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【北の道リサーチニュース:第173号(2018年2月)】を発行しました

寒地道路研究グループ : 2018年2月26日

2月26日に【北の道リサーチニュース:第173号(2018年2月)】を発行しました。

このメールニュースは、寒地土木研究所 寒地道路研究グループが寒地道路技術の情報発信基地を目指して、行政や民間企業、大学等の専門技術者等へ研究・調査成果等の最新情報を提供するものです。

皆様の事業推進や技術向上にお役立ていただければ幸いです。 メールニュースについて、お気づきの点がありましたら、下記までよろしくお願いします。

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【北の道リサーチニュース:第173号(2018年2月)】
 "寒地道路のリサーチセンター"
国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所寒地道路研究グループ発行
 http://www2.ceri.go.jp/jpn/
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■寒地道路研究グループニュース
01:第26回寒地土研プレゼンテーション・コンペティションで発表しました
 (寒地道路研究グループ、寒地基礎技術研究グループ、寒地道路保全チーム)
02:「ほっかいどう防災ひろばinチ・カ・ホ」のステージイベントに出演しました
03:PIARC国際冬期道路会議(2018グダンスク大会)に参加しました
04:北海道内の吹雪状況がわかる「吹雪の視界情報」を試験公開中(雪氷チーム)
■研究紹介
05:(技術資料)降雪時における札幌圏XバンドMPレーダ雨量の補正係数について
 (雪氷チーム)
■関連研究チームニュース
06:第2回「美瑛町の美しい景観を守り育てるセミナー」でコーディネーターを務めました
(地域景観ユニット)
07:「構造物基礎に関する技術講習会」で講師を務めます(寒地地盤チーム)
■北の道ナビニュース
■道内・国内・海外ニュース
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■寒地道路研究グループニュース
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01:第26回寒地土研プレゼンテーション・コンペティションで発表しました
 (寒地道路研究グループ、寒地基礎技術研究グループ、寒地道路保全チーム)
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 2月6日(火)に寒地土木研究所講堂で第26回寒地土研プレゼンテーション・コンペ
ティションが開催されました。
 本コンペティションは職員のプレゼンテーションの能力向上、及び他分野の研究内
容やディスカッションを通じて、自己の研究・業務への取り組みの参考とすることを
目的として行っているもので、今年度で26回目になります。
 今年は、寒地土研から7名、つくば中央研究所から1名の計8名が発表を行い、寒地
道路研究グループ、寒地基礎技術研究グループ、寒地道路保全チームから、以下の論
文発表を行いました。
 審査委員による審査の結果、寒地交通チームの中村研究員が特別賞を受賞しました。

<寒地交通チーム>
・高齢運転者のユーザビリティを考慮した道路附属物配置評価手法について
:中村研究員
<雪氷チーム>
・南極アイスコア掘削の経験から、道路付属施設の着氷雪対策へ:櫻井研究員
<寒地構造チーム>
・橋が受ける大きな力への挑戦- To contribute to more resilient world -
:白戸主任研究員
<寒地地盤チーム>
・衝撃加速度による小規模な掘削埋め戻しの品質管理方法の検討~試験フィールドに
おける実験結果の報告について~:久慈研究員
<寒地道路保全チーム>
・大型車両の燃費に路面雪氷が及ぼす影響について:大浦研究員

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02:「ほっかいどう防災ひろばinチ・カ・ホ」のステージイベントに出演しました
 (雪氷チーム)
→ http://www2.ceri.go.jp/news2/archives/000189.html
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 1月20日(土)に札幌駅前通地下歩行空間北3条交差点広場で「ほっかいどう防災ひ
ろばinチ・カ・ホ」(主催:ほっかいどう防災教育協働ネットワーク)が実施されまし
た。このうちステージイベント「知って得する!ホワイトアウトーク」では松沢上席
研究員が出演しました。このステージイベントでは、日本気象予報士会北海道支部の
森山様、北海道開発局防災課の後藤様と一緒に吹雪災害への備えや注意点について、
楽しいトークを繰り広げました。
 なお、「ほっかいどう防災ひろばinチ・カ・ホ」は、ほっかいどう防災教育協働ネッ
トワーク 「ほっかいどう防災ひろばinチ・カ・ホ」協働プロジェクト推進チーム(プロ
ジェクトリーダー:北海道、北海道開発局、札幌管区気象台)の主催で開催され、今年で
4回目になります。

