寒地交通チームが開発した「冬期道路マネジメントシステム」が、2015年度雪工学会技術賞を受賞しました。

　日本雪工学会では、雪工学に関する学術､技術の発展並びに学会の運営発展に著しい貢献をなした個人や団体を表彰してきており、今回、寒地交通チームが受賞した技術賞は、雪国に住む人々に役立つ技術開発を行ったり､雪対策事業や積雪寒冷環境を媒体として町おこしなどの優れた事業成果をあげた本学会個人会員や事業体並びに自治体に対して授与される賞です。

　冬期道路マネジメントシステムは、冬期道路管理の一層の効率化に資するため、気象予測、路面凍結予測、路面すべり抵抗値等の情報を道路管理者向けに発信する情報提供システムで、国土交通省北海道開発局の維持管理担当者向けに情報提供を試行しています。

　システムの構築にあたっては、沿道構造物と走行車両の影響を考慮した路面温度推定モデルを北海道大学と共同開発したり、現地観測を行うフィールドの提供で国土交通省北海道開発局に協力を頂くなど、多くの方々の指導、協力、支援をいただいてきました。今回の受賞は、関係者の皆様のご指導、ご支援無くしては成し得なかったものであり、関係者の皆様に厚くお礼を申し上げます。

　今回の受賞を励みとして、引き続き、積雪寒冷な地域における道路交通の安全性向上、維持管理の効率化に資する研究開発に取り組んでいく所存です。

日本雪工学会技術賞の表彰状