戒レベル・障害度)を用いて、気象予測資料から暴風雪・大雪災害が想定される場合に、過去の類似事例を抽出する技術を開発し、交通障害の可能性を示す情報と併せて、想定される留意事項などを提示する道路管理判断支援システムを試作しました。また、2024年度冬期にこのシステムを道路管理者に試用いただき、そのフィードバックに基づく2025年度冬期試行に向けた改善方針を示しました。
 今後、暴風雪や大雪時の道路管理に有用なシステムとなるよう、さらなる改善を実施する予定です。

 

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■令和7年度国土交通省国土技術研究会 Webサイト
 → https://www.mlit.go.jp/chosahokoku/giken/

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