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【北の道リサーチニュース:第242号(2023年11月)】を発行しました

寒地道路研究グループ : 2023年11月29日

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【北の道リサーチニュース:第242号(2023年11月)】
 "寒地道路のリサーチセンター"
 国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所寒地道路研究グループ発行
 http://www2.ceri.go.jp/jpn/
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■寒地道路研究グループニュース
01:日本道路会議「ポスター発表論文優秀賞」を受賞しました(寒地道路研究グループ)
02:第46回 寒地道路連続セミナー「ラウンドアバウトを活用したまちづくり・地域づ
 くり」を開催しました(寒地道路研究グループ)
03:土木学会土木建設技術発表会2023で発表しました(寒地交通チーム)
04:北の道ナビ「吹雪の視界情報」を11月22日から公開します(雪氷チーム)
05:「第39回 寒地技術シンポジウム」に参加します(寒地道路研究グループ)
06:「ISSW 2023(国際雪科学ワークショップ)」に参加しました(雪氷チーム)
■研究紹介
07:(技術資料)腐食抑制効果を有する新たな混合薬剤を利用した凍結防止剤事後散布に
 よる路面すべり摩擦係数の改善効果について(寒地交通チーム)
■関連研究チームニュース
08:第35日本道路会議で発表し、優秀賞を受賞しました(地域景観チーム)
09:無電柱化の日イベントで情報発信しました(地域景観チーム)
10:第13回北海道景観行政団体等連携会議兼景観行政セミナーで講師を務めました
 (地域景観チーム)
11:無電柱化を推進する市区町村長の会令和5年度第3回勉強会で講演しました
 (地域景観チーム)
12:土木学会土木の日記念行事「モリナガ・ヨウの土木展/土木コレクション2023」
 で展示を行いました。(地域景観チーム) 
13:技術と環境 講習会で講師を務めます(耐寒材料チーム)
14:土研新技術ショーケース2023in札幌で講演します(耐寒材料チーム)
■北の道ナビニュース
■道内・国内・海外ニュース
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■寒地道路研究グループニュース
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01:日本道路会議「ポスター発表論文優秀賞」を受賞しました(寒地道路研究グループ)
→ https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000185.html
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 第35回日本道路会議にて、寒地道路研究グループより発表した論文のうち、齊田研
究員(寒地交通チーム)と、大宮研究員(雪氷チーム)の2編が、道路技術向上に資する
と評価され、「ポスター発表論文優秀賞」を受賞し、今年11月の発表会場において表
彰されました。

・AI画像認識技術を用いた路面すべり摩擦係数推定手法の精度検証~冬期の首都高速
 道路を対象として:齊田研究員
・気象レーダを用いた吹雪時の視程推定~視程急変予測情報の社会実装を見据えて
 :大宮研究員
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02:第46回 寒地道路連続セミナー「ラウンドアバウトを活用したまちづくり・地域づ
 くり」を開催しました(寒地道路研究グループ)
→ https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000186.html
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 令和5年10月2日に第46回寒地道路連続セミナー「ラウンドアバウトを活用したまち
づくり・地域づくり」を現地とオンラインのハイブリッド形式にて開催しました。本
セミナーでは、交通管理者やラウンドアバウトを導入した道路管理者から、ご講演を
いただくとともに、寒地土木研究所の研究報告を行いました。

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03:土木学会土木建設技術発表会2023で発表しました(寒地交通チーム)
→ https://committees.jsce.or.jp/sekou06/happyoukai2023
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2023年11月7日(火)に、土木会館で開催された土木建設技術発表会2023にて、
以下の発表を行いました。

