寒地土木研究所
【北の道リサーチニュース:第42号(2007年3月)】を発行しました


 3月29日に【北の道リサーチニュース:第42号(2007年3月)】を発行しました。
 このメールニュースは、寒地土木研究所 寒地道路研究グループが寒地道路技術の情報発信基地を目指して、行政や民間企業、大学等の専門技術者等へ研究・調査成果等の最新情報を提供するものです。

 皆様の事業推進や技術向上にお役立ていただければ幸いです。

 メールニュースについて、お気づきの点がありましたら、下記までよろしくお願いします。

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  → http://www2.ceri.go.jp/jpn/mailnews.htm


北の道リサーチニュース:第42号

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【北の道リサーチニュース:第42号(2007年3月)】
 "寒地道路のリサーチセンター"
 独立行政法人土木研究所 寒地土木研究所寒地道路研究グループ発行
 http://www2.ceri.go.jp/jpn/
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■寒地道路研究グループニュース
01:多層弾性理論による舗装構造解析入門セミナが開催されました(寒地道路保全チーム)
■研究紹介
02:(報文)霧発生条件下での警戒標識の再帰反射性能に関する効果検証実験
(寒地交通チーム)
03:(文献紹介)スウェーデンの冬期道路マネジメント・モデル「ウインター・モデル」
について(その1)文献名「ウインター・モデル-冬期道路マネジメント・システ
ム-」 (寒地交通チーム)
■関連研究チームニュース
04:寒地土木研究所現地講習会で講師を務めました(寒地基礎技術研究グループ)
05:「震度計の設置促進と震度データの利用高度化に関するシンポジウム」(土木学
会主催)で発表しました(寒地構造チーム)
06:「複数微細ひび割れ型繊維補強セメント複合材料(HPFRCC)設計・施工指針
(案)」に関する講習会」(土木学会主催)で講師を務めます(寒地構造チーム)
07:「第53回構造工学シンポジウム」(日本学術会議土木工学・建築学委員会、日本
建築学会、土木学会主催)で発表します(寒地構造チーム、耐寒材料チーム、寒
地地盤チーム)
■北の道ナビニュース
■道内・国内・海外ニュース
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■寒地道路研究グループニュース
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01:多層弾性理論による舗装構造解析入門セミナが開催されました(寒地道路保全チーム)
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 3月9日に土木学会舗装工学委員会主催の標記セミナが北海道工業大学で開催されまし
た.経験的に行われてきた舗装の設計が,理論的設計へと移行する過程にあるなかで,
舗装工学委員会では誰でも簡単に舗装の構造解析ができるプログラムを開発し,セミナ
を開催したものです.解析プログラム(GAMES)は,研究者のみならず実務者にも使いや
すく,多層弾性理論による舗装設計を平易に理解することができます.無料ダウンロー
ド可能ですので多くの方々の使用を期待します.

ダウンロードはこちら http://www.jsce.or.jp/committee/pavement/downloads/
ライブラリの案内   http://www.jsce.or.jp/publication/detail/detail1910.htm

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■研究紹介
 寒地土木研究所月報に最近掲載した研究事例を紹介します。
 くわしくはこちら → http://thesis.ceri.go.jp/
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02:(報文)霧発生条件下での警戒標識の再帰反射性能に関する効果検証実験
(寒地交通チーム)
  http://thesis.ceri.go.jp/center/info/geppou/koutsu/0016014050.html
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 本研究は、自然の霧発生及び晴天時の条件下において、実車走行による視認性評価
を試行したものである。
 本実験の結果、昼夜の濃霧発生時において、反射性能の高い広角プリズム型設置時
の方が、カプセルレンズ型設置時と比較して、運転条件下のドライバーによる警戒標
識の認知距離並びに判読距離が長くなる傾向が確認された。反射性能の高い標識を設
置することは、霧発生時におけるドライバーの認知性及び判読性を向上させるに至り、
交通安全上の観点から貢献することが検証された。

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03:(文献紹介)スウェーデンの冬期道路マネジメント・モデル「ウインター・モデル」
について(その1)文献名「ウインター・モデル-冬期道路マネジメント・システ
ム-」 (寒地交通チーム)
http://thesis.ceri.go.jp/center/info/geppou/koutsu/0016014080.html
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 交通機能や交通安全などの道路利用者へ直接影響する項目以外に経済や環境への影
響を含めて貨幣価値へ換算し総合的に最適化しようとする冬期道路管理(路面管理)
に関するマネジメント・モデル(=「ウインター・モデル」)について、2006年3月
に開催された第12回国際冬期道路会議トリノ大会で発表された論文を翻訳し紹介し
た。

