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【北の道リサーチニュース:第227号(2022年8月)】を発行しました。
寒地道路研究グループ : 2022年8月31日
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【北の道リサーチニュース:第227号(2022年8月)】
"寒地道路のリサーチセンター"
国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所寒地道路研究グループ発行
http://www2.ceri.go.jp/jpn/
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■寒地道路研究グループニュース
01:雪氷研究大会(2022札幌)に参加します(交通・雪氷・寒地地盤チーム)
02:土研新技術ショーケース2022 in 東京で発表します(寒地交通チーム)
03:「寒地土木研究所 新技術説明会(青森)」で発表しました
04:水文・水資源学会/日本水文科学会 2022年度研究発表会に参加します
(雪氷チーム)
05:日本災害情報学会第25回学会大会に参加します(雪氷チーム)
■研究紹介
06:研究紹介ホームページをリニューアルしました(雪氷チーム)
■関連研究チームニュース
07:倶知安町において景観まちづくりの支援を行っています。
「倶知安町景観計画・緑の基本計画検討会議 - 第11回 景観地区検討部会」が開催
されました(地域景観チーム)
08:76th RILEM Annual Week 2022 and ICRCS 2022 in 京都に参加します
(耐寒材料チーム)
09:令和4年度土木学会全国大会第77回年次学術講演会 in 京都に参加します
(耐寒材料チーム、寒地道路保全チーム)
10:令和4年度 寒地技術講習会で講師を務めます(寒地道路保全チーム)
■北の道ナビニュース
■道内・国内・海外ニュース
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■寒地道路研究グループニュース
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01:雪氷研究大会(2022札幌)に参加します(交通・雪氷・寒地地盤チーム)
→ https://sites.google.com/view/2022jcsir
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2022年10月2日(日)~5日(水)に札幌コンベンションセンターで開催される、「雪氷
研究大会(2022札幌)」に以下の内容で参加、発表します。
○招待講演
「寒冷地での冬期土工」(寒地地盤チーム 佐藤特任研究員)
○発表
「防雪柵開口部の新たな視程急変緩和対策-概要」(松下総括主任研究員)
「凍結防止剤散布支援システムの自動散布機能の向上」(大廣主任研究員)
「Twitterを用いた効果的な吹雪視界情報提供の効果について」(國分主任研究員)
「一回の極端な大雪の厳しさを評価する指標の検討-その2:道路路線・区間の大
雪障害を示す段階的な指標の提案」(原田主任研究員)
「一回の極端な大雪の厳しさを評価する指標の検討-その3:道路路線・区間の暴
風雪障害を示す段階的な指標の提案」(原田主任研究員)
「従来の経験式による吹雪量と新たな観測結果との比較-北海道石狩市での吹雪時
の観測に基づく」(武知研究員)
「XバンドMPレーダを用いた吹雪視程障害のリアルタイム推定」(大宮研究員)
「ランダムフォレストを用いた路面温度予測に関する基礎的検討」(齊田研究員)
「防雪柵開口部の新たな視程急変緩和対策-現地観測に基づく検証」(菅原研究員)
○座長
松下総括: D会場「雪崩」セッション、A会場「学生優秀発表賞セッション(3)」
大宮研究員:B会場「吹雪」セッション
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02:土研新技術ショーケース2022 in 東京で発表します(寒地交通チーム)
→ https://www.pwri.go.jp/jpn/about/pr/event/2022/0927_2/sma_showcase.html
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9月27日(火)、東京都千代田区において開催される土研新技術ショーケース2022 in
東京で、寒地交通チームの四辻主任研究員が以下の研究成果を発表します。
「交通安全診断支援ツール」(四辻主任研究員)
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03:「寒地土木研究所 新技術説明会(青森)」で発表しました
→ https://chouseikan.ceri.go.jp/web/event/detail.html?eid=482532622165
