寒地土木研究所
雪崩災害防止功労者表彰式及び雪崩災害防止セミナーを滋賀県長浜市で開催しました


 平成24年12月4日、雪崩災害防止セミナーを雪崩災害防止功労者表彰式(主催:国土交通省)とともに滋賀県長浜市の勤労者福祉会館「臨湖」で開催しました。
 毎年12月1日から7日は「雪崩防災週間」として雪崩災害防止に関する啓蒙活動を全国的に実施しており、本セミナー及び表彰式もその一環として毎年開催しています。

 雪崩災害防止功労者表彰式では、永年にわたり雪崩発生危険箇所等の監視を行うとともに、今年3月新潟県十日町市小出地区で雪崩が発生した際に巻き込まれた住民を救出したとして、当地区区長の山本勝久氏が表彰されました。又、講演では国土交通省砂防部長 南哲行氏から「雪崩災害防止への取り組み」について説明がありました。

 雪崩災害防止セミナーは、(独)土木研究所(雪崩・地すべり研究センター、寒地土木研究所 雪氷チーム)で企画を行い、雪崩の発生する地域がある行政機関の協力を得て、雪崩災害の特徴と対策等について理解を深めてもらうことを目的に開催しています。今回は、行政機関の技術者のほか、警察・消防・気象台などから約80名の参加があり、アンケート調査の結果、参加者の約9割の方から好意的な回答をいただきました。
 講演では、新潟大学災害・復興科学研究所教授 和泉薫氏より「滋賀県における雪崩災害と雪氷利用の歴史」をテーマに、滋賀県では地理的条件により古くから雪崩災害が起きていたことや、時の権力者も雪を保存し利用してきた歴史等についてお話しいただきました。
 (独)土木研究所からの話題提供では、寒地土木研究所雪氷チーム 松澤(上席研究員)から「雪崩に関する基礎知識」、雪崩・地すべり研究センター 伊東(主任研究員)から「信越地方を中心とした最近の雪崩事例について」、寒地土木研究所雪氷チーム 松下(研究員)から「道路雪崩対策の課題と研究への取り組み」と題して報告しました。

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 ▲雪崩災害防止功労者表彰式の様子     ▲国土交通省 水管理・国土保全局
                               砂防部長 南哲行 氏の講演

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 ▲新潟大学 災害・復興科学研究所      ▲寒地土木研究所 雪氷チーム 
   教授 和泉薫 氏の講演             上席研究員 松澤勝 による話題提供

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 ▲雪崩・地すべり研究センター          ▲寒地土木研究所 雪氷チーム
   主任研究員 伊東靖彦 による話題提供    研究員 松下拓樹 による話題提供

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 ▲雪崩・地すべり研究センター 
   所長 野呂智之 による話題提供


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