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【北の道リサーチニュース:第237号(2023年6月)】を発行しました
寒地道路研究グループ : 2023年6月28日
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【北の道リサーチニュース:第237号(2023年6月)】
"寒地道路のリサーチセンター"
国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所寒地道路研究グループ発行
http://www2.ceri.go.jp/jpn/
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■寒地道路研究グループニュース
01:第66回(令和4年度)北海道開発技術研究発表会で各賞を受賞しました(雪氷チーム、
地域景観チーム、寒地構造チーム、寒地地盤チーム、耐寒材料チーム、
防災地質チーム、寒地道路保全チーム)
02:寒地土木研究所 一般公開が開催されます (寒地道路研究グループ)
03:建設技術公開「EE東北'23」に参加しました(雪氷チーム)
■研究紹介
04:(技術資料)北海道における暴風雪・大雪警戒レベルの評価指標の閾値の設定
(雪氷チーム)
■関連研究チームニュース
05:コンクリート工学年次大会2023(九州)に参加します(耐寒材料チーム)
06:Bridge Engineering Institute Conference 2023 (BEI-2023)に参加します
(耐寒材料チーム)
■北の道ナビニュース
■道内・国内・海外ニュース
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■寒地道路研究グループニュース
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01:第66回(令和4年度)北海道開発技術研究発表会で各賞を受賞しました(雪氷チーム、
地域景観チーム、寒地構造チーム、寒地地盤チーム、耐寒材料チーム、
防災地質チーム、寒地道路保全チーム)
→ https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/jg/gijyutu/slo5pa000000vc3i.html
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令和5年2月13日~16日の4日間にわたり開催された標記研究発表会において発表し
た論文が以下の賞を受賞しました。
【寒地土木研究所長賞】
・切土のり面の断熱凍上対策について
:御厩敷、林、佐藤(寒地地盤チーム)
・破砕質な砂岩泥岩互層の強度と異方性に関する調査事例
-一般国道452号芦別市鏡トンネル工事における先進ボーリングコアの分析-
:川又、岡﨑(防災地質チーム)、山田(札幌開発建設部)
【北海道開発局長奨励賞】
・北海道における実橋梁の空気量と耐凍害性に関する調査
:吉田、長谷川、島多(耐寒材料チーム)
・積雪寒冷地における鋼板接着補強床版の損傷調査
:角間、仁平、石原(寒地構造チーム)
・防雪柵の開口部対策に関する技術資料(案)について
:松下、櫻井、松島(雪氷チーム)
・暴風雪・大雪の評価技術および冬期道路管理への活用案について
:原田、大宮、武知(雪氷チーム)
・地域の景観イメージ形成に資する無電柱化対象道路選定の評価手法に関する考察
:大部、岩田、笠間(地域景観チーム)
・函渠工等周辺の舗装段差部の効果的補修方法に関する検討
:堀口、小林(室蘭開発建設部)、丸山(寒地道路保全チーム)
【北海道開発協会長賞】
・植物繊維を用いた重金属類を含む排水の浄化事例について
:岡﨑、倉橋、榊原(防災地質チーム)
【北海道開発協会長奨励賞】
・ 写真測量技術を用いた舗装ひび割れ部欠損量の定量的評価手法に関する一検討
:松本、丸山、星(寒地道路保全チーム)
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02:寒地土木研究所 一般公開が開催されます (寒地道路研究グループ)
→ https://chouseikan.ceri.go.jp/web/event/detail.html?eid=289252437167&hid=
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寒地土木研究所では2023年6月30日(金)、7月1日(土)に一般公開を開催します。そ
こで寒地道路研究グループでは以下の研究ついて紹介いたします。担当職員が解説し
ますので、皆様のご来場をお待ちしております。
【寒地交通チーム】
○研究テーマ
・冬期道路管理に関する研究
・寒地交通事故対策に関する研究
○公開内容
【みる】 ワイヤロープ式防護柵模型
【みる】 ランブルストリップス模型
【みる】 ラウンドアバウト交差点模型
【みる】 凍結防止剤・すべり止め材の展示
【みる】 交通安全診断ツールの展示
【みる】 路面のすべり抵抗計測車
【みる】 路面すべり抵抗値推定AIアプリ
【雪氷チーム】
○研究テーマ
・雪と氷の対策技術に関する研究
○公開内容
【みる】視程障害移動観測車(屋外)
【みる】積雪断面調査セット展示
この他、全15チームが展示ブースを開設します。各チームがそれぞれ関連する分野の
技術や現象を、パネル展示や模型等によって分かりやすく解説します。
タイトル:寒地土木研究所 一般公開 「体験 発見 寒地土研!」
と き :2023年6月30日(金) 10時00分 ~ 16時00分
2023年7月 1日(土) 10時00分 ~ 16時00分
申込期間:2023年7月 1日(土)迄
参加は無料、事前受付をして頂くと、当日の受付が簡単になります。参加希望の方は
下記のアドレスより申し込みください。
→ https://chouseikan.ceri.go.jp/web/event/coming.html?eid=289252437167
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03:建設技術公開「EE東北'23」に参加しました(雪氷チーム)
→ https://www2.ceri.go.jp/news3/archives/000159.html
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6月8-9日に、夢メッセみやぎで開催された「EE東北'23」で、当チーム原田主任研
究員が「吹雪時の視程推定技術と情報提供」と題した発表を行いました。
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■研究紹介
寒地土木研究所月報に最近掲載した研究事例を紹介します
くわしくはこちら→
https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_geppo_year/
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04:(技術資料)北海道における暴風雪・大雪警戒レベルの評価指標の閾値の設定
(雪氷チーム)
→ https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_detail/71060/
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暴風雪および大雪の警戒レベルの評価指標の閾値を設定したので報告する。吹雪の
厳しさを示す物理量として時間吹雪量を用いた。風向に対して直交する単位幅を単位
