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第11回 寒地道路連続セミナー『道路気象に対する理解を深める』を開催しました。


 平成17年12月9日に、当研究所主催、(財)北海道道路管理技術センター及び(社)北海道開発技術センターの後援により、第11回 寒地道路連続セミナーを開催しました。
 今回のセミナーでは、「道路気象に対する理解を深める」と題して、道路管理と気象との関わりについて、幅広い議論を行いました。

 第11回寒地道路連続セミナーのプログラムなどについてはこちら → http://www2.ceri.go.jp/mt_test/archives/000233.html

 今回のセミナーでは、2件の講演と、3件の話題提供を頂きました、内容につきましては下記の通りです。

 講演では、始めに、札幌管区気象台の高田数実予報官から、「気象情報の理解と利用」と題して、北海道における台風の上陸事例、気象に関する基礎知識や気象衛星画像の見方、気象予報の種別や注意報及び警報などの発令の基準や仕組みなどについて、ご講演をいただきました。
 続いて、当所 河川研究室の渡邊康玄室長から、「集中豪雨や融雪による出水」と題して、河川の警戒水位など用語の定義や考え方、集中豪雨や融雪時の水の流出経路及び水位上昇のメカニズム、河川に流れ込む水量の予測手法、平成15年台風10号による出水によって、橋梁に及ぼされた被害などを交えて、河川と豪雨という側面から道路管理との関わりについて、ご講演をいただきました。

 また、話題提供として、防災雪氷研究室 伊東靖彦主任研究員が、近年の道路雪氷災害の事例や、開発局で保有している道路テレメータの解説、各気象計測器の解説などの報告を行いました。
 続いて、交通研究室 徳永ロベルト研究員は、冬期道路の課題として、交通渋滞やスリップ事故などを踏まえ、路面の管理を行う上での様々な温度予測及び凍結予測手法に関する研究などの報告を行いました。
 最後に、防災雪氷研究室 加治屋安彦室長が、海外における道路気象問題への取り組み及び研究などの事例紹介と、FEMA(米国緊急事態管理庁)から発表されている冬期生活における留意点及び暴風雪に対する留意事項などの報告を行いました。

 本日のセミナーには、北海道開発局や北海道庁様などの行政機関や研究機関、コンサルタントなどの民間企業などから約60名程のご参加をいただきました。師走のお忙しい中、大変ありがとうございました。


札幌管区気象台 技術部予報課 高田氏北海道開発土木研究所 渡邊室長
▲札幌管区気象台 高田氏の講演状況          ▲当研究所 渡邊室長の講演状況
北海道開発土木研究所 伊東靖彦北海道開発土木研究所 徳永ロベルト
▲当研究所 伊東の講演状況                ▲当研究所 徳永ロベルトの講演状況
北海道開発土木研究所 加治屋安彦寒地セミナーの開催状況
▲当研究所 加治屋室長の講演状況            ▲寒地セミナーの開催状況


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