北の道

HOME > 北の道リサーチNEWS

第37回寒地技術シンポジウムで松下拓樹主任研究員が寒地技術賞(計画部門)を受賞しました。

雪氷チーム : 2021年12月 3日

 令和3年11月17日に札幌市教育文化会館で開催された第37回寒地技術シンポジウム(主催:一般社団法人北海道開発技術センター)の開会式において、雪氷チームの松下主任研究員に寒地技術賞(計画部門)が授与されました。 受賞した論文は、「防雪柵開口部・端部における副防雪柵の対策効果について」受賞論文の概要は、次のとおりです。 道路の吹雪対策施設として防雪柵が整備されていますが、取付道路や道路の交差部等では開口部を設ける必要があります。防雪柵の開口部や端部では、風速が増加して視程が悪化するため、ドライバーの運転への影響や交通事故の誘因となることが懸念されています。このような開口部や端部での視程急変を緩和する対策として、防雪柵に直角に延長の短い柵(副防雪柵)が設置されていますが、その効果については必ずしも明確には示されていませんでした。そこで、雪氷チームが所有する視程障害移動観測車を使って、実際の道路を走行して防雪柵開口部や端部の視程と風速を観測し、アクセルやブレーキ操作などドライバーの運転挙動に関するデータも取得して解析を行いました。その結果、副防雪柵の設置箇所では、視程や風速の急変が緩和され、ドライバーのブレーキ操作などのばらつきも抑えられることを示しました。 雪氷チームでは、引き続き、防雪柵開口部や端部の対策手法の検討を寒地機械技術チームと協力して進め、今後、新たな副防雪柵の提案やこれらの副防雪柵の効果が最も発揮される条件などを提示する予定です。 松下主研受賞写真.jpg寒地技術賞表彰状.jpg

<< 寒地道路研究グループ TOPページへ

Copyright 2023 国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所 All Rights Reserved