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【北の道リサーチニュース:第202号(2020年7月)】を発行しました

寒地道路研究グループ : 2020年7月29日

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【北の道リサーチニュース:第202号(2020年7月)】
 "寒地道路のリサーチセンター"
 国立研究開発法人土木研究所 寒地土木研究所寒地道路研究グループ発行
 http://www2.ceri.go.jp/jpn/
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■寒地道路研究グループニュース
01:ワイヤロープ式防護柵・高速道路A種の仕様が変わります(寒地交通チーム)
02:苫小牧寒地試験道路の南側改修舗装工事に着手しました(寒地交通チーム)
■研究紹介
03:(報文)気象データを用いた短時間多量降雪時の雪崩発生頻度の推定(雪氷チーム)
■関連研究チームニュース
04:「びらとりで道の駅を考える研修会」で講師を務めました。(地域景観チーム)
05:「倶知安町 景観まちづくり勉強会」で講演しました。(地域景観チーム)
06:「札幌市景観審議会」で委員を務めました。(地域景観チーム)
07:「第6回無電柱化推進展」でミニセミナーを行います。(地域景観チーム)
■北の道ナビニュース
■道内・国内・海外ニュース
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■寒地道路研究グループニュース
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01:ワイヤロープ式防護柵・高速道路A種の仕様が変わります(寒地交通チーム)
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 ワイヤロープ式防護柵の性能確認試験(衝突試験)を令和2年3月11日(大型車)と
令和2年7月15日(乗用車)に行いました。その結果、防護柵設置基準に定められた車
両の逸脱防止性能、乗員の安全性、車両の誘導性能、構成部材の飛散防止性能の全項
目で基準値を満足しました。
 従来のA種の仕様では、大型車の最大進入行程(はみ出し量)が1.480mであったこと
に対して、今回の仕様は0.809mとなり、単純に比較すると1.8倍の性能アップと言え
ます。改良した点は、5本のロープを連動させる連結材と衝突時に支柱が抜けること
を防ぐ下部切欠きという新たな技術を開発したところです。連結材を使用することに
より、張力が低下した時でも5本のロープが有効に働き、進入行程(はみ出し量)が大
きくなるを防ぎ、維持管理の面でも優れています。今後の普及が期待されます。

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02:苫小牧寒地試験道路の南側改修舗装工事に着手しました(寒地交通チーム)
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 試験研究の新たなニーズへの対応、H30年胆振東部地震による被災箇所の復旧のた
め等の目的により、苫小牧寒地試験道路の南側改修舗装工事に着手しました。倉田研
究員が工事監督を担当しています。

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■研究紹介
 寒地土木研究所月報に最近掲載した研究事例を紹介します
 くわしくはこちら→
  https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_geppo_year/
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03:(報文)気象データを用いた短時間多量降雪時の雪崩発生頻度の推定(雪氷チーム)
→ https://thesis.ceri.go.jp/db/documents/public_detail/65109/
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 雪崩発生条件を満たす降雪事例を過去の気象データから抽出して、その発生頻
度を高い精度でかつ簡便に推定する手法を提案した。この手法は国内の積雪地域
全体に対して適用することが可能である。

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■関連研究チームニュース
 寒地道路研究グループの研究チーム以外で道路事業関連の研究を実施している研究
チームからのニュースをお伝えするコーナーです。
・地域景観チーム:社会資本空間の景観向上や観光利活用などに関する研究
・寒地構造チーム:地震,落石,厳しい寒さなどから橋や道路を守る技術
・寒地地盤チーム:北海道に広く分布する泥炭地盤特有の問題や凍上被害対策
・防災地質チーム:崖崩れなどの監視システムや予測技術
・耐寒材料チーム:厳しい自然環境に適応したコンクリート構造物技術
・寒地道路保全チーム:寒冷地における舗装技術や道路保全技術に関する研究
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04:「びらとりで道の駅を考える研修会」で講師を務めました。(地域景観チーム)
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 7月7日(火)、平取町公民館にて「びらとりで道の駅を考える研修会」が開催され、
講演及び意見交換会の講師を務めました。(主催:平取町トマトの里構想推進協議会)

・「道の駅」の理解と考えること-平取町の「道の駅」を考える-:松田上席研究員

 同協議会では、トマト栽培などに代表される産業の活性化を目的として「道の駅」
建設の検討を進めており、今後の構想づくりに向けて本研修会が企画されました。
 研修会には、平取町長をはじめ、役場関係者、推進協議会およびワーキンググルー
プの関係者など20名程度が参加し、平取町における「道の駅」のあり方や整備に向け
て考慮すべき地域の課題と将来像などについて意見が交わされました。

 研修会の様子については、地域景観チームのHPをご覧下さい。
 → http://scenic.ceri.go.jp/news/archives/000433.html

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05:「倶知安町 景観まちづくり勉強会」で講演しました。(地域景観チーム)
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 7月9日(木)、倶知安町公民館にて「倶知安町 景観まちづくり勉強会」が開催され、
講演しました。(主催:倶知安町)

・「倶知安での暮らしのあり方と将来の景観を考える」:笠間研究員

 本勉強会は、倶知安町において今年度から始まる、「景観計画」及び「緑の基本計
画」の検討に際してのキックオフ的な位置付けで開催され、町役場職員、町議会議員、
倶知安町の景観審議会委員、同景観審議会検討会議委員の方など、約100名の参加が
ありました。

