【北の道リサーチニュース:第203号(2020年8月)】を発行しました
寒地道路研究グループ : 2020年8月26日
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【北の道リサーチニュース:第203号(2020年8月)】
"寒地道路のリサーチセンター"
国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所寒地道路研究グループ発行
http://www2.ceri.go.jp/jpn/
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■寒地道路研究グループニュース
01:第8回北海道自動車安全技術検討会で発表しました(寒地交通チーム)
02:人事異動情報 萬直樹上席研究員(雪氷チーム)
■研究紹介
03:(報文)北海道の高速道と一般道の並行ルートにおける冬期交通事故リスクとその
要因(寒地交通チーム)
04:(技術資料)赤外レーザー照射による着氷雪除去の可能性について(雪氷チーム)
■関連研究チームニュース
05:「夕張川幌向湿地再生ワーキング」にて委員を務めました(地域景観チーム)
06:「札幌市景観審議会」にて委員を務めました(地域景観チーム)
07:「令和2年度 道路技術専門研修」で講師を務めました(地域景観チーム)
08:土木学会令和2年度全国大会で発表します(耐寒材料チーム,寒地道路保全チーム)
■北の道ナビニュース
■道内・国内・海外ニュース
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■寒地道路研究グループニュース
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01:第8回北海道自動車安全技術検討会で発表しました(寒地交通チーム)
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第8回北海道自動車安全技術検討会議において、宗広主任研究員が苫小牧寒地試験
道路における冬期自動走行に関する研究概要と「自動運行補助施設」の基準書策定へ
の取り組みについて発表しました。
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02:人事異動情報 萬直樹上席研究員(雪氷チーム)
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7/21付けで雪氷チーム上席となりました萬です。12年ぶり3回目の寒地土研勤務と
なります。久しぶりでいろいろと戸惑っていますが、今までの経験なども活かしなが
ら頑張るつもりです。よろしくお願いします。
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■研究紹介
寒地土木研究所月報に最近掲載した研究事例を紹介します
くわしくはこちら→
https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_geppo_year/
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03:(報文)北海道の高速道と一般道の並行ルートにおける冬期交通事故リスクとその
要因(寒地交通チーム)
→ https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_detail/65307/
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北海道の高速道路と国道が並行する区間を対象に、冬期の道路交通状況と気象状況
に係る交通事故リスク要因の回帰分析を行い、並行ルート間の冬期の交通事故リスク
と交通量転換との関係をシミュレートした。
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04:(技術資料)赤外レーザー照射による着氷雪除去の可能性について(雪氷チーム)
→ https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_detail/65312/
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雪氷チームでは、レーザー照射による遠隔で着氷雪を除去する技術を開発している。
レーザーを氷に照射すると氷が融解し、道路案内標識の梁材等に利用される亜鉛めっ
き鋼板に照射しても損傷しないことを確認した。
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■関連研究チームニュース
寒地道路研究グループの研究チーム以外で道路事業関連の研究を実施している研究
チームからのニュースをお伝えするコーナーです。
・地域景観チーム:社会資本空間の景観向上や観光利活用などに関する研究
・寒地構造チーム:地震,落石,厳しい寒さなどから橋や道路を守る技術
・寒地地盤チーム:北海道に広く分布する泥炭地盤特有の問題や凍上被害対策
・防災地質チーム:崖崩れなどの監視システムや予測技術
・耐寒材料チーム:厳しい自然環境に適応したコンクリート構造物技術
・寒地道路保全チーム:寒冷地における舗装技術や道路保全技術に関する研究
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05:「夕張川幌向湿地再生ワーキング」にて委員を務めました(地域景観チーム)
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7月30日(木)、札幌開発建設部や幌向町、地元NPOなどで構成される標記ワーキン
グの現地調査が開催され、石狩浜ハマナス再生地や、美唄湿原、江別菖蒲群生地など
の調査に松田上席研究員が全体委員として、岩田研究員が利活用部会委員として参加
しました。
同ワーキングでは、湿原再生とこれを活かしたまちづくりを目的としており、今後
の活動に向けて本調査が企画されました。
調査には、ほかに札幌市立大学、若手の農業者団体、環境系のコンサルタント、種
苗メーカーなど、関係者が広く参加しました。
現地調査の様子については、地域景観チームのHPをご覧下さい。
→ scenic.ceri.go.jp/news/archives/000438.html
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06:「札幌市景観審議会」にて委員を務めました(地域景観チーム)
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8月6日(木)、カナモトホール(札幌市民ホール)にて「札幌市景観審議会プレアドバ
イス部会」が開催され、松田上席研究員がプレアドバイス委員として参加しました。
審議会では、「(仮称)南2条西10丁目計画」(高層の集合住宅)について、周辺
景観に与える影響や計画施設の設計内容について、広く助言を行いました。