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03:PIARC国際冬期道路会議(2018グダンスク大会)に参加しました
→ http://aipcrgdansk2018.org/
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 平成30年2月20日~23日にかけてグダンスク(ポーランド共和国)で、世界道路協会
(通称PIARC: Permanent International Association of Road Congress)の第15回国
際冬期道路会議及びPIARC TCB2冬期サービス委員会が開催されました。
 国際冬期道路会議は冬期道路の維持管理、交通安全などをテーマとした国際会議で、
1969年のドイツの第1回会議を皮切りに、ほぼ4年に一度の頻度で催され、世界中から
冬期道路の専門技術者・研究者が多数集まることで知られています。
 寒地道路研究グループと寒地道路保全チームから、以下の8名から9編の発表を行った
ほか、雪氷チームの松澤上席研究員が「吹雪対策と移動試験」と「雪崩」のセッション
の座長を務めました。

Evaluation of sodium propionate as an alternative deicer
(プロピオン酸ナトリウムの凍結防止剤としての評価)
(寒地交通チーム 高橋総括主任研究員)

An Experimental Study on Effectiveness of Technology for Supporting the Chemical
Spreading Judgments of Maintenance Operators
(維持管理作業員の凍結防止剤散布の判断支援技術の有効性に関する実験)
(寒地交通チーム 徳永主任研究員)

Development of a Friction Estimation Method and a Winter Road Surface
Improvement Simulator (WiRIS)
(すべり摩擦係数の推定手法と冬期道路改善シミュレータWiRISの開発)
(寒地交通チーム 斎田研究員)

The effect of snowstorm-induced visibility distance reduction on winter driving
speeds in suburban areas
(郊外部における視程低下と走行速度の関係)
(雪氷チーム 松澤上席研究員)

The Growth of Highway Snowbreak Woods in Hokkaido and Their Snow Control
Effectiveness
(北海道内の道路防雪林の生長と防雪効果の発揮)
(雪氷チーム 伊東主任研究員)

Study on an Index for Assessing the Severity of Snowstorm and Heavy Snowfall
(1イベントの暴風雪や大雪の厳しさを評価する指標について)
(雪氷チーム 伊東主任研究員)

A perspective on evaluating avalanches caused by a non-persistent weak layer
during snowfall
(降雪時の非持続性弱層による雪崩発生評価について)
(雪氷チーム 松下主任研究員)

Snowstorm Visibility Information: Provision and Usefulness
(吹雪時の視界予測情報提供とその効果)
(雪氷チーム 國分研究員)

Study on the Effectiveness of High-performance SMA Developed as a Measure
for Improving the Winter Road Surface
(冬期路面対策として開発された機能性SMAの効果に関する研究)
(寒地道路保全チーム 田中研究員)

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04:北海道内の吹雪状況がわかる「吹雪の視界情報」を試験公開中(雪氷チーム)
→ http://www2.ceri.go.jp/news2/archives/000178.html
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 寒地土木研究所では、今冬もインターネットサイト「吹雪の視界情報」の運用と、
吹雪の視界情報メール配信を12月1日から開始しました。合わせて、吹雪状況を投稿
していただくボランティア「北の道サポーター」を募集しています。
 詳しくはこちらhttp://www.ceri.go.jp/contents/date/file/291120_2.pdfを御覧
ください。

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■研究紹介
 寒地土木研究所月報に最近掲載した研究事例を紹介します
 くわしくはこちら → http://thesis.ceri.go.jp/
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05:(技術資料)降雪時における札幌圏XバンドMPレーダ雨量の補正係数について
 (雪氷チーム)
→ http://thesis.ceri.go.jp/db/files/18759734695a822fc31931d.pdf
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 XバンドMPレーダは高精度な降雨観測手段であるが、降雪量の観測精度は低い。
 本報では、降雪時のレーダ雨量と地上観測結果を比較解析し、レーダデータからより
正確な降雪量を把握するための補正係数を提案した。

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■関連研究チームニュース
 寒地道路研究グループの研究チーム以外で道路事業関連の研究を実施している研究
チームからのニュースをお伝えするコーナーです。
・地域景観ユニット:社会資本空間の景観向上や観光利活用などに関する研究
・寒地構造チーム:地震,落石,厳しい寒さなどから橋や道路を守る技術
・寒地地盤チーム:北海道に広く分布する泥炭地盤特有の問題や凍上被害対策
・防災地質チーム:崖崩れなどの監視システムや予測技術
・耐寒材料チーム:厳しい自然環境に適応したコンクリート構造物技術
・寒地道路保全チーム:寒冷地における舗装技術や道路保全技術に関する研究
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06:第2回「美瑛町の美しい景観を守り育てるセミナー」でコーディネーターを務めました
(地域景観ユニット)
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 1月31日(水)、美瑛町主催の標記セミナーが美瑛町役場で開催され、同町の景観
アドバイザーを務める松田総括主任研究員が全体発表のコーディネーターを、岩田研
究員がグループ討議のファシリテーターをそれぞれ務めました。
 本セミナーは、12月14日に開催された第1回に引き続いて開催され、美瑛町でまち
づくりに取り組む方々や役場職員、北海道大学観光学高等研究センターの関係者など
約40名が参加しました。
 第3回は3月8日(木)に開催され、景観を通じて美瑛町のまちづくりを進めるため
の具体的なアイデアやアクションプランについて議論する予定です。

