【北の道リサーチニュース:第208号(2021年1月)】を発行しました
寒地道路研究グループ : 2021年2月 5日
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【北の道リサーチニュース:第208号(2021年1月)】
"寒地道路のリサーチセンター"
国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所寒地道路研究グループ発行
http://www2.ceri.go.jp/jpn/
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■寒地道路研究グループニュース
01:一般国道36号で路面凍結スリップ事故リスク情報提供が行われました(寒地交通
チーム)
02:日本気象学会北海道支部研究発表会にて、北海道支部発表賞を受賞しました(雪
氷チーム)
03:第64回(令和2年度)北海道開発技術研究発表会で発表します。(寒地交通チーム
ほか)
■研究紹介
04:(技術資料)深層学習を用いた冬期道路の画像セグメンテーションに関する基礎
的検討(寒地交通チーム)
■関連研究チームニュース
05:「インフラメンテナンス技術(舗装)講習会@北海道」で講師を務めます(寒地
道路保全チーム)
■北の道ナビニュース
■道内・国内・海外ニュース
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■寒地道路研究グループニュース
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01:一般国道36号で路面凍結スリップ事故リスク情報提供が行われました
(寒地交通チーム)
→ https://www.htb.co.jp/news/archives_9961.html
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寒地交通チームと共同研究実施中の北海道警察が一般国道36号の交通情報板で、路
面凍結スリップ事故リスク情報提供を行い、HTB北海道ニュースで紹介されました。
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02:日本気象学会北海道支部研究発表会にて、北海道支部発表賞を受賞しました
(雪氷チーム)
→ http://www.metsoc-hokkaido.jp/
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2020年12月22~23日に開催された「2020年度日本気象学会北海道支部第2回研究発
表会」にて、松下主任研究員が「短時間多量降雪に伴う雪崩の特徴」の発表を行い、
「北海道支部発表賞」を受賞しました。
発表論文は、日本気象学会北海道支部の機関誌に掲載予定で、詳細は日本気象学会
北海道支部宛、お問い合わせください。
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03:第64回(令和2年度)北海道開発技術研究発表会で発表します。(寒地交通チーム
ほか)
→ https://www.hkd.mlit.go.jp/ky/jg/gijyutu/splaat00000213r0.html
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2月15日(月)~19日(金)にWeb配信で開催される「第64回(令和2年度)北海道
開発技術研究発表会」で、以下の発表をします。(主催:北海道開発局、寒地土木研究
所)
【寒地交通チーム】
・大型車ドライバーによるラウンドアバウト走行時の運転挙動と主観評価について
(倉田研究員)
・上ノ国町ラウンドアバウト導入前後におけるドライバー評価の比較について
(中村研究員)
・ワイヤロープ式防護柵の性能向上に関する研究開発について(平澤総括主任研究員)
・凍結防止剤散布支援システムの構築および精度検証について(徳永主任研究員)
・非塩化物系凍結防止剤の事前散布効果について(村上研究員)
・費用対効果による冬期道路管理作業の意思決定支援手法について(齊田研究員)
【雪氷チーム】
・降雪終了後の雪崩発生判断に関する検討(松下主任研究員)
・補助工法が導入された道路防雪林の効果検証に向けた現地観測-2020年3月一般国
道44号浜中町茶内防雪林の事例-(原田主任研究員)
・深層学習による車載カメラ画像を用いた吹雪視程ランク判別実験について
(大久保主任研究員)
・切土道路に発生する吹きだまりの推定手法に関する検討-石狩吹雪実験場における
観測結果より-(武知研究員)
・吹き止め式防雪柵開口部における風速の変動状況について-風向による副防雪柵の
強風軽減効果-(金子総括主任研究員)
・防雪柵開口部における副防雪柵の効果について-現地観測と数値シミュレーション
との比較-(高橋研究員)
【地域景観チーム】
・国内におけるラウンドアバウト中央島の緑化の現状分析(増澤研究員)
・滞在や利用を誘発する広場等の公共空間のあり方について-既往研究成果に基づく
広場等の設計上の配慮事項と既存事例の分析から-(笠間研究員)
・郊外部における電線・電柱類の地中化促進に向けた合理的な設計について
-路外も含めた埋設位置やミニマムな断面設計の考え方-(大部主任研究員)
・「道の駅」の計画段階における景観配慮事項の提案(柳田研究員)
・利用実態に基づく安全で使いやすい「道の駅」駐車場の設計提案(岩田研究員)
【寒地構造チーム】
・従来型落石防護柵の損傷状況と構造細目に関する一考察(中村主任研究員)
・超速硬モルタルによるRC床版上面の断面修復に関する実験的検討(内田研究員)
・積雪寒冷地対応の橋梁ジョイント部における損傷の現状(松田研究員)
【寒地地盤チーム】
・現場での協働関係向上による補強土壁の品質確保-「補強土壁チェックシート」を
活用した品質管理法の運用へ向けて-(橋本主任研究員)
【防災地質チーム】
・豪雨時における斜面へ供給される表面水・地下水の再現解析-平成28年台風10号豪
雨時の日勝峠における適用事例-(吉野研究員)
・鉄酸化細菌を活用した酸性水処理実験について(大日向研究員)
・急崖岩盤斜面に適したUAVの撮影方法の検討について(坂本研究員)