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8月25日(木)に青森県青森市の男女共同参画プラザカダールで開催された「寒地土
木研究所 新技術説明会(青森)」(主催:寒地土木研究所)において、以下の内容を発
表し、研究成果の普及に努めました。
○講演題目
「吹雪時の視程推定技術と情報提供」(國分主任研究員)
「AIS3(凍結防止剤散布支援システム)」(大廣主任研究員)
「景観検討にどう取り組むか-景観予測・評価の手順と手法-」(田宮主任研究員)
「衝撃加速度試験装置を用いた盛土および石灰セメント改良盛土の品質管理技術」
(佐藤特任研究員)
「コンクリート構造物における表面含浸材の適用手法」(遠藤主任研究員)
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04:水文・水資源学会/日本水文科学会 2022年度研究発表会に参加します
(雪氷チーム)
→ https://confit.atlas.jp/guide/event/jshwrjahs2022/top
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9月4日(日)~9月7日(水)に京都大学宇治おうばくプラザ(京都府宇治市)で開催され
る発表会(主催:水文・水資源学会、日本水文科学会)の2022年度研究発表会で、以下
の論文の発表を行います。
「降雪時の雨量計の捕捉率に関する検討-風速変化の小さな降雪事例に着眼した解
析」(大宮研究員)
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05:日本災害情報学会第25回学会大会に参加します(雪氷チーム)
→ http://www.jasdis.gr.jp/01gakkai_taikai/index.html
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10月8日(土)~9日(日)に日本大学三軒茶屋キャンパスで開催される「日本災害情報
学会第25回学会大会」に以下の内容で参加、発表します。
「暴風雪・大雪の評価技術および冬期道路管理への活用に関する検討」
(原田主任研究員)
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■研究紹介
寒地土木研究所月報に最近掲載した研究事例を紹介します
くわしくはこちら→
https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_geppo_year/
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06:研究紹介ホームページをリニューアルしました(雪氷チーム)
→ https://www2.ceri.go.jp/jpn/bousai/index.htm
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雪氷チームでは、土木研究所の第5期中長期計画が認可されたことに伴い、研究紹介
Webサイトをリニューアル、および関連技術Webサイトへ論文やパンフレットなどを
掲載しましたので、ご覧いただけると幸いです。
□雪氷チームWebサイトURL
→ https://www2.ceri.go.jp/jpn/bousai/index.htm
○現在取り組んでいるテーマ
・道路構造と風向の変化を考慮した吹雪視程予測技術に関する研究
・急激な気象変化に伴う雪崩災害に対する道路管理
・過去の暴風雪・大雪災害のデジタルアーカイブを用いた
冬期道路管理への活用に関する研究
・防雪柵の性能評価手法の標準化に関する研究
・新たな樹種構成や複合的施設配置による防雪林の機能確保・向上技術に関する研究
・沿道環境を考慮した吹雪量推定技術に関する研究
・ICT技術を活用した吹雪障害検知に関する研究
・レーザーを用いた落氷雪事故防止技術の開発に関する研究
・道路における斜面積雪の安定性評価手法に関する研究
□「雪崩対策に関する技術情報サイト」
→ https://www2.ceri.go.jp/snow/index.html
□「北の道ナビ」資料室
→ http://www.northern-road.jp/navi/info/tech-paper.htm
□「道路用Web記述言語RWML」
→ https://www2.ceri.go.jp/jpn/rwml/
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■関連研究チームニュース
寒地道路研究グループの研究チーム以外で道路事業関連の研究を実施している研究
チームからのニュースをお伝えするコーナーです。
・地域景観チーム:社会資本空間の景観向上や観光利活用などに関する研究
・寒地構造チーム:地震,落石,厳しい寒さなどから橋や道路を守る技術
・寒地地盤チーム:北海道に広く分布する泥炭地盤特有の問題や凍上被害対策
・防災地質チーム:崖崩れなどの監視システムや予測技術
・耐寒材料チーム:厳しい自然環境に適応したコンクリート構造物技術
