|
去る7月2~3日で一般公開が行われ、当研究所ホームページ(http://www.ceri.go.jp/contents/ippannkoukai/2010houkoku/douro2010.html)でも公開されているところですが、雪氷チームの展示内容について、一部のみしか紹介されていなかったため、こちらより雪氷チームの展示内容について詳細をおしらせします。
<屋外展示>


会場に入ってすぐに見える、移動観測車の展示。この車は走行環境・視程障害の研究に主に使用されており、視程、気温、風向・風速を観測するのと同時に映像を記録するものです。来客者からは、何のために使用する車なのかの問い合わせが多かったようです。実際に記録計を見たり、車に乗って車載ビデオカメラを見てもらいました。


移動観測車の隣に設けた、気象観測装置のブース。気温・湿度、積雪深、視程、雨量のセンサーを設置した。今年は展示箇所を屋外に設け、記録計と 接続して観測状態にし、来客者に各観測機器の動作の仕組みを説明した。例えば雨量計は、じょうろで水をかけて、転倒ますが動作して観測する仕組みを説明しました。


雪崩ビーコン体験ブースです。遭難者の救出に使用するものであって、雪崩ビーコンから発信される電波をもう1つの電波ビーコンが受信し、遭難者を探すために使われるものである。雪崩ビーコンには、相手の方向と距離の表示が表示され。音の周期によっても距離と方向が確認できます。この仕組みを利用して、会場の複数の箱の中のうち1つ隠れている雪崩ビーコンを見つけて、雪崩ビーコン操作を体験してもらいました。
なお、子供の方には雪崩ビーコンを発見したら、うれしい?宝物がもらえました。
<屋内展示 第1実験棟2階>
.jpg)

入り口から入ってすぐにある、石狩吹雪実験場の概要説明、パネル、模型のほかに石狩吹雪実験場に設置してあるカメラの映像をインターネット経由でリアルタイムで公開しました。



パネル展示と「7月の雪」と称したアイロンビーズで雪の形を作成するコーナー、パネルは今年も小幅変更をしております。アイロンビーズは、かなり盛況で、男児が没頭するのが意外でした。ビーズも透明色は、3日午後には、ほとんど無くなっていました。来客者が作ったビーズは最後職員の手でアイロンがけをしてプレゼントをしました。みんなに喜んでもらえました。

雪氷の研究で使用する、雪を測定する機器の展示コーナーです。実物の展示し、各機器の測定方法をビデオで上映しました。また、職員からもも説明しました。




最後は、実験コーナーです。今年は、「氷のふしぎ」と言うことで過冷却水の実験を行いました。「過冷却」とは、ゆっくりと氷点下で水を冷やしても、水が凍らない状態で、振動や氷の粒をその水に入れると、急速に凍る現象を体験してもらいました。
一般公開の準備では一番苦労したもので、一般公開前は、何回も職員で実験して見ました。冷やし足りなかったり、冷やし過ぎて実験前に凍ったりと、大変苦労しました。当研究所HPによる、一般公開の内容で、過冷却水の内容は、ほとんど触れられなく、準備していた者にとってはすこしがっかりしたので、こちらで公開させていただきました。また、テレビ局で一般公開の取材で過冷却試験コーナーに来ましたが、そのときの成功率は50%でした。実際テレビで放映されたのだろうか?
今年の一般公開も、天候が良く、2日目は7月初旬にもかかわらず展示した温度計では30℃を超えました。来客者には暑い中お越しいただきありがとうございます。 第1実験棟に来客していただいた方で、「涼しそうなチームなので見に来た」と言う方が多くいました。そのおかげか、雪氷チームの来客者は、前年より多かったです。理由はともあれ、多くの方に見に来ていただき、感謝しております。来年もまた、一般公開でお待ちしております!
雪氷チームより
|