1月27日に【北の道リサーチニュース:第16号(2005年1月)】を発行しました。
このメールニュースは、北海道開発土木研究所道路部が寒地道路技術の情報発信基地を目指して、行政や民間企業、大学等の専門技術者等へ研究・調査成果等の最新情報を提供するものです。
皆様の事業推進や技術向上にお役立ていただければ幸いです。
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1/22(土)に、ITS-Japan主催による「ITSシンポジウム」が名古屋大学の野依記念学術交
流館で開催されました。今回のシンポジウムは第3回目の開催で、合計74編の論文発表が
行われました。
当所からは2件のポスター発表を行いました。それぞれ
菅野研究員からは、冬期道路の高度情報提供システム開発~自発光式視線誘導標を利用した安全走行支援サービスの実道実験と題して
1.視程障害時の事故発生メカニズム
2.路側情報提供サービスの運転支援メカニズムと実道実験概要
3.実道実験結果(交通挙動、走行挙動、社会的受容性)
4.非市場性価値の検討(CVM調査)
について
三好研究員からは、XML技術を活用した走行環境情報の提供について-エゾシカ事故対策への活用可能性-と題して
1.道路用Web記述言語RWMLの活用検討
2.総合的なエゾシカ事故対策の検討
3.エゾシカ調査の概要
4.エゾシカ調査結果の活用検討
について、説明しました。
○ITSシンポジウムの詳しい内容についてはこちら
→ http://www.its-jp.org/topics/topics019.htm
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| ▲ITSシンポジウムにおける菅野研究員と三好研究員のポスター発表 | |
※「ITSシンポジウム」は、10月に開催されたITS世界会議 愛知・名古屋2004の同時開催
プログラムとして準備されていたものですが、台風23号の直撃を受けて開催中止となり、
今回改めての開催となったものです。
1/21(金)に、ITS-Japan主催による「地域ITSフォーラム」が名古屋大学の野依記念学術
交流館で開催されました。
このフォーラムでは、全国各地の地域ITS関係者10名から講演が行われました。北海道、
青森県、新潟県(地震復興で出席)、岐阜県、愛知県、豊田市、三重県、関西、岡山県、高
知県のITSの取り組みが紹介され、北海道からは当所の加治屋室長が招待講演を行いまし
た。加治屋室長は、北海道におけるITSの取り組みとして、
・地域の課題に的確に応えるITS→広域分散、冬の安全、災害対応
・安全で快適な社会をつくるITS→ 交通事故防止、公共交通支援
・豊かな地域をつくるITS→観光の振興、美しい景観の活用
・魅力的なITS→組織間の連携で幅広い情報提供
・持続可能なITS→地域との連携、効率的な運営体制
の実現が重要であるとの講演を行いました。
○地域ITSフォーラムの詳しい内容についてはこちら
→ http://www.its-jp.org/topics/topics022.htm
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| ▲地域ITSフォーラムの会場と加治屋室長の講演 | |
※「地域ITSフォーラム」は、10月に開催されたITS世界会議 愛知・名古屋2004の同時開
催プログラムとして準備されていたものですが、台風23号の直撃を受けて開催中止となり、
今回改めての開催となったものです。
2月3日(木)から2月5日(土)まで「ふゆトピア・フェア」が旭川市で開催されます。
ふゆトピア見本市会場となっている道北地域旭川地場産業振興センターでは、まちなかで見られる様々な“つるつる路面”を皆さんに実際に歩いていただき、転ばないためのコツや対策を体験していただく体験イベントを開催します。
イベントに参加し、アンケートに答えていただいた方には温かい飲み物と記念品がもれなくあたります。皆さん、イベントに参加してみませんか?
日時:2月3日(木) 10:30~16:00
4日(金)、5日(土) 10:00~16:00
会場:道北地域旭川地場産業振興センター (旭川市神楽4条6丁目1番地12号)
詳細はこちら
・イベントパンフ
・2005ふゆトピア・フェアin旭川ホームページ
北海道開発土木研究所道路部では、寒地道路に関する様々な課題について行政やコンサルタントの専門家や技術者、また大学や他研究機関の方々との情報交換及び意見交換の場として寒地道路連続セミナーを開催しています。
第7回目となる今回は、北海道土木技術会舗装研究委員会との共催で、国土技術政策総合研究所から森主任研究官を講師としてお招きし、道路騒音問題に関して騒音の基礎知識から遮音壁・低騒音舗装などの各種対策、さらに低騒音舗装の積雪寒冷地での課題と調査研究について講習会を開催します。多数のご参加をいただけるようご案内いたします。
1. 日 時 平成17年2月25日(金) 13:00~17:00
2. 会 場 札幌コンベンションセンター 104,105会議室
札幌市白石区東札幌6条1丁目1-1
電話 011-817-1010
マップはこちら
3. 演題/講演者
13:05-15:45 話題1「道路交通騒音」
森 悌司 国土技術政策総合研究所 道路環境研究室 主任研究官
15:45-16:00 休憩
16:00-16:45 話題2 「積雪寒冷地における低騒音舗装の課題」
佐藤 大 北海道開発土木研究所 維持管理研究室 研究員
16:45-17:00 質疑応答
4. 参加費 無料
5. 定 員 100名程度
6. 申込方法 参加申込は締め切りました。多数のお申込ありがとうございます。
7. 申込/問合せ先 iji@ceri.go.jp Fax: 011-841-9747 ℡: 011-841-1747
担当:石田 北海道開発土木研究所 道路部 維持管理研究室
平成16年12月、東京の土木学会講堂にて開催された第9回舗装工学講演会において、維持管理研究室の丸山記美雄主任研究員と岳本秀人室長は、研究論文「配合の異なる混合物の疲労破壊特性に関する検討」(共著者:北海道工業大学教授 笠原 篤)に対して優秀論文賞を授与されました。
(社)土木学会舗装工学委員会では、舗装工学に関する様々な問題を提起し、活発な議論を通して舗装工学の発展を図るため、1996年より年1回舗装工学講演会を開催しています。本年度の応募数は39編で、これらに対し厳正な審査を行なった結果、32編が採択となりました。このなかから優秀論文賞選考委員による審査結果から今年度の最も優秀な論文として優秀論文賞が選定され、表彰されました。
舗装混合物の疲労破壊特性を把握することは理論的設計法の導入に際しての重要課題であり、本研究は、配合の異なる混合物の疲労破壊特性の差異やバラツキなど、アスファルト混合物の疲労破壊現象に関して現場調査と室内試験の両面から検討を加えたものです。異なる混合物の疲労破壊回数には統計的に有意な差があり、現道の疲労ひび割れ発生状況に符合することを実証するなど、舗装の破壊時期予測や理論的設計法の精度検証を行なう上での有益な知見を示しました。室内での疲労試験などから得られる理論と、実際の現場における疲労現象との関連性を実証した既往の研究事例は少なく、本研究の業績が高く評価されました。
現場に密接した研究機関である当研究所の特徴を生かした研究成果であり、それが評価されたことは喜ばしいことです。本研究の成果は将来的にコスト縮減に役立つ技術の確立につながるものであり、今後も現場における研究成果の活用を念頭に更なる研究を進めたいと考えています。
| 左:丸山 右:岳本 疲労破壊試験機 | ||