札幌市景観審議会プレアドバイス部会
→ https://www.city.sapporo.jp/keikaku/keikan/singikai/keikan_advice/
r02_2.html
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07:「令和2年度 道路技術専門研修」で講師を務めました(地域景観チーム)
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8月20日(木)、北海道開発局研修センターにて北海道開発局主催の標記研修が行わ
れ、田宮主任研究員及び大部主任研究員が「道路景観の意義と実践」と題した講義の
講師を務めました。
本研修は、北海道開発局所属道路系技術職員10名を対象に道路事業に関する講義が
行われ、地域景観チームからは、良好な景観形成の意義や効果、道路景観の主な課題
に対する解決の具体事例や手法などについての講義を行いました。
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08:土木学会令和2年度全国大会で発表します(耐寒材料チーム,寒地道路保全チーム)
http://www.jsce.or.jp/taikai2020/
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9月9日(水)~11日(金)に開催(オンライン形式)される土木学会令和2年度全
国大会(第75回年次学術講演会)において,耐寒材料チーム,寒地道路保全チームか
ら下記の論文を発表します
【耐寒材料チーム】
「塩化物作用下のコンクリートのスケーリング抵抗性の評価試験法に関する基礎的研
究」(吉田主任研究員)
「塩化物イオンを含むコンクリートへシラン系表面含浸材を塗布した後の塩化物イオ
ン濃度勾配の変化」(遠藤主任研究員)
「低水セメント比・Non-AEコンクリートによる河川護岸の凍害劣化形態」
(野々村研究員)
【寒地道路保全チーム】
「電気抵抗を用いた舗装層間の水分検知技術に関する一検討」(伊藤総括主任研究員)
「表面研削アスファルト舗装の騒音低減及び骨材飛散抵抗に関する一検討」
(佐藤(圭)研究員)
「アスファルト再生骨材の歩道路盤への有効利用に関する一検討」(井谷研究員)
「コンクリート舗装における凍結深さに関する一検討」(上野研究員)
「薬剤散布による積雪寒冷地のポットホール対策に関する一検討」(田中研究員)
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■北の道ナビニュースhttp://northern-road.jp/navi/(携帯版:http://n-rd.jp/)
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北の道ナビ新着情報には、道路の開通や割引キャンペーンなど、知って得する北海
道の道路関連ニュースが掲載されています。ぜひ、ご覧ください。
北の道ナビ新着情報 → http://northern-road.jp/navi/
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■道内・国内・海外ニュース
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[国内]
・令和2年度土木学会全国大会(年次学術講演会)→オンライン形式での開催に変更
期間:令和2年9月9日(水)~11日(金)
場所:名古屋工業大学キャンパス
・第40回交通工学研究発表会
期間:2020年9月7日(月)・8日(火)→Zoomを使ったオンライン形式での開催
場所:日本大学理工学部駿河台キャンパス
論文締切:2020年5月8日(金) 〆切済み
http://www.jste.or.jp/Online/happyo40.pdf
・第62回土木計画学研究発表会・秋大会
期間:2020年11月13日(金)・14日(土)・15日(日)(予定)
場所:信州大学 長野(工学)キャンパス及びJA長野県ビル
応募(アブストラクト)締切:2020年7月24日(金)17時 〆切済み
本論文提出締切:2020年10月2日(金)正午
・第2回JSTEシンポジウム
期間:2020年12月3日(木)・4日(金)(予定)
場所:北海道大学大学院工学研究院
http://www.jste.or.jp/Event/jstesympo02_01highlight.pdf
・雪氷研究大会(2020・オンライン)
期間:2020年11月16日(月)~11月18日(水)
場所:オンライン
投稿:2020年9月7日(月)正午〆切
https://sites.google.com/view/2020jcsir-online/%E3%83%9B%E3%83%BC%E3%83%A0
・第36回寒地技術シンポジウム
期間:2020年11月25日(水)~27日(金)
場所:札幌コンベンションセンター(札幌市白石区東札幌6条1丁目1-1)
概要〆切:査読論文2020年8月14日(金)、報告論文2020年9月4日(金)
http://www.decnet.or.jp/project/ctc/
[海外]
・TRB 100th Annual Meeting (第100回米国運輸研究会議年次総会)
期間:2021年1月24日~1月28日→仮想イベントでの開催予定
場所:米国・ワシントンD.C.
本論文提出:2020年8月1日 〆切済み
・ISHGD2021(道路幾何設計に関する第6回国際シンポジウム)
期間:2021年6月23日(水)~6月27日(日)
場所:オランダ・アムステルダム市
https://ishgd2020.org/
アブストラクト提出:2020年7月1日-10月1日
本論文提出:2020年11月1日-12月1日
最終論文提出:2021年2月1日-3月1日
・PIARC第16回国際冬期道路会議
期間:2022年2月8日~11日
場所:カルガリー(カナダ)
アブストラクト提出:2020年11月30日
https://abstracts-calgary2022.piarc.org/en/guidances.htm
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■編集後記
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コロナ禍はまだ予断を許さない状況ですが、GoToキャンペーンのように経済を回す動
きが活発化してきています。3密回避や手洗い・うがい・マスク等、注意事項に変わり
ありませんが、同じ状況下でも人々の判断は多様であり、過剰自粛や反動による無防備
のような適切でない行動も目立ってきています。
雪氷チームでは、「吹雪の視界情報」により、吹雪時の安全な行動判断支援の研究を
行っていますが、コロナ禍や台風災害に対する適切な判断を促す情報提供手法の構築が
望まれます。
雪氷チーム 総括主任研究員 金子学
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