 勉強会の様子については、地域景観チームHPをご覧下さい。
 → http://scenic.ceri.go.jp/news/archives/000434.html

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06:「札幌市景観審議会」で委員を務めました。(地域景観チーム)
→ https://www.city.sapporo.jp/keikaku/keikan/singikai/kaisai
  /kaisaiannsair2_1.html
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 7月16日(木)、「令和2年度第1回札幌市景観審議会」(公開)が開催され、松田
上席研究員が審議委員として出席しました。
 今回の審議会では、景観法に基づく届け出状況や景観プレアドバイスの実施状況、
活用促進景観資源の登録及び景観まちづくり団体の認定に関する報告の後、札幌駅前
通り北街区地区景観まちづくり指針(案)について審議しました。

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07:「第6回無電柱化推進展」でミニセミナーを行います。(地域景観チーム)
 → https://www.jma.or.jp/mente/
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 7月29日(水)~31日(金)、インテックス大阪で開催される「メンテナンス・レジ
リエンスOSAKA2020」での「第6回無電柱化推進展」で、無電柱化の整備手法、低コス
ト工法、トレンチャー工法などについてミニセミナーを行います。

・「北海道における無電柱化の課題」:大部主任研究員

 「メンテナンス・レジリエンス」は、例年東京ビッグサイトにて3日間で4万5千人
を集めるイベントで、今年は大阪で開催されます。製造業・建設業の生産性向上、持
続可能な社会資本整備、レジリエンス向上を目指し、「無電柱化推進展」を含めて16
分野の展示会が同時開催されます。多くの土木技術者に直接的に発信することで、現
場レベルでの技術の普及に貢献します。

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■北の道ナビニュースhttp://northern-road.jp/navi/(携帯版:http://n-rd.jp/)
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北の道ナビ新着情報には、道路の開通や割引キャンペーンなど、知って得する北海
道の道路関連ニュースが掲載されています。ぜひ、ご覧ください。
北の道ナビ新着情報 →  http://northern-road.jp/navi/

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■道内・国内・海外ニュース
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[国内]
・令和2年度土木学会全国大会(年次学術講演会)→オンライン形式での開催に変更
 期間:令和2年9月9日(水)~11日(金)
 場所:名古屋工業大学キャンパス
 http://committees.jsce.or.jp/zenkoku/

・第40回交通工学研究発表会
 期間:2020年9月7日(月)・8日(火)(予定)
 場所:日本大学理工学部駿河台キャンパス
 論文締切:2020年5月8日(金)〆切済み
 http://www.jste.or.jp/Online/happyo40.pdf

・第62回土木計画学研究発表会・秋大会
 期間:2020年11月13日(金)・14日(土)・15日(日)(予定)
 場所:信州大学 長野(工学)キャンパス及びJA長野県ビル
 応募(アブストラクト)締切:2020年7月24日(金)17時
 本論文提出締切:2020年10月2日(金)正午
 https://jsce-ip.org/2020/05/15
 /第62回土木計画学研究発表会・秋大会(企画提案型/

・第2回JSTEシンポジウム
 期間:2020年12月3日(木)・4日(金)(予定)
 場所:北海道大学大学院工学研究院
 http://www.jste.or.jp/Event/jstesympo02_01highlight.pdf

・雪氷研究大会(2020・オンライン)
 期間:2020年11月16日(月)~11月18日(水)
 場所:オンライン
 投稿:2020年8月21日(金)受付開始予定
 大会HP7月末頃開設予定

[海外]
・TRB 100th Annual Meeting (第100回米国運輸研究会議年次総会)
 期間:2021年1月24日~1月28日→仮想イベントでの開催予定
 場所:米国・ワシントンD.C.
 本論文提出:2020年8月1日
 http://www.trb.org/AnnualMeeting/AnnualMeeting.aspx

・ISHGD2021(道路幾何設計に関する第6回国際シンポジウム)
 期間:2021年6月23日(水)~6月27日(日)
 場所:オランダ・アムステルダム市
 https://ishgd2020.org/
 アブストラクト提出:2020年7月1日-10月1日
 本論文提出:2020年11月1日-12月1日
 最終論文提出:2021年2月1日-3月1日

・PIARC第16回国際冬期道路会議
 期間:2022年2月8日~11日
 場所:カルガリー(カナダ)
 アブストラクト提出:2020年11月30日
 https://abstracts-calgary2022.piarc.org/en/guidances.htm

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■編集後記
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 コロナ禍における仕事のしかたが変わった一つにWeb会議が挙げられます。ワイヤロー
プ式防護柵の開発において、メーカーの方々は東京に在籍しています。移動自粛期間内
にどうしても打合せなければならない事態になり、Web会議の開催を呼びかけました。
自分を含め、初めての方もいましたが、東京で打合せをしているのと変わらないか、そ
れ以上にスムーズに進行できました。通信環境が良くない方がいたり、同時に話すと聞
きづらい等のデメリットもありましたが、出張に行く時間の節約や会議の日程調整がい
らない等のメリットがあるので、今後も適宜活用して行きたいと思います。パソコンが
個人に配備され、メールで仕事のしかたが変わったように、ビジネスの転換期かもしれ
ません。乗り遅れないように新しい事にもチャレンジ!、、、と思う今日此の頃です。

                  寒地交通チーム 総括主任研究員 平澤匡介
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