1.はじめに トンネル内の既設コンクリート舗装においては、供用からの時間経過に伴い路面摩擦が低下する現象が見られることが分かっており、寒地土木研究所では原因の解明と対策技術の検討を行ってきました。対策工法の一つとして、ダイヤモンドカッタによる表面研削工法があり,当該工法の効果と持続性の検証も行ってきました。本マニュアル(案)は、道路工事(道路・舗装工事)においてこの工法を採用する場合に迅速な対応が可能となるように、工事担当技術者(発注者及び受注者)が留意すべき事項についてとりまとめたものです。本マニュアル(案)が道路舗装に携わる多くの技術者の一助となるよう、当ホームページから自由にダウンロードできるようにしました。是非ご活用ください。 なお、すべり対策工法としては他にも様々な工法があり、対策工法の選択にあたっては、個別の箇所ごとにコストや効果などをもとに適切な工法を選択することが望まれます。北海道の国道のトンネル内コンクリート舗装におけるすべり対策選定手順の一例を下図に参考として示しますが、適切な工法としてダイヤモンドカッタによる表面研削工法を選定した場合に、本マニュアルを参考にされると良いと考えます。 また、今後のすべり対策工法技術の一層の進展に向けた情報収集のため、本マニュアル(案)を参考にダイヤモンドカッタによる表面研削工法の施工を実施された事例等がございましたら、是非、寒地道路保全チームに情報提供いただければ幸いです。
(国研)土木研究所寒地土木研究所
図-トンネル内コンクリート舗装のすべり対策選定手順の一例 2.マニュアル(案) PDF版のダウンロード |