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■関連研究チームニュース
 寒地道路研究グループの研究チーム以外で道路事業関連の研究を実施している研究
チームからのニュースをお伝えするコーナーです。
・寒地構造チーム:地震、落石、厳しい寒さなどから橋や道路を守る技術
・耐寒材料チーム:厳しい自然環境に適応したコンクリート構造物技術
・寒地地盤チーム:北海道に広く分布する泥炭地盤特有の問題や凍上被害対策
・防災地質チーム:崖崩れなどの監視システムや予測技術
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04:寒地土木研究所現地講習会で講師を務めました(寒地基礎技術研究グループ)
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 2月から3月にかけて、開発建設部の要望に基づいた、現地講習会が全道各地で開催
されました。各研究チームの研究員が講師を務めました。
(寒地構造チーム)
・合理化橋梁 三田村主任研究員
・橋梁維持管理システムについて 佐藤研究員
(耐寒材料チーム)
・積雪寒冷地におけるコンクリート構造物の劣化予測 遠藤研究員
・凍結融解および塩害によるコンクリートはく離被害と対策 遠藤研究員
・厳しい環境下におけるコンクリートの耐久性向上 吉田研究員
(寒地地盤チーム)
・環境に配慮したすきとり物による道路緑化 佐藤主任研究員
・盛土の施工管理のポイント 佐藤主任研究員
・泥炭性軟弱地盤対策工に関する最近の話題 林主任研究員
・軟弱地盤箇所における盛土施工管理手法について 林主任研究員
・切土法面崩壊事例と対策工法・現場監督のポイント 泉澤研究員
(防災地質チーム)
・建設発生土に含まれる有害物質流出の評価手法について 田本研究員

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05:「震度計の設置促進と震度データの利用高度化に関するシンポジウム」(土木学
会主催)で発表しました(寒地構造チーム)
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3月16日に東京の土木学会講堂において、標記シンポジウムが開催されました。震度
計やその周辺技術に関連する問題点や既往の研究の整理及び最新の研究の紹介などを
通じ、震度をより有効に使うことを考えていくために開催されたものです。寒地構造
チームから、佐藤研究員が発表しました。

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06:「複数微細ひび割れ型繊維補強セメント複合材料(HPFRCC)設計・施工指針
(案)」に関する講習会」(土木学会主催)で講師を務めます(寒地構造チーム)
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5月9日に土木学会講堂で、5月16日に寒地土木研究所で標記講習会が開催されます。
HPFRCCの設計・施工指針(案)を出版するに当たりその内容を紹介するために、講習
会が開催されるものです。寒地構造チームの三田村主任研究員が講師を務めます。

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07:「第53回構造工学シンポジウム」(日本学術会議土木工学・建築学委員会、日本
建築学会、土木学会主催)で発表します(寒地構造チーム、耐寒材料チーム、寒
地地盤チーム)
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4月19日と20に東京の日本学術会議で開催される標記シンポジウムで研究成果を発
表します。
・RCアーチ構造の衝撃応答解析手法の開発に関する研究 岡田研究員
・PVA短繊維を混入した軽量コンクリート製RC版の耐衝撃性に関する実験的研究 
栗橋研究員
・改良地盤における杭の耐震性能の検討 冨澤主任研究員

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■北の道ナビニュースhttp://northern-road.jp/navi/(携帯版:http://n-rd.jp/)
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 ~【寒地土木研究所からのおすすめ】~~~~~~~~~~~~~~~~~

  * 北の道ナビ・ユーザーアンケート~皆様の声をお聞かせ下さい
  → https://northern-road.jp/navi/survey/2006a/survey.htm

   ご協力いただいた方には「カントリーサインマップ180」もしくは
   「道の駅ロードマップ2006」を差し上げます。
   ご協力のほど、よろしくお願いいたします。

  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

* 冬の安心ドライブチェック!→お役立ち情報はこちら
 → http://northern-road.jp/navi/info/fuyudrive.htm

* 北海道の「道の駅」に新しく5駅が登録されました
 (北海道地区「道の駅」連絡会)
 → http://www.hokkaido-michinoeki.jp/

* 高規格道路の開通について
 旭川紋別自動車道(旧白滝~丸瀬布IC間、L=10.4km)
 → http://www.ab.hkd.mlit.go.jp/douro/a-monroad/index.html

* 北海道の高速道路雪道情報・携帯サイト版の通行止め情報(NEXCO東日本)
 → http://www.e-nexco.co.jp/local/hokkaido/