・工事用車両運行ルートの安全管理に活用できる交通事故リスク診断支援ツール:
 四辻主任研究員

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04:北の道ナビ「吹雪の視界情報」を11月22日から公開します(雪氷チーム)
→ https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000187.html
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 当チームは、吹雪による視程障害予測の研究開発を開始し、一般道路利用者や道路
管理者の判断支援のための情報提供技術の確立に向けて、予測精度の向上や情報提供
手法の改良に取り組んできました。
 今冬も「吹雪の視界情報」の運用を11月22日(水)午前9時から開始します。このWeb
サイトをご活用いただき暴風雪災害の未然防止・軽減へ貢献することを期待します。
■今冬期の運用期間
 令和5年11月22日から、令和6年4月上旬まで
■提供内容と対象箇所
 吹雪が発生した際の視界不良の現況と24時間後までの予測を、強弱5段階にて表示
 旧市町村を基本とした、221エリアでの情報提供
■情報提供WebサイトURL
 → https://www.northern-road.jp/navi/touge/fubuki.htm

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05:「第39回 寒地技術シンポジウム」に参加します(寒地道路研究グループ)
→ https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000183.html
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 11月28日(火)~30日(木)に、TKPガーデンシティPREMIUM札幌大通(中央区南1条西1)
で開催される「第39回寒地技術シンポジウム」に以下の内容を発表します。

・吹雪対策施設の性能規定導入に関する一試案:松澤寒地道路研究グループ長
・道央自動車道と並行する国道36号における冬期交通事故リスク情報提供の便益推計
 :四辻主任研究員
・北海道の2023年融雪期と湿雪雪崩の特徴:松下総括主任研究員
・斜風対応型吹き払い柵の吹き払い効果:櫻井研究員
・車載カメラを用いた斜面積雪の状態把握手法:吉井研究員

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06:「ISSW 2023(国際雪科学ワークショップ)」に参加しました(雪氷チーム)
→ https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000182.html
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 10月8日(日)~13日(金)、アメリカ・ベンド市において開催されたISSW 2023(国際
雪科学ワークショップ)で口頭およびポスター発表を行いました。

■口頭発表
・New perspective on drifting snow slab avalanche
 (地吹雪雪崩に関する新たな視点):原田主任研究員
■ポスター発表
・Observations and analysis to develop performance requirements for a Living
 Snow Fence during severe snowstorm events
 (暴風雪時における防雪林の性能評価に向けた調査解析):原田主任研究員

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■研究紹介
 寒地土木研究所月報に最近掲載した研究事例を紹介します
 くわしくはこちら→
  https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_geppo_year/
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07:(技術資料)腐食抑制効果を有する新たな混合薬剤を利用した凍結防止剤事後散布に
 よる路面すべり摩擦係数の改善効果について(寒地交通チーム)
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 本研究では凍結防止剤事後散布試験における、プロピオン酸ナトリウムもしくはコ
ハク酸二ナトリウム・六水和物を塩化ナトリウムに混合して散布した場合の路面すべ
り抵抗値の変化および持続性を報告する。

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■関連研究チームニュース
 寒地道路研究グループの研究チーム以外で道路事業関連の研究を実施している研究
チームからのニュースをお伝えするコーナーです。
・地域景観チーム:社会資本空間の景観向上や観光利活用などに関する研究
・寒地構造チーム:地震,落石,厳しい寒さなどから橋や道路を守る技術
・寒地地盤チーム:北海道に広く分布する泥炭地盤特有の問題や凍上被害対策
・防災地質チーム:崖崩れなどの監視システムや予測技術
・耐寒材料チーム:厳しい自然環境に適応したコンクリート構造物技術
・寒地道路保全チーム:寒冷地における舗装技術や道路保全技術に関する研究
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08:第35日本道路会議で発表し、優秀賞を受賞しました(地域景観チーム)
→ https://scenic.ceri.go.jp/news2/archives/000104.html
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 11月1日(水)・2日(木)に、公益社団法人 日本道路協会の主催による第35回日本
道路会議が開催されました。本年は、会場(東京都の都市センターホテル)およびオ
ンラインのハイブリッド形式での開催でした。地域景観チームからは、以下の論文発
表を行いました。なお、大部主任研究員が優秀賞を受賞しました。

・景観検討にどう取り組むか-景観予測・評価の手順と手法-:福島上席研究員
・ミニチュア模型を活用した無電柱化出前授業の取り組みについて(優秀賞)
 :大部主任研究員 
・スイスの地方小都市を対象とした歩行空間構成要素の分析:岩田主任研究員
・点群データを活用した剪定強度の異なる街路樹の樹形の分析:榎本研究員
・ラウンドアバウト中央島のマウンドによる運転者の視線挙動の変化の分析
 :増澤研究員

