（独）北海道開発土木研究所道路部では、調査・研究の紹介も兼ねて、寒地道路に関する様々な課題についての情報提供と意見交換の場として寒地道路の連続セミナーを開催しています。第9回目となる今回は、「新潟県中越地震からの教訓」と題して、新潟県中越地震とその後の19年ぶりの豪雪による雪氷災害について新潟県から3名の講師をお迎えしご講演いただきました。

　国土交通省北陸地方整備局広域計画課長の坂上悟氏には、新潟県中越地震の主として国直轄公共施設の被害状況と復旧状況、また新潟県あるいは関係市町村に対する支援状況についてご講演いただきました。

　長岡技術科学大学講師の上村靖司氏には、被災地での生活者の観点から、地震後あるいは降雪後の生活の様子や雪下ろしの状況、豪雪による被害拡大の状況についてご講演いただきました。

　さらに当所の松澤勝からは、(社)日本雪氷学会と日本雪工学会が共同で組織した「新潟県中越地震・雪氷災害調査検討委員会」に参加した経験から、地震直後の現地調査や11月14日の中間報告と緊急提言、さらに積雪期の道路状況等について報告を行いました。

　最後に(株)アルゴスの上石勲 雪氷技術センター部長から、積雪後の道路について、消雪施設の稼働や雪崩対策施設の被害、雪崩や土砂崩れの発生状況等についてご講演いただきました。

　本セミナーには、北海道開発局などの行政機関や防災関係のコンサルタント会社から75名の方が参加され、活発な質疑応答が行われました。

　本セミナーのために、新潟県からお越しいただきました講師の方々と、ご協力いただいた関係機関の方々、またご参加いただいた皆様に厚くお礼申し上げます。次回セミナーにも、是非またご参加いただきますようよろしくお願い申し上げます。

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・開催要領 → http://www2.ceri.go.jp/mt_test/archives/000193.html
・講演趣旨 → http://www2.ceri.go.jp/jpn/news/bousai/050622seminar.html

・新潟県中越地震雪氷災害調査検討委員会 → http://snowy.web.infoseek.co.jp/winter_eq/

▲セミナー開催状況

▲講演状況(左写真:北陸地方整備局 坂上課長　右写真:長岡技術科学大学 上村講師)

▲講演状況(左写真:北海道開発土木研究所 松澤副室長　右写真:(株)アルゴス 上石氏))