* 「冬の峠案内」冬期の情報提供を実施中(旭川・網走・帯広開発建設部)
 → http://www.10ge.jp/

* 国道274号日勝峠の情報提供実験~冬バージョン実施中(寒地土木研究所ほか)
 → http://e-kaido.jp/route274/

* 北海道地区道路情報~国道・道道の通行止め情報を提供~ を開設しています
 (北海道開発局)
 → http://info-road.hdb.go.jp/

* ボランティアが冬道情報を投稿!しりべしe街道(寒地土木研究所他)
 → http://e-kaido.jp/shiribeshi/

  ★北の道ナビ・ユーザーアンケート実施中~皆様の声をお聞かせ下さい
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
   今回のアンケート調査は、北の道ナビの各機能についての
  改善・要望をお聞きしています。
  ご協力のほど、よろしくお願い致します。
    ・トップページ (http://northern-road.jp/navi/)
    ・距離と時間検索(http://northern-road.jp/navi/time/)
    ・峠情報    (http://northern-road.jp/navi/touge/map.htm)
    ・ドライブマップ(http://northern-road.jp/navi/map/hokkaido.htm)
    ・北の道倶楽部 (http://northern-road.jp/navi/info/club.htm)
    ・北の道再発見 (http://www.northern-road.jp/discover/)
  ~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

※北の道ナビは、北海道内の道路情報を総合案内するサイトで、北海道開発局を
はじめとする道内主要道路管理者で構成する「北海道道路情報化研究会」の監修のも
と、(独)土木研究所 寒地土木研究所が運営を行っています。

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■道内・国内・海外ニュース
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[道内]
・2007年度日本雪氷学会北海道支部春の講演会
 平成19年4月26日(木)13時30分~15時30分
 北海道大学 学術交流会館 第一会議室
・2007年度日本雪氷学会北海道支部 研究発表会
  平成19年6月21日(木)10時~16時 
北海道大学 学術交流会館 第一会議室
  発表申込 5月31日
  →http://www.seppyo.org/~hokkaido/

[国内]
・第35回土木計画学研究発表会(春大会)
 (平成19年6月9日(土)~10日(日) 九州大学 箱崎キャンパス)
  → http://www.jsce.or.jp/committee/ip/ip35/index.html
・土木学会全国大会(平成19年9月12~14日:東広島)
  → http://www.jsce.or.jp/committee/zenkoku/
・雪氷研究富山大会(平成19年9月25~28日:富山)
・第27回日本道路会議
 (平成19年11月1日(木) ~2日(金) 東京都千代田区日本都市センター)
 5月14日 論文発表申込
 6月 4日 論文提出
 →http://www.road.or.jp/conference/index.html
・第27回交通工学研究発表会
 (平成19年11月14日(水)~15日(木) 東京都千代田区 砂防会館)
  5月15日(火)原稿提出期限
  → http://www.jste.or.jp/Event/index.html

[海外]
・11th International Conference on Mobility and Transport for Elderly and
 Disabled Persons (TRANSED)(2007年6月18~21日:カナダ、モントリオール)
  → http://www.tc.gc.ca/pol/en/transed2007/home.htm
・第8回寒冷地開発に関する国際シンポジウム
 (2007年9月25~27日:フィンランド、タンペレ)
  → http://www.ril.fi/Resource.phx/seminaari/semi-iscord/index.htx
・第14回ITS世界会議(2007年10月9~13日:北京)
  → http://www.itsworldcongress.com/its_1024/home/index.cfm
・IWAIS第12回構造物の大気着氷雪に関する国際ワークショップ
 (2007年10月9~13日 横浜市)
  → http://www.seppyo.org/~iwais/index_j_f.htm
・7th International Symposium on Snow Removal and Ice Control Technology
 (2008年6月 米国インディアナ州インディアナポリス)
 5月1日 アブストラクト(500words)

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■編集後記
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 平成18年度が終わり、平成19年度が始まります。
 平成13年度に独立行政法人になってからの動きを追ってみます。

平成13年度:独立行政法人化(行政で直接実施する必要が無いことで、なおか
       つ民間では進ないことを実施する組織)、研究所予算の交付金化、
       北海道開発局からの業務の受託化。
平成16年度:平成17年度に予定されていた独法の組織・業務全般の見直しを
       前倒し実施。
平成18年度:つくばの独法土研と統合。非公務員化。第2期中期目標開始。

 この間、研究所運営の効率化が常に求められているところですが、今後は、寒地土
研とつくば中央研究所(旧独法土研)との統合メリットも求められているところです。
 独立行政法人の評価は多面的です。法人経営の効率化、研究成果の学術的評価、行
政や現場への貢献、競争的資金や収益の確保などです。
 世の動きは様々でかつ急であり、先が読めません。多面的な評価や世の動きに耐え
うる研究活動を継続していく必要がありそうです。

                    寒地交通チーム 上席研究員 浅野基樹

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 ・編集チーム・メールアドレス
  E-mail  road@ceri.go.jp
 ・バックナンバーなど
  http://www2.ceri.go.jp/jpn/mailnews.htm

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         寒地道路研究グループHP http://www2.ceri.go.jp/jpn/
         案内図 http://www2.ceri.go.jp/annaizu.gif
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