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09:無電柱化の日イベントで情報発信しました(地域景観チーム)
→ https://scenic.ceri.go.jp/news2/archives/000102.html
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 令和5年11月6日(月)-12日(日)に、無電柱化の日を記念して毎年開催される
「無電柱化を考えるinチ・カ・ホ」が開催され、大部主任研究員と岩田主任研究員が参
加しました。
 地域景観チームでは、小学生など子どもたちが楽しく無電柱化を学べ、理解を深め
てもらうことを目的に、身近なおもちゃや工作で電柱のない街のミニチュアを作成し、
これを活用した体験イベントを行いました。また合わせて、令和5年1月に行った出前
授業の感想カード展示や、無電柱化技術の研究成果を発信しました。
 イベントでは、家族連れをはじめとして多くの方々に立ち寄っていただきました。
子ども達には楽しく遊びながら街並みの変化をみてもらうことができ、親御さんや
大人の方々とも、無電柱化や景観づくりについて知ってもらう良い機会となりました。

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10:第13回北海道景観行政団体等連携会議兼景観行政セミナーで講師を務めました
 (地域景観チーム)
→ https://scenic.ceri.go.jp/news2/archives/000103.html
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 令和5年11月9日(木)・10日(金)に、国土交通省北海道開発局と北海道が主催す
る標記セミナーが開催され、地域景観チームの笠間主任研究員と岩田主任研究員が、
参加者への技術的な知見の提供を目的に講演を行いました。
 同会議・セミナーは、道内の景観行政団体である自治体や、その他の自治体の景観
行政担当者が一堂に集まり、景観づくりに関する情報共有や意見交換を行うもので、
1年に1回の頻度で例年開催されています。
 今年度は、釧路市内を会場として2日間にわたり開催され、北海道内の自治体や
北海道とその振興局・総合振興局、北海道開発局などから事務局も含め35名ほどの
出席がありました。地域景観チームによる講演では、「景観形成と地域の魅力向上に
関する調査研究の成果から」と題して50分ほどを担当し、各市町村等における景観
まちづくりの今後の取り組みの参考になるであろう事項について、研究成果等をもと
に解説を行いました。

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11:無電柱化を推進する市区町村長の会令和5年度第3回勉強会で講演しました
 (地域景観チーム)
→ https://scenic.ceri.go.jp/news2/archives/000105.html
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 令和5年11月16日(木)に、無電柱化を推進する市区町村長の会が主催する標記勉
強会が登別市観光交流センターヌプルで開催され、地域景観チームから大部主任研究
員が「北海道をフィールドにした無電柱化技術の研究開発」と題して講演しました。
本会は、積極的に政府や民間等との連携・協力を図り、無電柱化のより一層の推進に
より、安全で快適な魅力のある地域社会と豊かな生活の形成に資することを目的とし
て設立され、毎年全国各地にて国や自治体が参加する勉強会を実施しています。今回
の参加は、事務局である佐久市長、開催市である登別市長、監事である御代田町長を
はじめ約80名が参加しました。

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12:土木学会土木の日記念行事「モリナガ・ヨウの土木展/土木コレクション2023」
 で展示を行いました。(地域景観チーム) 
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 令和5年11月17日(金)に、札幌駅前地下歩行空間(チカホ)で開催された標記パネ
ル展で、地域景観チームの榎本研究員が土木学会北海道支部選奨土木遺産委員会の取
り組みの一環で土木遺産に関する情報発信をしました。また、日本各地の土木構造物
や土木のつくる風景を題材とした土木学会誌の表紙イラストの複製原画を紹介しまし
た。
土木の日記念行事の詳細
→https://www.jsce.or.jp/branch/hokkaido/_contents/active/2023/231023/index.pdf

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13:技術と環境 講習会で講師を務めます(耐寒材料チーム)
→ https://www.hogishi.com/img/pdf/tech_env_detail.pdf
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  12月4日(月)に、北海道建設会館で開催される上記講習会(主催:一般社団法人・
北海道土木施工管理技士会)において、吉田主任研究員が講師を務めます。