・寒地道路保全チーム:寒冷地における舗装技術や道路保全技術に関する研究
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07:倶知安町において景観まちづくりの支援を行っています。
「倶知安町景観計画・緑の基本計画検討会議 - 第11回 景観地区検討部会」が
開催されました。(地域景観チーム)
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令和4年8月18日(木)に、「倶知安町景観計画・緑の基本計画検討会議 -第11回景観
地区検討部会」が開催されました。
地域景観チームでは、令和2年度より、笠間主任研究員が「倶知安町景観計画・緑
の基本計画検討会議」の委員、「景観地区検討部会」の部会長を務め、倶知安町内に
おける景観の保全および形成に関する議論に知見を提供しています。検討会議の資料
や検討の経緯は、以下の倶知安町のウェブページで公開されています。
https://www.town.kutchan.hokkaido.jp/town_administration/keikanabout/
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08:76th RILEM Annual Week 2022 and ICRCS 2022 in 京都に参加します
https://rilemweek2022.jp/ (耐寒材料チーム)
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9月3日(木)~9月9日(金)に京都リサーチパークおよびwebで開催される第76回RILEM
年次大会と構造物の再生と保全に関する国際会議(ICRCS:International Conference
on Regeneration and Conservation of Structures)(主催:RILEM)において、耐寒材
料チームから嶋田主任研究員と山内研究員が参加し、論文の発表を行います。
「Physical Chemistry Properties of First Tokachi Bridge Concrete after 74
Years from Construction」 (嶋田主任研究員)
「Influence of Replacement Ratio of Recycled Coarse Aggregate on
Compressive Strength and Drying Shrinkage of Concrete」(山内研究員)
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09:令和4年度土木学会全国大会第77回年次学術講演会 in 京都に参加します
(耐寒材料チーム、寒地道路保全チーム)
https://zenkokutaikai.jsce.or.jp/2022/
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9月15日(木)~9月16日(金)に京都大学吉田南キャンパスで開催される上記大会(主
催土木学会)の第77回年次学術講演会で、以下の発表を行います。
また、「凍害(2)複合劣化」のセッションで吉田主任研究員が座長を務めます。
「0℃点付近に滞留した水の層間凍結によって生じる床版の水平ひび割れ」
(林田主任研究員)
「北海道における実橋梁の空気量に関する調査」(吉田主任研究員)
「厳冬期におけるシラン系表面含浸材の適切な塗布方法に関する野外実験」
(遠藤主任研究員)
「電気抵抗値の計測によるブリスタリング補修箇所の対策工法の評価に関する一検
討」(星総括主任研究員)
「ドライブレコーダー画像に対するポットホール検出技術の構築と検出情報の活用
に関する検討」(佐藤主任研究員)
「耐寒剤を用いたコンクリートの低温下における養生方法の検討」(長谷川研究員)
「乾湿繰り返し環境における軽微な初期ひび割れの早期補修効果に関する基礎実験
」(内田研究員)
「カンタブロ試験を用いた再生アスファルト混合物の高温および凍結融解後の性状
評価」(上野研究員)
「写真測量を用いたひび割れ部欠損量の定量的評価手法に関する検討」(松本研究
員)
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10:令和4年度 寒地技術講習会で講師を務めます(寒地道路保全チーム)
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9月26日(月)にオンラインで開催される上記講習会(主催:北海道開発局建設部道路
建設課)において、星総括主任研究員が講師を務めます。
・舗装の維持管理・長寿命化について : 星総括主任研究員
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■北の道ナビニュースhttp://northern-road.jp/navi/(携帯版:http://n-rd.jp/)