時間に通過する雪粒子の質量を指し吹雪の度合いを示した。また、大雪の厳しさを評
価する指標の検討には、時間あたりに降った雪の深さである降雪強度を用いた。
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■関連研究チームニュース
寒地道路研究グループの研究チーム以外で道路事業関連の研究を実施している研究
チームからのニュースをお伝えするコーナーです。
・地域景観チーム:社会資本空間の景観向上や観光利活用などに関する研究
・寒地構造チーム:地震,落石,厳しい寒さなどから橋や道路を守る技術
・寒地地盤チーム:北海道に広く分布する泥炭地盤特有の問題や凍上被害対策
・防災地質チーム:崖崩れなどの監視システムや予測技術
・耐寒材料チーム:厳しい自然環境に適応したコンクリート構造物技術
・寒地道路保全チーム:寒冷地における舗装技術や道路保全技術に関する研究
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05:コンクリート工学年次大会2023(九州)に参加します(耐寒材料チーム)
→ https://confit.atlas.jp/guide/event/jci2023/top
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7月5日(水)~7月7日(金)に福岡県福岡市の福岡国際会議場で開催される上記大
会(主催:公益社団法人日本コンクリート工学会)の第45回コンクリート工学講演会
において、耐寒材料チームから林田主任研究員と遠藤主任研究員が論文の発表を行い
ます。
・凍結融解作用で水平ひび割れが発生したRCスラブの疲労載荷試験:林田主任研究員
・高温多湿下でのシラン系表面含浸材の適切な施工方法に関する研究:遠藤主任研究員
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06:Bridge Engineering Institute Conference 2023 (BEI-2023)に参加します
(耐寒材料チーム)
→ https://beibridge.org/BEI2023.html
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7月17日(月)~7月20日(木)にイタリアのローマで開催されるBridge Engineering
Institute Conference 2023 (BEI-2023)(2023年度 橋梁工学学会会議)(主催:BEI)
において、耐寒材料チームから林田主任研究員が参加し論文を発表します。
・A change in the failure mode and decrease in the strength of RC slabs due
to the progress of frost damage(凍害劣化の進行に伴うRCスラブの破壊形式の変化
と耐力の低下):林田主任研究員
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■北の道ナビニュースhttp://northern-road.jp/navi/(携帯版:http://n-rd.jp/)
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北の道ナビ新着情報には、道路の開通や割引キャンペーンなど、知って得する北海
道の道路関連ニュースが掲載されています。ぜひ、ご覧ください。
北の道ナビ新着情報 → http://northern-road.jp/navi/
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■道内・国内・海外ニュース
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[国内]
・第43回交通工学研究発表会
期間:2023年8月8日(火)~9日(水)
場所:日本大学理工学部駿河台キャンパス1号館
論文提出:〆切済
https://www.jste.or.jp/Online/happyo43.pdf
・雪氷研究大会2023
期間:2023年9月3日(日)~6日(水)
場所:日本大学工学部 郡山キャンパス
https://www.seppyo.org/activity/meeting/
・土木学会全国大会
期間:2023年9月11日(月)~15日(金)
場所:広島大学 東広島キャンパスほか
講演申込期間:〆切済
https://committees.jsce.or.jp/zenkoku/
・第35回日本道路会議
期間:2023年11月1日(水)~11月2日(木)
場所:都市センターホテル(東京都千代田区平河町)
発表申込:〆切済
原稿提出:〆切済
https://www.road.or.jp/conference/
・土木計画学研究発表会
期間:2023年11月24日(金)~26日(日)
場所:東京都立大学 南大沢キャンパス
論文提出: 2023年7月21日(金) 17時まで
https://jsce-ip.org/2023/05/10/ip68/
[海外]
・第16回世界交通学会(WCTR:World Conference on Transport Research)
期間:2023年7月17日(月)~21日(金)
場所:カナダ・モントリオール市
https://wctrs-society.com/world-conference/
論文提出:〆切済
・第15回アジア交通学会国際会議(15th EASTS Conference)
期間:2023年9月4日(月)~7日(木)
場所:マレーシア・クアラルンプール市
https://sites.google.com/view/easts2023/home
本論文提出:〆切済
・PIARC第27回世界道路会議
期間:2023年10月2日(月)~6日(金)
場所:チェコ共和国プラハ市
https://www.wrc2023prague.org/
本論文提出:〆切済
・国際雪科学ワークショップ(ISSW2023)
期間:2023年10月8日(日)~13日(金)
場所:米国・ベンド市
https://www.issw2023.com/
本論文提出:〆切済
・TRB第103回年次総会(米国運輸研究会議第103回年次総会)
期間:2024年1月7日(日)~11日(木)
場所:米国・ワシントンD.C.
https://www.trb.org/AnnualMeeting/AnnualMeeting.aspx
本論文提出:2023年6月1日(木)~8月1日(火)
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■編集後記
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6月18日八雲町野田生の国道で大型トラックと都市間高速バスの正面衝突事故が起き、
5人の死亡、12人が重軽傷を負う重大事故が発生しました。対面二車線の道路であれば、
どこでも起きる可能性があるので、私たちは「車」という便利な乗り物を使う前提とし
て、安全を最大限に考えて運転する義務を責任があると思います。寒地交通チームでは、
正面衝突事故に有効なランブルストリップスとワイヤロープ式防護柵を開発してきまし
たが、全てを防ぐことはできないので、今後は大型トラックやバスにも乗用車に装備さ
れている車線逸脱防止システムが標準装備され、今回のような痛ましい事故が発生しな
くなる道路交通環境の実現を期待します。
寒地交通チーム総括主任研究員 平澤 匡介
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