第60回(平成28年度)北海道開発技術研究発表会の表彰式が行われ、寒地土木研究所寒地交通チームから３件の論文が受賞されました。

詳しくは北海道開発局のページを参照ください。

http://www.hkd.mlit.go.jp/ky/release/splaat000000m1td-att/splaat000000qw01.pdf

【寒地土木研究所長賞】
・新しい非塩化物系凍結防止剤の融氷性能および植物への害に関する研究：佐藤賢治、高橋尚人、中島範行（富山県立大学）

佐藤研究員のコメント「本論文は、金属腐食を抑える凍結防止剤「プロピオン酸ナトリウム」が冬期道路管理において利用可能か検討したものです。今回の受賞は、富山県立大学の中島教授並びに寒地交通チームの皆様のご指導があって為し得たものです。皆様に厚くお礼申し上げます。」

【北海道開発局長奨励賞】
・近赤外線およびマイクロ波を用いた路面状態の評価について：中島知幸、高橋尚人、舘山一孝（北見工業大学）

中島研究員のコメント「本論文は、道路交通の支障とならず、安全に路面状態を評価可能な方法として、非接触式の光学式センサーによる路面状態の判別について、検討したものです。今回、このような賞を頂き大変名誉に思います。ご協力いただいた全ての方々にこの場をお借りして、御礼申し上げます。」

【北海道開発協会長賞】
・気温と路面温度の相関に基づく路面温度予測の広域化手法に関する研究：　藤本明宏、徳永ロベルト、高橋尚人

藤本研究員のコメント「寒地交通チームでは道路管理者に路面温度の予測情報を試行的に提供しており、本論文は気温と路面温度の相関性を基にした路面温度予測の広域化手法を検討したものです。今後も、関係各位のご協力とご支援の下、より広域な予測の実現とその情報提供を通じて冬期道路の安全性向上に貢献できれば幸いです。」