・コンクリートの品質管理に向けた施工管理と対策について:吉田主任研究員

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14:土研新技術ショーケース2023in札幌で講演します(耐寒材料チーム)
→ https://chouseikan.ceri.go.jp/web/event/detail.html?eid=830015355169&hid=
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  12月14日(木)に札幌サンプラザで開催される上記ショーケース(主催:土木研究
所)において、内藤総括主任研究員が講演します。

・コンクリート構造物の補修対策施工マニュアル2022年版:内藤総括主任研究員

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■北の道ナビニュースhttp://northern-road.jp/navi/(携帯版:http://n-rd.jp/)
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北の道ナビ新着情報には、道路の開通や割引キャンペーンなど、知って得する北海
道の道路関連ニュースが掲載されています。ぜひ、ご覧ください。
北の道ナビ新着情報 →  http://northern-road.jp/navi/

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■道内・国内・海外ニュース
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[道内]
・第39回寒地技術シンポジウム
 期間:2023年11月28日(火)~30日(木)
 場所:TKPガーデンシティPREMIUM札幌大通
 発表申込:〆切済
 http://www.decnet.or.jp/project/ctc/

・2024ふゆトピア・フェア in 北広島
 期間:2024年1月10日(水)~11日(木)
 シンポジウム、研究発表会:北広島市芸術文化ホール
 展示会:エスコンフィールドHOKKAIDO
 除雪機械展示・実演会:北広島市イベント広場
 ふゆトピア交流会:札幌北広島クラッセホテル(予定)
 論文申込:〆切済
 https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/ki/chousei/slo5pa0000012bl2.html

・第23回野生生物と交通研究発表会
 期間:2024年2月28日(水)
 場所:札幌市民交流プラザ・クリエイティブスタジオ
 発表申込:2023年12月15日(金)
 聴講など:2024年 2月16日(金)
 http://www.wildlife-traffic.jp/

・令和5年度 年次技術研究発表会
 期間:2024年2月3日(土)・4日(日)
 場所:かでる2.7
 論文投稿:2023年11月20日(月)AM9:00~12月8日(金)PM12:00(正午)
 https://confit.atlas.jp/guide/event/jscehokkaido2024/top

・第69回土木計画学研究発表会・春大会
 期間:2024年5月25日(土)・26日(日)
 場所:北海道大学札幌キャンパス
 論文投稿:2024年2月1日(木)?3月3日(日) 17:00
 https://jsce-ip.org/2023/10/30/ip69/

[国内]
・第21回ITSシンポジウム2023
 期間:2023年12月7日(木)~8日(金)
 場所:富山国際会議場(富山県富山市大手町)
 発表申込:〆切済
 https://www.its-jp.org/katsudou/its_symposium/21st2023/

[海外]
・TRB第103回年次総会(米国運輸研究会議第103回年次総会)
 期間:2024年1月7日(日)~11日(木)
 場所:米国・ワシントンD.C.
 https://www.trb.org/AnnualMeeting/AnnualMeeting.aspx

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■編集後記
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 9月に第15回EASTS(東アジア交通学会国際会議)で研究成果を発表するため、マレー
シア・クアラルンプール市に行ってきました。平成27年から8年ぶりの海外出張になりま
す。今回の出張で興味深かったのは、Grabという配車アプリサービスで、一般のドライ
バーが自分の車を使って乗客を目的地まで運ぶものです。目的地をアプリ上で指定する
と、現在地からの料金が示されるので、それで良ければ、予約を押して、迎えに来てく
れます。良い点は、目的地を説明する必要がない、ぼったくりの心配がない、だいたい
数分で来てくれて、近距離で300円~400円ぐらいと料金が安いことです。会場が鉄道駅
から離れていて、バスの本数が少ないことから、現地での移動はほとんどGrabでした。
日本でも公共交通が衰退してきた地方都市では、有効なツールになるのではないでしょ
うか。

                  寒地交通チーム総括主任研究員 平澤 匡介
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