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07:「構造物基礎に関する技術講習会」で講師を務めます(寒地地盤チーム)
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 平成30年2月28日(水)に寒地土木研究所にて開催される「構造物基礎に関する技術
講習会」(主催:地盤工学会北海道支部)において、寒地地盤チームの江川拓也研究
員が講師を務めます。講演内容は「北海道における構造物基礎の設計・施工のポイン
ト」です。
 詳しくは、学会のホームページをご覧ください。
→http://jgs-hokkaido.org/pastweb/hokkaido.html

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■北の道ナビニュースhttp://northern-road.jp/navi/(携帯版:http://n-rd.jp/)
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北の道ナビ新着情報には、道路の開通や割引キャンペーンなど、知って得する北海
道の道路関連ニュースが掲載されています。ぜひ、ご覧ください。
北の道ナビ新着情報 →  http://northern-road.jp/navi/
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■道内・国内・海外ニュース
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[道内]
・平成30年度土木学会全国大会(年次学術講演会)
 期間:平成30年8月29日(水)~31日(金)
 場所:北海道大学札幌キャンパス
 講演申込期間:平成30年3月1日(木)~4月2日(月)

・雪氷研究大会(2018・札幌)
 期間:平成30年9月9日(日)~12日(水)
 場所:北海道科学大学(札幌市手稲区)
 https://sites.google.com/site/2018jcsir/

[国内]
・気象学会2018年度春季大会
 期間:平成30年5月16日(水)~19日(土)
 場所:つくば国際会議場
 講演申込〆切済(オンライン)
 http://www.metsoc.jp/topics/meetings/2018s

・第57回土木計画学研究発表会・春大会
 期間:平成30年6月9日(土)~10日(日)
 場所:東京工業大学(大岡山キャンパス)
 概要締切済
 本論文締切:平成30年4月27日(金)
 http://www.jsce-ip.com/conference/index.html?id=27

・気象学会2018年度秋季大会
 期間:平成30年10月29日(月)~11月1日(木)
 場所:仙台国際センター
 http://www.metsoc.jp/meetings/2018a

[海外]
・国際雪氷学会(IGS)「International Symposium on Cryosphere and Biosphere」
 期間:平成30年3月14日~19日
 場所:京都府立大学
 論文要旨〆切済
 論文提出〆切済 ※Annals of Glaciologyへ掲載希望の場合
 https://www.igsoc.org/symposia/2018/kyoto/

・五大陸交通安全会議(Road Safety on Five Continents)
 期間:平成30年5月16日~18日
 場所:韓国済州島
 論文〆切済み

・第19回SIRWEC国際道路気象会議
 期間:平成30年5月30日~6月1日
 場所:スモレニツェ(スロバキア共和国)
 アブストラクト提出〆切:平成30年3月31日
 http://www.sirwec2018.sk/

・第25回ITS世界会議
 期間:平成30年9月17日~21日
 場所:コペンハーゲン(デンマーク)
 論文〆切済み
 https://itsworldcongress.com/

・国際雪科学ワークショップ(ISSW2018)
 期間:平成30年10月7日~12日
 場所:インスブルック(オーストリア共和国)
 アブストラクト提出〆切:平成30年4月23日
 http://www.issw2018.com/en/

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■編集後記
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 今月上旬に、富山市で開催されたゆきみらい研究発表会に参加しました。
 当日は春のような陽気でしたが、福井県で五六豪雪以来37年ぶりの記録的な大雪
に見舞われた直後でしたので、参加者は例年と比べて少なく、発表のキャンセルも数
件見られました。また、輸送網が回復しきっておらず、ファミレスでも提供出来ない
メニューが多数ありました。整備局など他機関からの発表の中には、研究レベルの発
表が行われたものもあり大いに刺激を受けました。

                  雪氷チーム 総括主任研究員 西村 敦史
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