・トンネル覆工表面の漏水量と降水量に基づく漏水の点検時期について-火砕岩類を
地山とする矢板工法で建設されたトンネルでの調査事例-(岡崎主任研究員)
【耐寒材料チーム】
・コンクリートの品質向上に向けた試行の取組み(吉田主任研究員)
・冬期のシラン系表面含浸材塗布作業時の最適な加温方法に関する実橋実験
-吸水防止層を確実に形成させる施工技術を目指して-(遠藤主任研究員)
・連続繊維シート補強した橋脚の維持管理に関する一提案(野々村研究員)
・耐寒剤を添加したコンクリートの積算温度を用いた強度推定に関する検討
(長谷川研究員)
・収縮低減型混和剤を用いたコンクリートの収縮低減効果と耐凍害性(山内研究員)
【寒地道路保全チーム】
・融雪水車線流入抑制のための路肩切削・研削処理に関する一検討(佐藤圭洋研究員)
・アスファルト再生骨材の歩道路盤への適用性について(井谷研究員)
・断熱工法を用いた既設アスファルト舗装のコンクリート舗装への打換え
(上野研究員)
・除雪の有無による道路利用者の走行経費減少便益と除雪費用の比較
(佐藤大輔研究員)
・薬剤散布による積雪寒冷地のポットホール対策に関する一検討(田中研究員)
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■研究紹介
寒地土木研究所月報に最近掲載した研究事例を紹介します
くわしくはこちら→
https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_geppo_year/
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04:(技術資料)深層学習を用いた冬期道路の画像セグメンテーションに関する基礎
的検討(寒地交通チーム)
→ https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_detail/65458/
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冬期の積雪時や視界不良発生時などの条件下において、深層学習を用いた画像セグ
メンテーション手法により車載カメラ画像等から路面等が映っている領域を判別可能
であるか検証を行った。その結果、深層学習モデルにより非積雪時のほか積雪時でも
精度良く車道領域を判別できる可能性があることが明らかとなった。
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■関連研究チームニュース
寒地道路研究グループの研究チーム以外で道路事業関連の研究を実施している研究
チームからのニュースをお伝えするコーナーです。
・地域景観チーム:社会資本空間の景観向上や観光利活用などに関する研究
・寒地構造チーム:地震,落石,厳しい寒さなどから橋や道路を守る技術
・寒地地盤チーム:北海道に広く分布する泥炭地盤特有の問題や凍上被害対策
・防災地質チーム:崖崩れなどの監視システムや予測技術
・耐寒材料チーム:厳しい自然環境に適応したコンクリート構造物技術
・寒地道路保全チーム:寒冷地における舗装技術や道路保全技術に関する研究
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05:「インフラメンテナンス技術(舗装)講習会@北海道」で講師を務めます
(寒地道路保全チーム)
→ https://inframaintenance.jsce.or.jp/inframaintenance-technology-course
/hokkaido/
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2月9日(火)にオンラインで開催される上記講習会(主催:土木学会インフラメン
テナンス総合委員会、土木学会北海道支部、インフラメンテナンス国民会議北海道フ
ォーラム)において、丸山上席研究員が講師を務めます。
・北海道地域の舗装損傷と対策技術(材料・工法)について:丸山上席研究員
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■北の道ナビニュースhttp://northern-road.jp/navi/(携帯版:http://n-rd.jp/)
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北の道ナビ新着情報には、道路の開通や割引キャンペーンなど、知って得する北海
道の道路関連ニュースが掲載されています。ぜひ、ご覧ください。
北の道ナビ新着情報 → http://northern-road.jp/navi/
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■道内・国内・海外ニュース
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[海外]
・ISHGD2021(道路幾何設計に関する第6回国際シンポジウム)
期間:2021年6月23日(水)~6月27日(日)
場所:オランダ・アムステルダム市
https://ishgd2020.org/
本論文提出:2020年12月1日 〆切済み
最終論文提出:2021年3月1日
・PIARC第16回国際冬期道路会議
期間:2022年2月8日~11日
場所:カルガリー(カナダ)
アブストラクト提出:2021年1月31日
https://www.piarc-calgary2022.org/
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■編集後記
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昨冬は記録的な少雪でしたが、先月から高速道路等で暴風雪による多重事故や大雪に
よる立ち往生がニュースになる等、大変厳しい冬となっています。
吹雪対策施設の整備や道路管理により冬期道路の安全性の向上が図られていますが、
極端な暴風雪や大雪の際の外出には、十分な注意が必要です。安全な行動判断のため、
気象機関の情報に加えて、インターネットサイト「吹雪の視界情報」をご活用下さい。
雪氷チーム 総括主任研究員 金子学
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