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【北の道リサーチニュース:第250号(2024年7月)】を発行しました
寒地道路研究グループ : 2024年7月24日
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【北の道リサーチニュース:第250号(2024年7月)】
"寒地道路のリサーチセンター"
国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所寒地道路研究グループ発行
http://www2.ceri.go.jp/jpn/
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■寒地道路研究グループニュース
01:第9回全球エネルギー水循環プロジェクト国際会議で発表しました (雪氷チーム)
02:第44回交通工学研究発表会で発表します (寒地交通チーム)
■研究紹介
03:(報文)ラウンドアバウトによる環境負荷軽減効果 -浜頓別町の事例研究- (寒地
交通チーム)
04:(技術資料)川砂利を用いた凍結路面対策に関する防滑効果について (寒地交通
チーム)
■関連研究チームニュース
05:第59回地盤工学研究発表会で論文を発表します (寒地道路保全チーム)
06:北海道開発局の道路構造物管理実務者研修で講師を務めます (耐寒材料チーム)
07:北海道建設部の新規採用研修で講師を務めます(耐寒材料チーム、寒地地盤チーム)
08:「寒地土木研究所 新技術説明会(秋田)」に参加します (耐寒材料チーム、寒地
地盤チーム)
■北の道ナビニュース
■道内・国内・海外ニュース
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■寒地道路研究グループニュース
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01:第9回全球エネルギー水循環プロジェクト国際会議で発表しました(雪氷チーム)
→ https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000220.html
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7月7日(日)~12(金)に、札幌市で開催された第9回全球エネルギー水循環プロジェ
クト国際会議(9th Global Energy and Water Exchanges Open Science Conference
(GEWEX-OSC 2024))で、以下の発表を行いました。
【口頭発表】
・Investigation of evaluation indexes for severe snowstorm events in the
snowy cold region of Japan(日本の積雪寒冷地域における一回の暴風雪の厳し
さを評価する指標の検討):原田主任研究員
・Impact assessment of climate change on the blowing-snow events in Hokkaido
with a large ensemble meteorological dataset(大規模アンサンブル気候予測
データによる北海道の吹雪イベントに対する気候変動の影響評価):菅原研究員
【ポスター発表】
・Recent trends in the onset of the snow melting season related to wet-snow
avalanches in Hokkaido, Japan(北海道における雪崩発生に関連した融雪開始時
期の近年の傾向):松下総括主任研究員
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02:第44回交通工学研究発表会で発表します(寒地交通チーム)
→ https://www.jste.or.jp/events/44thconference/
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8月7日(水)~8日(木)、日本大学駿河台キャンパスにおいて開催予定の第44回交通
工学研究発表会で以下の論文を発表します。
・ワイヤロープ式防護柵の端部衝突事故対策としてのガードレール型緩衝装置の開発
:平澤主任研究員
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■研究紹介
寒地土木研究所月報に最近掲載した研究事例を紹介します。
くわしくはこちら→
https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_geppo_year/
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03:(報文)ラウンドアバウトによる環境負荷軽減効果 -浜頓別町の事例研究- (寒地交
通チーム)
→ https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_detail/73370/
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2014年以降、国内の法整備により、ラウンドアバウトの導入が進められている。
本論文では、整備効果の好事例として、日本最北に位置するラウンドアバウトである
浜頓別町での環境負荷軽減効果を示す。
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04:(技術資料)川砂利を用いた凍結路面対策に関する防滑効果について (寒地交通チ
ーム)
→ https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_detail/73371/
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冬期の道路維持管理作業で散布される防滑材について、川砂利の利用可能性を調査
し、防滑効果と飛散状況を砕石と比較する実験を行った。
結果、砕石と比較して川砂利が特に飛散することはなく防滑効果を確認した。
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■関連研究チームニュース
寒地道路研究グループの研究チーム以外で道路事業関連の研究を実施している研究
チームからのニュースをお伝えするコーナーです。
・地域景観チーム:社会資本空間の景観向上や観光利活用などに関する研究
・寒地構造チーム:地震,落石,厳しい寒さなどから橋や道路を守る技術
・寒地地盤チーム:北海道に広く分布する泥炭地盤特有の問題や凍上被害対策
・防災地質チーム:崖崩れなどの監視システムや予測技術
・耐寒材料チーム:厳しい自然環境に適応したコンクリート構造物技術
・寒地道路保全チーム:寒冷地における舗装技術や道路保全技術に関する研究
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05:第59回地盤工学研究発表会で論文を発表します (寒地道路保全チーム)
https://confit.atlas.jp/guide/event/jgs59/top