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北の道ナビ新着情報には、道路の開通や割引キャンペーンなど、知って得する北海道
の道路関連ニュースが掲載されています。ぜひ、ご覧ください。
北の道ナビ新着情報 → http://northern-road.jp/navi/
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■道内・国内・海外ニュース
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[道内]
・雪氷研究大会(2022・札幌)
期間:2022年10月2日(日)~5日(水)
場所:札幌コンベンションセンター、オンライン(ポスター発表)
https://sites.google.com/view/2022jcsir
参加登録等は以下より
https://sites.google.com/view/2022jcsir/registration
・寒地技術シンポジウム
期間:2022年11月30日(水)~12月2日(金)
査読論文申込み:〆切済
報告論文申込み:9月7日(水)
本論文提出 :10月19日(水)
場所:札幌市教育文化会館
http://www.decnet.or.jp/project/ctc/
[国内]
・水文・水資源学会/日本水文科学会 2022年度研究発表会
期間:2022年9月4日(日) ~ 9月7日(水)
場所:京都大学宇治おうばくプラザ(京都府宇治市)
https://confit.atlas.jp/guide/event/jshwrjahs2022/top
・令和4年度土木学会全国大会 第77回年次学術講演会 in 京都
期間:2022年9月14日(水) ~ 9月16日(金)
場所:国立京都国際会館・京都大学
https://zenkokutaikai.jsce.or.jp/2022/
聴講申し込み → https://zenkokutaikai.jsce.or.jp/2022/?page_id=38
・日本災害情報学会第25回学会大会
期間:2022年10月8(土) ~ 9日(日)
場所:日本大学三軒茶屋キャンパス
http://www.jasdis.gr.jp/
・第66回土木計画学研究発表会・秋大会(企画提案型)
期間:2022年11月11日(金)・12日(土)・13日(日)
場所:琉球大学千原キャンパス
https://jsce-ip.org/2022/05/06/
・ITSシンポジウム2022
期間:2022年12月8日(木)~9日(金)
場所:柏の葉カンファレンスセンター (メイン会場)
東京大学柏の葉キャンパス駅前サテライト
https://www.its-jp.org/katsudou/its_symposium/20th2022/
・ゆきみらい2023 in 会津
期間:令和5年2月8日(水)~9日(木)
場所:福島県会津若松市文化センター
論文申込書:9月21日
概要論文及び本論文:10月20日
応募者への論文の発表形式及び発表要領を通知:12月1日
[海外]
・TRB第102回年次総会(米国運輸研究会議第102回年次総会)
期間:2023年1月8日(日)~12日(木)
場所:米国・ワシントンD.C.
https://www.trb.org/AnnualMeeting/AnnualMeeting.aspx
・PIARC第27回世界道路会議
期間:2023年10月2日(月)~6日(金)
場所:チェコ共和国プラハ市
https://www.wrc2023prague.org/
アブストラクト提出:〆切済
本論文提出:2023年1月31日(火)
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■編集後記
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先日、夏の高校野球大会@甲子園で、宮城県の仙台育英高校が優勝し、優勝旗が初
めて、「白河の関越え」を達成したとニュースで大々的に報じられました。2004年に
駒大苫小牧高校の優勝で、とっくに越えたと思っていましたが、空路では越えたこと
になっていないらしいです。
さて、寒地土研は、寒冷地のための土木技術開発が目的なので、開発した技術が、
寒冷地を越えて普及することが少なく、いわゆる、「白河の関」みたいなものを感じ
ています。
例えば、ランブルストリップスは、10年間で延長約2,000kmの区間に設置されまし
たが、積雪寒冷地以外ではわずかなのです。ワイヤロープ式防護柵も、最初の5年ぐ
らいは、寒冷地以外に設置されませんでしたが、「白河の関越え」をした今では、四
国、九州でもかなりの延長で設置され、結果、10年間で延長約1,300kmの区間に設置
され、大きな成果を達成しました。
今後は寒地土研の研究成果が「白河の関越え」を意識することなく、全国で普及し
ていくことに期待します。
交通チーム 総括主任研究員 平澤匡介
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