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7月23日(火)~25日(木)に旭川市のアートホテル・旭川トーヨーホテルで開催される
「第59回地盤工学研究発表会」(主催:地盤工学会)において、上野研究員が論文の発
表を行います。
・ジオシンセティックス排水材の排水構造に関する一考察:上野研究員
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06:北海道開発局の道路構造物管理実務者研修で講師を務めます (耐寒材料チーム)
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8月21日(水) 橋梁初級Ⅰ:野々村研究員
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07:北海道建設部の新規採用研修で講師を務めます(耐寒材料チーム、寒地地盤チーム)
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8月27日(火) コンクリート試験演習:内藤総括主任研究員、吉田主任研究員、
遠藤主任研究員
盛土の品質管理演習: 御厩敷研究員、佐藤特任研究員
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08:「寒地土木研究所 新技術説明会(秋田)」に参加します
(耐寒材料チーム、寒地地盤チーム)
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8月29日(木)に秋田県秋田市の秋田県JAビルで開催される「寒地土木研究所 新技術
説明会(秋田)」(主催:寒地土木研究所)において、三原上席研究員が参加し、研究成
果の普及を行います。
・コンクリート構造物の補修対策施工マニュアル 2022年版:三原上席研究員
・泥炭性軟弱地盤対策工マニュアル:橋本主任研究員
・施工性と安全性に優れた切土のり面の凍上対策(ワンパック断熱ふとんかご):
御厩敷研究員
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■北の道ナビニュース https://northern-road.ceri.go.jp/navi/
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北の道ナビ新着情報には、道路の開通や割引キャンペーンなど、知って得する北海道
の道路関連ニュースが掲載されています。ぜひ、ご覧ください。
北の道ナビ新着情報 → https://northern-road.ceri.go.jp/navi/
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■道内・国内・海外ニュース
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[道内]
・第59回地盤工学研究発表会
期間:2024年7月23日(火)~26日(金) ※ただし、26日(金)は見学会のみ
場所:旭川市 (アートホテル旭川・旭川トーヨーホテル・旭川市民文化会館)
論文投稿:〆切済
事前参加申込:7/25(木) 17:00まで
https://confit.atlas.jp/guide/event/jgs59/top
・第40回寒地技術シンポジウム
期間:2024年11月26日(火)~27日(水)
場所:札幌コンベンションセンター
口頭発表:概要提出:8月30日(金)まで、論文提出:10月31日(木)まで
ポスター発表:概要提出:8月30日(金)まで、ポスター掲出:11月26日(火)まで
聴講申込:11月14日(木)まで
https://www.decnet.or.jp/project/ctc/guide.php
[国内]
・第44回交通工学研究発表会
期間:2024年8月7日(水)~8日(木)
場所:日本大学駿河台キャンパスおよびオンライン聴講
論文投稿:〆切済
https://www.jste.or.jp/events/44thconference/
・令和6年度土木学会全国大会 第79回年次学術講演会
期間:2024年9月2日(月)~6日(金)
場所:東北大学川内北キャンパス
論文投稿:〆切済
https://committees.jsce.or.jp/zenkoku/gaiyo/top
・雪氷研究大会(2024・長岡)
期間:2024年9月16日(月)~19日(木)
場所:シティホールプラザ アオーレ長岡
発表登録:〆切済
参加登録:8月30日(金)まで
https://sites.google.com/view/2024jcsir
・日本気象学会2024年度秋季大会
期間:2024年11月12日(火)~15日(金)
場所:つくば国際会議場
参加申込:講演ありの場合:〆切済
講演なしの場合:9月25日(水)まで
https://sites.google.com/metsoc.or.jp/atm2024/home
・第70回土木計画学研究発表会・秋大会
期間:2024年11月15日(金)~17日(日)
場所:岡山大学 津島キャンパス
論文応募:〆切済
原稿提出:10月4日(金)正午まで
https://jsce-ip.org/2024/05/07/ip70-2/
・第22回ITSシンポジウム2024
期間:2024年12月12日(木)~12月13日(金)
場所:熊本城ホール(熊本県熊本市中央区桜町3番40号)
発表申込:査読あり:〆切済
査読なし:8月20日(火)
https://www.its-jp.org/katsudou/its_symposium/22nd2024/
[海外]
・国際雪科学ワークショップ(ISSW:International Snow Science Workshop 2024)
期間:2024年9月23日(月)~29日(日)
場所:ノルウェー・トロムソ
要旨提出:〆切済
論文提出:8月15日(木)まで
https://www.issw2024.com/
・TRB第104回年次総会(米国運輸研究会議第104回年次総会)
期間:2025年1月5日(日)~9日(木)
場所:米国・ワシントンD.C.
https://www.trb.org/AnnualMeeting/AnnualMeeting.aspx
論文提出:8月1日(木)まで
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■編集後記
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7月19、20日に当研究所の一般公開を行いました。小さなお子様からご年配の方ま
で、多くの皆様にご来場をいただきありがとうございました。
当チームでは、路面すべり測定車両のほか、ワイヤロープ式防護柵、ラウンドアバ
ウト、AIによる路面状態推定等に関する技術の展示を行いました。来場者からは「ワ
イヤロープに命を助けられた」との感謝の声や「ロータリーより安全なの?」といっ
たご質問のほか「北海道内の交通変動特性のアピールにもAIが使えるのでは?」など
今後の研究に役立つご意見もいただけました。
研究内容をわかりやすく伝えることの難しさと、率直なご意見を伺うことの大切さ
を実感した有意義な2日間でした。
寒地交通チーム 上席研究員 中村 浩
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